15.噛み合う歯車2
・ゲロ描写注意(誤字ではありません)
・本作では、ゲ□の事を『☆キラキラ☆』と記載します。
「なるほど、で、それが何なんですか?」
「僕が調べたいのは『魔法天才無し』でも魔力放出を行うことは可能なのかどうかだ。」
なるほど、話は大体見えた。つまり俺に魔力放出を覚える事が可能か調べれば『魔力放出の習得に魔法天才の有無が関係あるか』が分かるということか。
「で、先生はそれを知って何をするつもりですか?」
「いや、何も考えてなかった。単純に面白そうだと思ったんだよ、これ調べるの。」
「そうですか。」
まぁ、実験にちゃんとした大義名分なんて必要ないか。
「でも、昨日君と意見を交わしたことでこの実験の先が見えた気がするけどね。
まぁ、無駄話はこれぐらいにして実験に取り掛かろうか。」
そして僕達は実験を始めることにした。
と言っても、実験とは名ばかりでその本質は、よくなろう系でテンプレ展開となっている『魔法を練習しよう!』パートだ。
先生が僕の肩に手をそっと置いてつぶやく。
「じゃあ、今から僕の魔力を君の体に流すからできる限り感覚を掴んでね。」
というのも、先生曰く魔力の流れる感覚を掴むのはなかなか難しいそうだ。
「じゃあ、いくよ」
「・・・う、ゔぇぇ、おえぇ」
腹の中から何かがうごめいて飛び出すような感覚に襲われる。それがすぐには正体がなにかわからなかったがすぐにそれが吐き気だと悟った。
僕の足元を『☆キラキラ☆』が満たした。先生が驚きの声をあげた。先生の顔を見るに、先生にも何が起こったのか分からなかった様である。
「すまない。僕にも状況が分からない。なんせ魔力の感覚で吐く事例なんて前代未聞だ。」
「ペッ!
今の状況を冷静に判断するのは辞めてもらえませんか?」
「いや、済まない。こちらの落ち度だったね。」
「わかってもらえたなら何よりです。しっかし、魔力が流れる感覚って結構気持ち悪いんですね。」
「いや、普通最初は魔力が流れる感覚はわからないものだ、だから君の場合は魔力の感覚に過敏に反応したんだと思う。」
「つまり、どういうことですか?」
「…慣れだね。」
「…へぇ?」
「魔力の感覚に慣れるしかないね!」
「えぇ〜!」
嘘、だろ…。あの感覚になれるまでひたすら吐きまくるのか。もう拷問だろ…
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午後は先生と意見交換会をした。午前はあのあと魔力を流してもらったが流す量を調節しても吐いてばかりだったので切り上げた。
先生は、『毎日コツコツ続けていけば慣れる』と言われたが、…正直慣れる気が微塵も感じないんだが、
「もし君の『魔法陣は魔素を物質に変換する装置』という説が正しければ魔法陣を構築し、そこに魔力を流せば魔法は完成する。ということだね?」
「はい、そうなりますね。」




