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27.魔法を使おう!3

 そして2時間後、やっと終わった。尻が痛くてしょうがない。


「しばらく休もうか。」


「それがいいと思います。」


 気がつけば、太陽は少し西に傾いていた。やはり夕時の太陽と木材の温かみは相性がいいようで、先生と僕はその様子を見ながら少し遅めのティータイムをたしなんだ。


 最近大変なことが多かったから心に余裕が持てるというのは素晴らしいことなんだな、と改めて実感した一時だった。


 紅茶を啜り、先生は言う。


「ここまでの作業でも十分大変だったろう?」


「えぇ、まぁ。」


「しかし、現実は非情だ。ここからが本番なんだよね。魔石で魔法陣を描く作業…。」


「…。(ズゾッズゾゾゾッ)」

(音を立てて飲んでるわけではなく擬態語です。)


「…スゴいな。」


 黙りこくってひたすら紅茶を啜りまくったティータイムだった。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 そしてまた魔法陣づくりを再開する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

❲魔法陣の作り方❳


1.下書きの線に沿って接着剤を塗る。


2.魔石を接着剤に貼り付けていく。このとき、中央に近い所程大きな魔石を使うこと。


3.接着剤が乾くまで待つ。


4.完成!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 という手順だ。そして頭の中で作り方を整理して思ったが、なんでこういう〇〇の作り方みたいなやつって最後の工程が「完成」なんだろうか?


 というどうでも良すぎる「知って誰得マメ知識」は放っておいて作業に取り掛かる。


 接着剤を塗る作業、保育園で接着剤を塗布したあと毎回指がカッピカピになっていたあの頃が懐かしい。高校じゃ接着剤も使わないからな。


 そして本題の魔石。今更だが、ピンセットで魔石は取れるんだろうか?


「ぬぅ〜ん。あっ…。」ピンッ


 …とんでってどっか行った。こういうときはどうすればいいのだろうか?

 取り敢えず周りを見回す。


「あっ。」


 これはいい、見回していたらゴムを見つけた。あれをピンセットの先端に巻きつければ飛ばないのではなかろうか。


 早速先生に許可取りに行く。


「先生、このゴム使っていいですか?」


「ああそれ、いいよ。」


 先生の手元に目をやると先生は普通にピンセットで魔石を並べていた。…人間なのか先生は?


 取り敢えず許可が下りたので使わせてもらう。


「…できた!」


 さて、結果はどうだ?


「…落ちない。」


 これで作業が捗るぞ。ゴムって偉大だなぁ。

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