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ダンジョン
ダンジョン内は石で整備され灯りがともっていて明るかった。
ヤシヒロは大きな荷物を背負っていた。
『勇者様、その荷物はなんなんですぅか?』
ヤシヒロは黙って中からオニギリを取り出し二人に手渡した。
ギガノンが大量に握ってくれたものだ。
『ありがとうございますます。』
『ありがとうございますぅ。』
『この先はガイコツだらけですです。水魔法 聖水被膜をかけときますますね。』
パランの手のひらから聖なる水があふれ出てパーティー一行を包み込む。
アンデットに対する防御力が高まった。
少し歩くと骨の姿の小動物が数体現れ奇声を発しこちらに飛びかかってきた。
『キィーーッ』
しかしボーンラビットはプテランの長剣で一瞬で粉々になった。
ヤシヒロは戦闘に参加せずオニギリをパクついていた。
その後犬のガイコツや人間のガイコツが出て来たがプテランの敵ではなかった。
パーティー一行がボスの部屋の前まで辿り着いた時、オニギリは既になくなっていた。
ヤシヒロは食べ疲れたのか奇声を発し伸びをした。
突然の奇声にパランとプテランは少しびっくりしていた。