勇者召喚
「ふぁー、やっと仕事が終わったー」
今日も仕事を終えて帰宅中(日曜日)
いわゆるブラック企業に俺は就職していた
だが金はバッチリ払ってくれる
そこはまともな会社で良かったと思った
15歳の時に田舎が嫌で都会の高校に入り、
2流の大学に通い今年、就職した
新入社員で3ヶ月が過ぎたところだ
「あーもう、来月はコミケか。早いな」
午後9時に仕事が終わった俺は
新しいラノベを探しに大型の本屋に来ていた
新しい新刊はなかったので新規開拓をするべく
あちこち移動して面白そうな本を見つけていき
カゴに入れていく
ふと、本棚の方をみると古い本があった
ラノベでは無さそうだった
誰かが戻す事をめんどくさがってここに入れたなと
思いながらも本を手に取っていく
『勇者召喚』
というタイトルだった
何の本か全く予測できなかったので
中を開いて内容を見ていく事にした
「えーなになに、魔王が強く、我々の力では
たいしたダメージを与えることができずに
人類の滅亡の危機に瀕した。
なので、勇者を大量に召喚し、
世界を救ってもらおう。」
ありきたりの設定の本だったな
勇者召喚の本なのにファンタジー要素入ってんじゃん
と思いながらも本を戻そうとした瞬間
足場に魔法陣が展開され、動くことが出来なかった
そして俺は異世界に召喚されたのであった