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妹と異能と共に  作者: 黒泉杏哉
3/3

初の怪神捜索!悲劇が?!


次の日俺達は組織の本部に向かった。

城一郎さん曰く1回怪神について知りたいらしいから本部で資料やどんな怪神かを聞くらしい。

それから山に向かい捜索を始めた討伐するとのことだ。

俺は道中怪神に怖気つかないかとか妹をちゃんと守れるかとか怪神を討伐出来るかとか........色んな事が脳内を巡っていた。

色んな事を考えてる内に本部についた。

そういえば俺も昨日聞いたばっかなんだがこの組織にはちゃんと名前があるらしい。

名前は怪神討伐管理局って言うらしい。

俺的には組織ではないのじゃないかと思うのだがそれは気にしないでおこう。

エレベーターを使い上へと上がっていく。

この間とは別の部屋で会議をするらしい。

エレベーターが止まり、その部屋へと向かう。

部屋の扉を開けると何人かの人がいた。

もう俺たち以外は揃っているらしい。

「城一郎遅いぞ!何をやっているんだ!」

「すいません笑すいません笑」

「はぁー毎回毎回城一郎は遅れてくる!どー思うか菴よ?」

「うーん....別に....いいんじゃないー...........」

「相変わらず眠そうにしてるな!」

「まぁいい!とりあえず初めるぞ!」

そう言ってようやく会議は始まった。

話の途中に眠る人や話を聞かない人などが多数いて、説教にされていたことははぶく。

まぁ簡潔に会議で話したことを言おうか。

怪神は触手を使うらしい。背丈は俺たちとほぼ変わらないそうだ。

そんな普通の情報しか手に入っていないらしい。

会議は30分程度で終わった。

この案件は完全に俺たちだけで行うらしい。

「仁!そういえばさっきの人達を紹介していなかったな!」

「はい笑」

「あの眠たそうな女性が紅葉菴もみじいおりで俺にやたらと説教してきた男が安倍蒼舞あべそうまだ!」

「そうなんですか笑なんだか楽しそうでしたね笑」

「い、いや!そんなことないぜ仁よ!」

「はいはい笑分かりましたよ笑」

「ちなみにだが二人とも物凄く強いぞ!」

「そーなんですか笑」


俺達はまず初めに最初の目撃場所の今は使われていない工場へと向かっていた。

途中でこよみちゃんがお菓子を買うためにコンビニによったりしていた。

結依は歩いている時仲良くこよみちゃんと喋っていた。

俺も結依の笑顔や喋っているところを見るのはとても気分がいい。

まぁでも未だに脳内には不安な事がいっぱい浮かんでいるのだ。

数分後俺達はその工場へとついた。

外見は崩れかけていてボロボロだ。

「あの裏手の山に怪神は逃げたらしい」

城一郎さんは裏手の山を指さして言った。

工場内に入り捜索するがなんにも見つからなかった。

怪神に繋がる手がかりすらも見つからなかった。

俺が思っていた以上に怪神は頭がきれるし賢いらしい。

とりあえず工場内の捜索は終わった。

怪神に繋がる手がかりは一切出てこなかった。

次に俺達は工場の裏手の山の捜索を始めた。

「今から3時間後にこの場所に集合だ!怪神を見つけたらさっき本部でもらった打ち上げ用の銃を上に向かって撃ってくれ!」

俺達は初めてだから兄妹一緒に行動することにした。他にも妹を守るためには妹から離れたくなかったからなどの理由もある。

城一郎さんとこよみちゃんは一人で別々の方向に捜索しに行った。

そした俺達も他の二人とは別の方向を捜索し始めた。

捜索から約一時間後....。

「結依!あれ見てみろ!」

俺が見たのは怪神ではないが怪神が木をひっかいたであろう傷が残っていた。

「ほんとだ兄さん!という事はこの近くに怪神はいるってこと?」

「そうだな。戦闘もありえるかもしれない。準備をしとけよ!」

「分かった!兄さん!」

傷のあった木の方を俺達は重点的に探した。

結局怪神は見つからなかった。

あれから2時間探し続けたがあの傷以外にはなんの手がかりも見つからなかった。

集合場所につき、俺達はお昼ご飯を食べていた。

「あの、城一郎さん。なにか手がかりは見つかりましたか?」

「いや、こっちは何も見つからなかった。仁はどうだったんだ?」

「俺達はひとつだけ見つけました。怪神がつけたであろう引っかき傷を見つけました」

「本当か?!写真かなんかはあるか?」

