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のぞん美3
スライム・ジ・エンドを食べに行く約束をした時、四人の目は希望に満ち満ちていた。
いつ朽ち果てるかもわからないのぞん美にとって心打つものがあった。
のぞん美の不安定な瞳が眩しくきらめいた。
そんなのぞん美の思いを知らずヤシヒロは身勝手にも食い逃げをし始めた。
『食い逃げ・・』
ヤシヒロがつぶやいた時にはパランとプテランは既に店の外にいた。
やはりそれよりも先にタクミメンバーが店の外に出ていた。
骨太はいつも通り取り残されていた。
そしてもう一名残っているものがいた。
のぞん美だ。
のぞん美ははしたない行為に大切な思いを汚されたくなかった。
二人になった後お金を払って店を出てきた。
ヤシヒロは食い逃げに成功していないのに気づかず得意気に揺れていた。
ーナビからファンファーレが鳴り響く。
『おめでとうございまス!のぞん美さんは今回の支払いで[切り札]生ぞん確率を獲得しましタ!』
ーナビが告げた。




