13.お茶とコーヒー2
「どうしたんだいヒューレン君、そんなにキョロキョロして?」
「いえ、お構いなく。」
キョロキョロしてたのバレてたっぽい・・・
「しかし、ヒューレン君はよく出来た子だね。本当に君の息子なのかい?」
「何言ってるの、ヒューレンは間違いなく私の息子よ。・・・とは一概には言えないわね。」
「そうか、まぁ詳しいことは聞かないことにしよう。」
と言いつつも、彼の目は笑みを湛えつつ、また全てを見通すような深みを湛え、一瞬強く輝いたように見えた。
「・・・全て、ご存知のようですね。」
「さぁどうだかね、僕はオカルト好きなのだよ。少年! っとそういえば、自己紹介がまだだったね。僕はマギー・フォーアライターだ。よろしくね。
一応これでも騎士の称号を授かっているんだ。」
騎士の称号とは、偉大な功績を残した人や国家に多大な貢献をした人に国王の名の下で授与される。称号を授与されると『騎士爵の爵位』と『1億G』が与えられる。1億Gは一億円と同じくらいだ。
なるほど、通りで家の造りが豪華なわけだ。じゃあ彼は魔導科学の権威という事で間違いないようだな。博士と呼ぼう。
「ヒューレンです。よろしくお願いします、フォーアライター博士。」
「っうん、よろしくね。っぷ、ヒューレン君っふふ。」
めちゃ笑うやんこの人〜!って思いました。
「どうされました、博士?」
「いや、っだって9歳の子供が博士って言ってるの見て笑わない人いないだろ。」
こういうのって博士って言われて嬉しくて照れるシーンじゃないのか?
まぁいいや。
「うん、ごめん、みっともないところを見せてしまった。じゃあ要件を聞こうか。」
そう言って博士は椅子に腰掛けた。そして母さんが切り出す。
「ええ、じゃあ単刀直入に聞くけど、私の息子を弟子に迎えてくれないかしら?
あなたにとっても悪い話じゃないでしょう?」
「あぁ、弟子に取るなら彼はこれ以上無い優良物件だよ。喜んで引き受けよう。」
「決まりね。」
「じゃあ僕から要求したい事がある。しばらくの間、彼を引き取りたい。」
「どうする、ヒューちゃん?」
この人たち、恐らく事前に話をつけていたな。っと思い、僕は母に怪訝な顔を向けた。母も負けじと笑みを向けてくる。もうこの人たち確信犯だ。
とはいえ、魔導科学の権威に弟子入り出来るとは願ったり叶ったりだ。こちらからもお願いしたい。というか、ここで恥を捨てなければ名が廃る。




