18.ピクニックに行こう!2
取り敢えず丘の頂上の木の下に腰掛ける。まだ昼よりは少し前だ。
せっかくなので木刀で素振りをしてみよう。
因みにこの木刀は家の物置部屋に入っていたものだ。僕の父親は兵士だったと聞いたのでもしかしたらと思い物置部屋をあさってみたら案の定木刀を見つけたので母に許可をもらって使っている。
僕は前世でも剣の扱いも学んでいたので剣を扱える。まぁ学んでかなり経つので今ではオリジナルも入ってたりする。
目を閉じて一点集中を試みる。
ある程度落ち着いてきたので目を見開くそして手に持つ木刀を上げ、手の関節の一つ一つに精神を集中させ、全力の力を込めて掛け声と共に一気に振り下ろす。
「っはぁ!」
僕は暫く素振りを繰り返す。
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500回程振って少し休もうと木刀を置いて木の方を向くと先生がこちらを見ていたことに今更気づいた。
「どうしたんですか?」
「あ〜いや、何でもないよ。それよりそろそろ昼だ。昼食にしよう!」
絶対なんかあったろ、と思ったがツッコまなかった。それよりも昼が食べたい。
やっぱりピクニックの醍醐味といえば昼ご飯だろう。
先生は以外にも、というかこの人に研究者のイメージが通用しないことぐらい分かりきっているがなんと先生は人並みだが料理ができるという。
献立はハムサンド、野菜サンドなどののサンドイッチやハムロール、いろいろなフルーツである。揚げ物も入れたかったがどう盛り付ければいいか分からなかったので止めておいた。
「「いただきま〜す!」」
サンドイッチの歯が沈み込む独特な食感からのハム特有の食感、野菜のシャキシャキ食感を楽しむ。ハムロールは中の具材とハムの味のアクセントがいい。
そしてみずみずしいフルーツ達を口に放り込み、昼食を終えた。美味い物を口に入れると時間が早く進むようで名残惜しい。
午後は草遊びをやることにした。やっぱりトップバッターは…
「ピーピー豆でしょ!」
偶然にもカラスノエンドウが視界に入ったのでそう思った。
サヤを開いて中の豆を取り除く。そしてサヤの端をちょん切って…完成だ!
早速口に咥えて吹いてみる。
「プーップ〜」
笛の独特な音色が僕の前世の子供時代を思い出させる。
あの頃はピーピー豆をうまく作れなくて泣きじゃくったっけ。




