-鳳凰より来たる虹霓なる羽根の褒美-
今日は。何とか今日、投稿出来ました。良かった良かった。
此の度はタイトルの通り、鳳凰さんです!Oh!ゴージャス!煌びやかな鳥の代表!
只其の姿は余り知られていなかったり、なので一応御紹介させて下さい。
姿は嘴は鶏、顎は燕、頸は蛇、背中は亀、尾は魚だそうです。鶏の嘴と燕の顎って何なんですかね。鳥が好きな筆者でも其処は分かんないです。如何して足等は一切説明せずに其処をピックアップしたのか、誰か教えて下さい。
色は赤蒼黄黔皓で大きさは1m半から3m程と書籍によって差があります。
瑞鳥でもあり、霊泉を飲んで、竹の実を食べ、梧桐の碧樹に止まるとか。
めっちゃ如何でも良い事ですけれど、骨が黔いそうです。筆者的には中々珍しい記述ではないかと思います。
でも美しい薔薇には棘があると言いますし、其の美しさに心が勝るとも限りません。抑美しさの基準は見る相手側のみの評価なのですから。
鳳凰の齎す幸は誰の為の幸福なのでしょうか。
古にあった二つの大国
二国は砂漠に囲まれた世界で争っていた
二つしかない互いの翠の地を手にする為に
黄金の翡翠と呼ばれる地で戦火が起こった
まるで彼の地に咲き沿う凱風に戦ぐ華の様に
霄を駆ける花火の様に
・・・・・
其から幾年経つだろうか
戦火は枯れる事無く、燃え尽きる事無く続いていた
其は絳き大輪を咲かせ、地を劈く流星となった
其処へ、何れの地よりか鳳凰がやって来た
長きに渡る旅に疲れたのであろう鳳凰は、碧の地で翼を休めようとした
だが、戦火の爆ぜる地に休める所はなく、鳳凰は砂漠へと飛び立った
皓く燃える地にも休める所はなく、成す術なく鳳凰は落ちてしまった
其処を通るは古の民
翠の地に昔住んでいた者達
争いを恐れた彼等は、数を減らし乍ら此の皓き地で生き残っていたのだ
彼等は鳳凰を唯一あったオアシスへと誘導した
水を飲み、実を啄ばんだ鳳凰は元気を取り戻し、又暫し、飛び立った
飛び遊む事数里、翼も凱風に慣れ、鳳凰は二国を飛び交い、次の様に言った
我を助けたのは双国の何方の民か
汝等の御影で我は今、又舞う事の出来る身となった
我は此の恩を返したい
彼の国か申し出よ、と
双国は全く思い当たる節が無い
でも恩とは又とない啓示
貰うに越した事は無いと、両国は互いに進言しようとした
だが褒美は何方かの国のみであろう
二国は長い間話し合い、戦状が僅かに優位な国が申し出る事となった
聞き入れた鳳凰、一枚の美しき羽根を其の国へ投じた
其が地へ触れるや否や、国を火炎が包み込んだ
そして又を激流が押し流し、砂漠より来たる砂嵐、雪嶺の乱吹、天より落ちたる雷が国を襲った
五色の災害が国を襲ったのだ
一瞬で国は沈黙した
恐れ戦く一国に鳳凰は告げた
彼の国の者は皆、神の地へ住まう事を許されたのだ、と
其は至上の事なのだとも
何はともあれ、生き残った一国は喜んだ
翠の地を手に入れたのだから、戦争もしなくて良いのだ、と
そして、皓き地に住まう古の民も、其の地へ戻る事が出来た
民は言った
此で又我等は平穏を手に出来た、感謝すると
其を聞いてか聞かずか、鳳凰は悠々と何処かへ飛び去って行ったのだった
-Fin-
如何もです。今回は割とハッピーエンドに出来ました。皆幸せですね。珍しい事もある物です。
死=不幸、悲劇、となる図式は多いですけれど、他にも記憶喪失だとか、離別だとか。何も失う事が、マイナスが良くない事になりやすいです。
でも如何なんでしょう。失う事で初まる物もある気もします。終わりの初まりだとか(其一寸違う)。未来は誰にも分からないのですから何の選択肢が正解で間違いかは確かめ様がない事です。もう一方だったら、と思う事もありますけれど果たして世界が其処迄貴方の思い通りになるとは筆者は全く思わないのです。
其の選択も全て貴方であり、其以外の選択は抑選ばれなかった時点で存在し得ない物ではないかと思います。
・・・何だか話が逸れて来ましたね、適当に予告丈して閉めましょう。
次は・・・割と現実味のある子です。(話は大分ファンタジーですけれど。)それなりに浸透している子だと思います。
では又良い物語を。




