いよいよゲーム攻略開始
当初は、ケモミミの話になるはずが、いつの間にか、タイムマシンの話になり、さらには『オールジャンルゲームス』という、バーチャルゲームの話になってしまった。
『オールジャンルゲームス』の運営から、またまた通知が届いた。注目のプレイヤーを集めて、ゲーム実況を行うという。
ゲーム実況を行うのは、徳武英流という、こっちの時代では有名な、ゲーム実況のアナだという。
徳武英流
「さあ、本日はあの有名な、未来の時代からやってきたという、ケモミミ君、アイン君が来ております。
挑戦するジャンルは、『ファンタジー』の『ダンジョン攻略』です。」
前回セーブしておいた、LV3までのところから始める。
これでようやく、自分の嗅覚の良さをアピールできると思った。
なぜ、ダンジョン攻略を選んだかって?
それは、ダンジョン内には敵のモンスターや、お宝のアイテムや、仕掛け、罠の匂いがプンプンするから。だから、自分の嗅覚を発揮しようと思ったわけだ。
LV4は、地下4階層だ。ここには液体状のスライムが、天井からいきなり落ちてくる。
俺は匂いを嗅ぐ。やはり、天井には液体状のスライムがいることを、事前に察知した。
アイラ「えっ?えっ?もしかして、天井にスライムがいるって、わかるの?」
そうだ、俺の前世は柴犬だった、だから俺の嗅覚は柴犬並みだ。
案の定、スライムが上から落ちてきたところを、かわすことができた。
もし、まともに直撃したら、酸を分泌するようなものだったら、その強力な酸で、体や装備を溶かされてしまうという。
この液体状のスライムは、剣などで切っても分裂するだけ。むしろ、ランプの火でも、魔法の火でもいいから、火で焼き殺すのが有効だと、これも俺の知識の中に入っている。
ゴオオオオ!スライムを焼き殺した。
他にも複数のスライムが天井から落ちてきたが、事前に匂いを嗅いで、危険を察知し、かわすことができた。
罠も、事前に匂いを嗅いで、察知することができた。床を踏むと、壁から矢が飛び出してくる罠があった。そこはそのままにして、先へ進むことにした。
そして、ここからはブルーアントや、オークなどのモンスターが現れる。
これもどうにか撃破した俺たちは、さらに奥深くの階層へと向かった。
以降、えんえんと同じような階層が続いた。そして地下10階層までたどり着く。




