第四話 新しい日常
ティルに看病されて2か月が経った。おかげさまで怪我も完治し
その間にこの世界について聞く事もできた。
つまりここは俺のいた日本どころか地球ですらないってことが確定した・・・してしまった。
現状日本に帰る方法は無いとゆうことも分かった。
まあ、今更帰ったら2か月溜まった税金とか請求書の山になっていそうなので正直帰りたくない。
それにここにいれば働かなくていい。最高じゃないか!異世界!
そんなわけなかった。
体が治ってからは毎日薪割りや剣の修行などをさせられており、
そのたびにちょっとだけサボって休憩していると
後ろから火の魔法をぶち込まれた。
俺の尻に火が付く中、にこにこしながらティルは言う。
「やれ」
たった一言だった。
やれやれ怪我をしている頃はあんなに優しかったのに
ケガが治ってからとゆうもの、毎日巻き割を手伝えだの剣の修行をしろだの
ずいぶんと小言が増えた。
今だってちょ~とだけ疲れたから薪割を二時間くらい休憩して昼寝してただけなのだ。
まったく2か月前のティルを返してほしい。
「そういやそろそろ村に食料買い出しに行った方がいいんじゃないか?」
俺は尻についた火を水で消すと話題を変えるためにティルにそう言った。
「パンがあるからいい」
ティルはそう言うがさすがにパンだけだときつい
せめて何か料理を作りたいが、材料がこの家にはあまりない。
ティルはそんなに料理をしない。
しても薬草のスープとかそのくらいだ。薬草なので独特の匂いが強いからあまり俺は好きじゃない。
健康にはいいんだけどね。実際怪我をしているときは必ず出てきたのでもうできれば飲みたくない。
それになんかティアはあまり村に近づきたくないみたいだ。
出かけるときは必ずローブを被っていく。
この世界で魔女はあまり好意的には見られていないのだろうか?
「わかった。じゃあ俺が今日から飯を作るから村に買い出しに行ってくる」
ティルの顔が少しびっくりしたようになっていた。
「料理作れるの?」
そういえばティルに言ってなかった気がする。
完全に忘れていた。
まあ、忘れることは誰にでもあるから仕方ない。
「すっかり言うのを忘れていたっけ。悪い悪い」
「すごい!私にも教えて!」
ティルはそう言うと、目を輝かせている。
そんなにすごいことではないんだけどなぁ。
なんでも作れるわけではないし。
とゆうか作りたいとは思っていたんだな。てっきり興味すら無いかと思っていた。
「そんなに大したものは作れないぞ?」
「別に構わない」
ティルは少しご機嫌そうにそう言った。
まあ、ご機嫌が治ったのならよかったよかった。
「じゃあ支度したら行ってくるわ」
俺はそう言ってと支度に入ろうとした時
「私も一緒に行く」
とティルは言った。
「別に構わないけど、じゃあ支度して一緒に行くか」
うん!とだけ返事をしてティルは支度しに行ってしまった。
しかし予想以上だったな。
こんなに機嫌が良くなるとは・・・
今度から機嫌が悪くなったら、この話題を振ろうと俺は心に決めたのだった。
こんばんわ!楽道です。
次回は間に合えば今日、それか明日です。
よろしくお願いします。