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アイのあるバレンタイン

作者: 小鳥 遊

#掌編祭 の企画参加作です。

バレンタインデーの思い出というと小学生の間、ずっとチョコくれる子がいたというのと、小学生の時にUSJほぼ毎週行っていたので、ユニバ仲間のお姉さんたち(基本母の友人)からもらってました。その時がバレンタインチョコのピークでした。


全部義理だと思っています。

 コップ片手に好みのジャズを掛けながら、夜をたしなむ俺は彼女・・に語り掛ける。


「明日って何の日か知ってる?」


『明日はバレンタインです』


「バレンタインなんてチョコ食べたいだけのイベントじゃん」


『バレンタインにおすすめのチョコレートを検索しています』


無感情な彼女・・の音を聞きながらため息をつく。冷暖房も電気も買い物も手助けしてくれる彼女への不満は機械的な受け答えだけだ......。


「俺が買ってどうするんだよ」


『検索をキャンセルしますか?』


「ああ、そうしてくれ。明日のスケジュールは?」


『明日のスケジュールは 2限 経済学基礎のみです』


「オッケー、タイマー9時にセットして」


『タイマーセットしました。おやすみなさい』


・・・・・・。


『ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ......』


彼女・・からアラーム音が鳴り響く。


「おはよう」


『おはようございます。今日はバレンタインですね』


「はぁ、講義行ってくるよ」


『行ってらっしゃいませ』


 自転車を裏門の駐輪場に止めた後、教室へと小走りで移動する。入った途端チャイムが鳴った。友人に軽く挨拶をして席に座る。


「ギリギリ記録更新だな」


「俺がいつもギリギリに来てるみたいな言い草だな」


「そうだろ......。で、今日も行く気ねえのか?」


「あそこはもう行かないよ」


「元カノと居づらいからって......」


経済的には、バレンタインのチョコはチョコレート会社によるただの戦略だ。いつもそれであいつともめてたっけ......。感傷に浸ってスマホをいじっていると、彼女・・から買い物の通達が届いた。知らないスマホの決済画面をのぞき込むとそこには嬉しい誤算があった。チャイムを合図に友人の誘いに見向きもせず、俺は友人を後にした。


「悪い。俺にはもう、彼女がいるから!」


「おい!? 」


 家に戻るとすでに置き配されたプレゼントが玄関に置かれていた。俺は玄関を開けて彼女・・に言った。


「ようやく、俺と同じになれるね。ハッピーバレンタイン」

高校とか大学になるとほとんどお菓子パーティみたいなイメージでした。

なので特別感がないです。以上です。

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