25.魔法を使おう!1
「すまない、もらい『☆キラキラ☆』だ。」
そして練習を切り上げた。先生がもらい『☆キラキラ』を吐いたのもあるが、一番はおととい話したあの実験がしたかったからだ。
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練習を切り上げてでもやりたかった実験。それは魔法陣が魔力で出来ていることを確認する実験だ。
用意するものは、魔石のみ!実に手軽な実験だが、その手軽さに反して僕と先生はこの実験に大いに期待していた。
やり方は、魔法陣に魔石を重ねて置くだけだ。しかし、その手軽さに似つかない緊張感が先生と僕を取り巻いていた。
「ゴクッ、じゃあ、僕が魔法陣を出すからヒューレン、君は魔石を魔法陣に重ねて置いてくれ。」
「ゴクッ、はい、わかりました…。」
何故か先生と僕は喉を鳴らしたがそんな事今はどうでもいい。
早く実験結果が知りたいが、見当違いの結果になったらと思うと恐怖が体を支配する。まるで定期テストを返却される学生のような気持ちになる。
「じゃあ、いくよ…。「ヴェンタス」。」
先生が机に手をおいて呪文を唱える。すると机に魔法陣が浮かび上がったので手に持った魔石をいくつか置いていく。
さあ、結果はどうなる。先生と僕は魔石を凝視する。しばらくすると、魔石は…
…光った!
「よぅ〜し!やった、君と僕の見解は正しかったようだヒューレン君!」
「ええ、やりましたね先生!」
「あぁ、これで、魔法陣は魔力で出来ていることが証明された。」
そして続いて、先生が魔法陣に魔力を流していく。涼しい風が頬を撫でるのを感じながら魔石を観察すると、魔法陣に流した魔力は魔法陣中央に流れていった。
つまりこれは、魔法を使うのに魔力以外のモノは必要ないことを表している。
先生は早々にこの実験結果のメモを取っていく。
そして先生と僕は椅子に腰掛けた。
「見解の実験で魔法陣は魔力によって形作られていることが分かった。」
「はい。」
「つまりこれで、魔力さえあれば魔法は使えることの証明に成功したわけだ。」
「つまりはあと残りの課題をクリアすれば、魔法天才無しで魔法を使えるようになる。ということですね?」
「そうだよヒューレン君。そしてその残りの課題とは…」
「「魔力からできた魔素で分子を作ること!」」
「ヒューレン君、僕達は最高のコンビなんだだと僕は思うよ。それはさておき、魔素分子を作るからくり自体はもう考えてあるんだよね。…ただ、」
先生が腕組みをして顔をしかめる。
「仕組みは単純だけど重労働なんだよね〜。」




