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キキキキ
キキキキがこちらへ向かってとてつもない速さで飛んできた。
その早すぎるスピードにあっけに取られていると
『私のテリトリーで何をしてるんだい?』
キキキキの問いにヤシヒロ一行は何もいえない。
『角を見てたのかい?』
全体的にキキキキを見て角だけを見ていたわけではないのだが
『タクミさん!チャンスでス!その角をドンドンほめてくださイ!』
タクミは言葉巧みにキキキキをほめちぎった。
キキキキはとても気持ち良さげだった。
ヤシヒロは他人がほめられているのが気に食わないのかあるいは自分をほめてほしいのか不機嫌そうな揺れ方をしだした。
『ヤシヒロさん!ユサユサやめてもらっていいですカ!』
キキキキの関心がヤシヒロに向かおうとした時
キキキキの子分が巨大な虫に乗ってこちらに向かってきた。
『キキキキ様。お時間です。』
『そうだ、こんなことをしてる場合ではない。』
キキキキはあっという間にいってしまった。




