28.魔法を使おう4
28.魔法を使おう4
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その後、2時間ほど作業を続けると一つ完成した。先生の分も合わせて2つだ。
なんというか、ずっと手元の作業だったので特に目が疲れた。そしてやはり尻も痛い。先生も目が疲れたようで、目の筋肉をストレッチしている。
「キリがいいから今日はここまでで終わりにしよう。」
風呂に入るように促されたので風呂に入ることにする。
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「あ〜気持ちぃ。」
体の芯から温かみを感じる。溜まった疲れが流れ出て脱力していく。今日の風呂には柑橘類の果物の皮を入れているため、シトラスの香りがリラックスを更に後押ししてくれる。
気付けばここに来て4ヶ月ほどになった。そこで疑問だが、僕のスキルはどんな使い道があるのだろうか?
僕のスキルは【スライムマスター】、とても何かに使えるようなスキルとは思えない。しかし、僕自身スライムについて何も知らない可能性がある。
現に、前世のゲームやらなんやらではスライムの能力についてあまり詳しい言及はされなかった。ただ単にスライムといえば「最弱の魔物」くらいの印象だった。
しかし、そのスライムの能力に秘密があるとすれば、僕がこのスキルを持つ理由がわかるかもしれない。
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4日後、
「大丈夫ですね。」
「えっ、気持ち悪いとか無いの?」
「気持ち悪くはありますけど、吐く気配は無いですね。」
この4日でかなり大きな進展があった。それは、魔力の感覚によって吐くことがなくなった事だ。
というのも、僕は今までやり方を間違っていたのだ。魔力を体外に放出出来るようにする練習なのに魔力が体内を移動する感覚を感じ取らなくてどうするのだと思った。
なので魔力を拒絶せずに魔力の感覚を感じ取ることに意識を向けてみた。すると、魔力の感覚に対する嫌悪感が薄くなった。
それでも吐きはしたが、4日目の今日にしてついに、吐かなくなった。
「そうか、よくやったよ君は、流石僕の弟子だ。素晴らしい!」
先生が涙を浮かべて笑った。なんだかとても誇らしくなったと同時に、胸になにか熱いものを感じた。
「ということはあとはその感覚をものにし て自分で魔力を出せるようにするだけだ。
あと少しで実験の結果が明らかになるよ。もっとも、君が魔力を出せないことなど有り得ないと僕は予想するけどね。」
そうだ、あと少しなんだ。あと少しで僕にも魔法が使えるかもしれない。
「はい!」
僕は大きく返事をした。




