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目覚める龍の力~放て!!魂の咆哮~

俺神崎佑介はふわふわとした無重力間を感じていた。どうやら俺は死んだようだ。


俺は真っ白な空間をただただ歩いていた。そうすると映像が見えた。


「みんな・・・」


それは悪霊王に守護霊を奪われながらも聖獣を操り戦闘を繰り返す仲間たちがいた。


吹き飛ばされる青年がいた・・・。


「圭吾・・・」


血を吐き出す少年がいた・・・。


「拓斗・・・」


血でにじむ傷口を押さえている少女がいた・・・。


「紗江子・・・」


みんな戦っている。向こう側では人間と悪霊が戦っている。


「生徒会長・・・花田さん・・・それに松本さんまで」


かつての生徒会討手メンバーが来ていた。しかし守護霊を奪われ、押されている感は否めない。


「輝弥・・・美野里・・・」


かつて旅行先で共闘した仲間も来ていた。


「みんな戦っているのに俺だけ勝手にあきらめた??」


俺は強く手を握った。


「痛いな・・・」


爪で傷ができたのか血が出ていた。


「こんなものでまだ俺は生きているってことになるのかな??」


『君はまだやることがあるのでは??』


誰だ??


『君の先祖とでも言おうか。桜・一文字に宿った私の記憶の世界に君は来ている』


なぜ??俺はあの時確かに死んだはずだが・・・。


『君は確かにあきらめた。そして魂を閉ざした』


魂を・・・閉ざした??


『昔の私と同じだ・・・。やはり君は私と同じ道を歩むのだな』


血がつながってるから??


『それもあるだろうし、君と私は似ているからな』


そうか??あんたのほうが俺より強いと思うが・・・。


『人の強さとは一定ではないのだよ』


一定ではない??


『人は誰かを守りたいと本気で思ったときに強くなれる』


でもあの時は闇を切れなかったぞ??


『それは・・・』


おい!!どこへ行くんだ!!まだ話の途中じゃねえか!!


『あなたの本当に守りたいのは誰ですか??神崎佑介我が子孫よ』


そう言って再び白い光が放たれた。俺はそこで目を覚ました。


「これは・・・」


俺が目覚めてから最初に見たのは悪霊たちに追い詰められた仲間たちだった。すでに倒れている仲間もいる。そんな状態で俺がやるべきことはたった一つだった。


「我と契約し青龍よ、我が友を守る力を、我が愛するものを守る力をわれに与えたまえ!!出でよ!!白銀の龍!!名をギン!!」


詠唱と同時にギンが現れた。


『我が主よ、ついにともに戦うときが来た』


「もはや予断は許されない!!まずはみんなを助ける!!」


『良かろう!!主に我の力を預けた!!』


「うおおおぉぉぉぉぉ!!」


刀とギンが同化した。柄の周りには龍の姿が刻まれていた。桜舞う空に龍が泳いでいるかのように。


「はあああぁっぁぁぁぁ!!」


俺は渾身の力を込める。霊気が付加される。


「悪を討伐せよ!!龍の舞!!」


とたんに体が軽くなったね。俺は走って悪霊の群れに突っ込んで片っ端から切りまくった。次々に衝天していく悪霊。気を失ったままになる人間。どうやら仲間たちはうまく脱出したらしい。

俺はすぐにあいつの元に走った。すでにやつは何かの儀式を始めていた。


「いい加減にしろ・・・。お前の野望はここで費えるんだ」


「ひゃははは、それはないと言っておこう。我はすでに莫大な霊気を内蔵している。貴様なんぞが勝てるわけがない」


そのとき大きな地震が起きた。地面が割れそこからは巨大な鬼が現れた。あの時奪われたときのよりもまた巨大化していた。どうやら悪霊王が奪った霊気はすべて鬼に食わしたみたいだな。


「そんなに育ててどうするつもりだ??」


「この子を使って世界の人々を恐怖のどん底に貶める。そしてあきらめたものから魂を提供してもらうのさ」


「まったくでかいこと考えたもんだな」


「やることはやはりでかいことではないとな」


「しかしかつてもそんなことやろうとして止められたんだろ??」


「昔のことはまったく興味はないが。あやつのように貴様は強くないからな。それほど危険視してないのだよ。先ほどだって私の力にひれ伏したではないか」


「け!!あの時はあの時だよ。今は違う!!俺は全力でテメエを討伐し!!小西さんを助ける!!」


俺は刀を鞘から出した。そして吼える。


「とどろけ!!龍の咆哮!!」


ギンを召還した。そしてギンの口からは銀色の光が一線となって鬼に直撃した。


「おおおぉぉぉぉぉ!!」


鬼の体を次々に浄化していく。


「どうなっているのだ!!なぜこの子が消えるのだ!!」


あわてているのは悪霊王。かつて鬼を討伐できずに封印にとどまったのはこれがなかったかららしい。そんなことおさっき聞いた。


「これで終わりだ悪霊王!!」


そして俺はかつてない封印攻撃を放つ。


「銀龍封悪斬!!」


俺は軽く空間を飛んだ感じがした。気づいたときにはすでに鬼と悪霊王の反対側にいたのだから。鬼の腹には五望星が刻まれ底から光が漏れたかと思ったら真っ白な粒子と化した。


そして俺は悪霊王と対峙することとなった。


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