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記した光

作者: 檸檬

午前2時、、


月がやっと東の空からあらわれはじめる


見上げる空に


こがね色に輝くゆりかご


月は星と距離を置くように浮かんでいたから


満天に星が輝いていた


あのゆりかごのゆらぎは


こがね色の日溜まり


不思議な夜空丿ムコウ


眺める星たちは唄うように瞬く


キラキラとあなたの子守唄が聞こえる


星なのか雪なのか

風雪に切られる思いか、



キラ綺羅キラキラって われたって、、



雪解けのように 雪解けのように

眠れますように


白い息 片時もないような早瀬に

静かなる住処を求め



 こころの片隅にある思い


楠の木や楓、ヤマモモにフジ ケヤキに梅


あの林の奥へ 君の言の葉で眠った


 落ち葉の下の虫


  うごめけ うごめけ 


 キラキラ嫌って、、、われたって、


不適な笑で うごめけ







午前6時、、


光の目が開かれた夜明け


朝焼けに染まりゆく東の雲


ふとみるとあおく澄んだ南の空に

氷雪のような月がまだ、在った



ゆっくりゆっくりと

南から西へとながれゆく


雪のごとく 花びらのように


白日の元に今、


月は林の梢に咲いた


 どうかこのまま、、 


それでも 白月は

 ゆっくりと散りゆくように

西へ西江に流れていった


白月の欠片に思う あの花びらは


わたしの心を浅瀬まで運んでくれる


 どうかこのまま、、


大切な時を忘れたくないけれど


いつかは切られゆく

 薄紅色した時流の切符


林の間に流れてゆく快速列車

  吹き下りた風にわたしのおもいは


あの山駅の改札を抜けて

  春が来るのを待っている


荒地草花 光る


野生の花の群生が広がる 広がれ


あなたとうたう 咲いて 散る


キラ綺羅、嫌って、、、われたって、、


荒地草花 光って


帰ろう 帰ろう





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