「あります!これどうぞ!」

俺は城一郎さんにスマートフォンを手渡した。

「これか!これは怪神のつけた傷跡だ!その周辺に怪神はいなかったのか?」

「いませんでした」

とりあえず山に怪神がいることは分かった。

だがこれだけしかない手がかりでどうやって怪神を見つけ出せばいいのだろうか。

ちなみに今は昼の12時だ。今日残されている時間はあと4時間。その間に見つけられるのだろうか。

俺には一つだけ案がある。だがそれをやってもいいのだろうか。

だが聞いて見なければ分からない。

俺は聞いてみることにした。

「あの城一郎さん!城一郎さんに相談があるんですが?」

「うん?なんだ?」

「俺の能力はあらゆるものを引き寄せることが出来ます。だがそれを使えばこの山は破壊されてしまう」

「そうだな。それは使えないな!」

「はい。だけどもう一つのあらゆるものを浮かすことが出来るという能力は自分にも使えます。だから俺が空から捜索するのはだめでしょうか?」

「うーん....どーっすかなー....」

城一郎さんはしばらく考えて言った。

「別にいい!ただし、絶対に一般人には見つかるなよ!」

「はい!」

午後の捜索は俺は空からの捜索を始めた。

もちろん妹も心配だ。だが今日のうちに見つけなければ被害がひろがってしまう。

俺は妹も見つつ怪神を探した。

それから一時間半も探し続けたが見つからなかった。


俺は空からの捜索を一旦休憩し、地上からの捜索をしていた。

「なぁ結依?ほんとにこの山に怪神などいるんだらうか?」

「いるんじゃない兄さん?城一郎さんも言ってたし!」

「そうかな?」

「うん!」

やばい。結依の笑顔が可愛すぎる。俺はほんとに結依に助けられているな。

楽しい話や相談をしていた時、空に打ち上げ用の銃が撃たれた。

「兄さん!あれ!!」

「なんだ?あっ!結依向かうぞ!」

俺達は打ち上げられた場所へと向かう。

「バンー!!バン!ドン!ズダン!!」

急に爆発音みたいな音がした。

その瞬間その場所からは煙が立ち込めていた。

俺達はその場所からはそんなに離れていたかったためにすぐ着いた。

着いたはいいけれど周り一帯が煙がかっていてなにも見えない。

やっと煙が晴れたと思ったら....

「!!!」

俺は声に出なかった。

木々は無くなり、怪神と思われるものもいなかった。

そして、城一郎さんが倒れていた。

俺は城一郎さんの元にいち早く駆け寄った。

「城一郎さん!城一郎さん!大丈夫ですか?」

「だ....だい....大丈夫........だ.....」

「結依!救急車呼べ!」

「兄さん分かった!」

あの一瞬でなにが起こったのか。怪神はどこへ行ってしまったのか。

なんの手がかりも掴めずその上城一郎さんが重傷。

この捜索の意味はあったのか。

俺は城一郎を山から運び出した。

そして救急車が来るのを待った。

ようやく救急車が来て城一郎さんが運ばれた。

本部に連絡をし、そのまま病院へ向かった。


「まぁまぁ気にすんなって!たいしたことはねーよ!」

「でも....城一郎さん....」

あれから数週間が経った。

幸い城一郎さんの命に別状は無かった。

だが城一郎さんの片腕は切断するはめになった。

城一郎さんの目が覚めたのは数日前の事だった。

「城一郎さん....怪神はどーだったんですか?」

俺は恐る恐る聞いてみた。

「うん。あいつはやばいよ....一瞬にして周りが吹き飛んだ....俺はそれで一緒に吹き飛ばされ気を失ったよ」

「そー....ですか....」

本部では緊急の会議が開かれた。

全国に散らばっている幹部を集めた会議をしたとのこと。

城一郎さんがやられたのを知り他の幹部はたいそう驚いていた。

会議は数時間に及ぶ大会議だった。

俺は改めた怪神の恐怖を知った。

会議で上がったのが今回は今までにない怪神の強さらしい。

今回のあれはとても珍しいものだそうだ。

もし、こんなのに出くわしたら妹を守れるのか。怪神を倒せるのか。

こんなことを考えていた。

俺達が怪神討伐管理局に入ってからわずか数週間しか経っていないのに。

これからちゃんと妹を守っていけるのだろうか。

俺はたくさんの不安を胸に本部から出て歩き始めた........。


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