『オールジャンルゲームス』ファンタジーモード
というわけで、2024年にそのまま留まることになってしまった我々だったが、ユイちゃんとホース君などは、なぜか喜んでいた。
ガンツはしかめっ面。タカヤスは表情を変えず。
アイラ、ミム、マインは、こうなったらしょうがない、過ぎたことは仕方がない、前向きに行こう、といった感じだ。
『ケモミミ祭』主催者は、なんと不動産会社の社長で、マンションを所有していると聞き、そのマンションの部屋を借りて、新たな生活を始めることになったというのが、前回までの話。
『オールジャンルゲームス』に、本格的に取りかかることにした。
『オールジャンルゲームス』
大ジャンル
大ジャンルは、以下の通り。
ファンタジー
SF
シューティング
ミリタリー
歴史
スポーツ
全メニュー制覇
まずは、迷わず『ファンタジー』を選ぶ。
続いて、中ジャンル
中ジャンル
ファンタジーの中ジャンル
モンスター討伐 レベル999を目指す
モンスター討伐 匹数討伐
モンスター討伐 全種類討伐
ダンジョン 全ダンジョンクリア
ボス討伐
レア装備 レアアイテム収集
スキルアップ
どれも難しそうだが、まずはモンスターを討伐しないとな・・・。
てか、こんなことやっている場合なのか?タイムマシンを修理しないといけないのに。
しかし、どうも修理できる目処はたたない。なぜなら、この時代にはまだ、タイムトラベルを実用化できる技術が無かったのだ。
だめだ、だめだ、もう帰るのよそうかな。
『オールジャンルゲームス』の、大ジャンルと中ジャンルを選択したら、スタートボタンを押す。
すると、次の瞬間、スマホの画面が光る。眩しい。
「うわあああーっ!」
スマホ画面に吸い込まれていくように、光の中へ。
たちまち光に包まれる。その後の記憶は無い。
次に気がついた時には、うっそうとした森の中だった。不気味な鳥の鳴き声が響き渡る。
「ここはどこなんだ・・・?」
そこは、魔物たちによって人々が苦しめられている世界だった。
ここが、オールジャンルゲームスのファンタジーモードの舞台、ディストピアランドという。
どうやら、そういう設定になっているようだが、他のプレイヤーたちも来ているようだ。
「すごいな、このゲーム、本当にVRMMOなんだな。」
中ジャンルは、途中で変更することもできるようだ。『ダンジョン攻略』にしてみた。すると、目の前にダンジョンの入口が現れた。
「とりあえず、選んだ以上は、このダンジョンに入ることにしよう。」
まずは、このLV1のダンジョンから。
LV1のダンジョンは、さすがに単純な構造で、敵も、青スライムLV1しか出てこない。
「てやあっ!」
ザシッ!バシッ!
主人公が最初に持っている装備、兵士の剣だけで、充分倒せる。
構造も単純だが、手に入るアイテムも薬草とか、そんなもんだ。さあ、先に進もう。
下に降りる階段を見つけた。LV2のダンジョンへ。ここには赤スライムLV1がいた。
青スライムはLV2のものが現れた。どうやら先に進むごとにレベルが上がっていくようだ。
アイテムは、薬草と毒消し草、ゴールドが手に入る。
そして、LV3のダンジョンへ。序盤はポンポンクリアできるからと、油断していると痛い目にあう。
まずは、ここいらでセーブしておこう。
なるほど、こんな感じでゲームを進めていくのか。
ここからしばらく回想編が続きます。




