静かな昼の歌
長く静かな昼の間に猫の影だけが塀を行き
気配にはっと振り向く幼子の愛嬌こそが
この曖昧な空間の確かなものです
屋根の上のヤモリの骨が風でカラカラ鳴って
廃墟の古いアルバムをめくるのですが
これを見る人が誰もいないことが尚更に美しいのです
今日は公園のシーソーが勝手に揺れませんでした
代わりに鳩が何かみんなに面白いものを見せてあげようと必死に振り子の真似事ですが
惜しくも落ち葉のみの公園ですので それこそ面白いのでした
長く静かな昼の間に猫の影だけが塀を行き
気配にはっと振り向く幼子の愛嬌こそが
この曖昧な空間の確かなものです
屋根の上のヤモリの骨が風でカラカラ鳴って
廃墟の古いアルバムをめくるのですが
これを見る人が誰もいないことが尚更に美しいのです
今日は公園のシーソーが勝手に揺れませんでした
代わりに鳩が何かみんなに面白いものを見せてあげようと必死に振り子の真似事ですが
惜しくも落ち葉のみの公園ですので それこそ面白いのでした
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