たどり着いた2024年は
ついに、西暦2024年に、タイムマシンが到着する。
西暦2024年。一見すると、それまでと何も変わっていないように思える。しかし、そこにタイムマシンが突然、姿を現した。
キュイーン!
タイムマシンの巨大な機体が、突如として姿を現し、降り立った。幸い、周囲には誰もいなかった。
アイン「ふあーっと!やっと到着したぞ!」
扉が開き、中から犬や猫や、いろんなケモノの耳をした人たちが出てくる。飾り物でも無い限り、どう見てもあれは、本物のケモノの耳だ。いきなりこんな風貌の人たちが姿を現したら、さぞや驚くに違いない。
ここから、アインの目線。
アイン「ひとまず、このコンテナハウスで宿泊しよう。」
ポケットにしまっていたカプセルを放り投げると、ちゅどーん!と、コンテナハウスが現れる。
さらに、自分たちの耳は、普通の人間が見たらケモミミとはわからないようにしておいた。こうしておけば、自分たちがケモミミだと気づかれない。
どういう方法かって?それは秘密だ。
周囲には誰もいない。どうやら夜のようだ。もう夜も遅いようなので、一晩寝ることにした。
ただ、向こうの時代と違うのは、向こうの時代は、星空がきれいで、はっきりと星が見えていたのに、こちらの時代は、なんとなく空気が澱んでいるからか、星空がよく見えないということ。
ここがどんな世界、どんな時代なのかは、今はわからない。ただ、俺たちはタイムマシンに乗って、はるばるこの時代にやってきた。
眠くなってきた。今夜はもう寝よう。
俺たちは全員、深い眠りについた。どうやら夢を見始めたようだ。そして、これまでに歩んできた道のりを、思い出していた。夢の中でも、それを思い浮かべていた。
夢の中。最初に思い浮かんだのは、あの光景だった。




