家に幼馴染が現れた
今回初作品になります
書き溜めとかはできていないのでゆっくり書いていこうと思いますのでご了承ください
さてみなさん
幼馴染という言葉を聞いてどんなことを考えますか
同性なら友達以上親友未満
異性なら友達以上恋人未満
少なくとも俺はそう思っている。
次に異性の幼馴染がいると言うとよく言われる言葉がある。
「幼馴染がいるとか羨ましいな」・・・と。
何でと聞くと曰く、家が隣同士で、毎日朝起こしてくれて、一緒に登校してくれて同じ学校でクラスまで一緒と・・・
俺は一言そいつに言ってやった
「それってどこのラブコメ?」ってね。
現実はそんなに甘くない
俺にも異性の幼馴染がいるが現実は非情である。
まず、家は隣同士ではない。
なんだったら俺の実家はマンションだし、幼馴染の家は一戸建てだ。
次に毎日朝起こしてくれて一緒に登校、さらには同じ学校でクラスまで一緒というやつ、これも違う。
なぜなら、そもそも俺たちは小中高とすべて違う学校だからだ。
つまり、俺には幼馴染がいるがみんなが思っているような理想の幼馴染との関係を結んでいるわけではない。
さてここで本題だ。
なぜそんな話を今しているかというと、今目の前にその幼馴染がいるのだ・・・大きな荷物を持って
「八雲、とりあえず部屋に入れてもらえる?」
俺、小泉八雲には幼馴染がいる。名前を八坂帆奈美という。
長い黒髪に、適度に焼けた肌、スタイルはスラっとしているが、出るところは出て、引っ込むところはしっかり引っ込んでいる。
部活はバスケ部に所属しているため、男女関係なく人気のあり、学校での成績まで良いいうどこぞの漫画から飛び出てきたかのようなやつだ。
なぜここまで彼女のことを知っているかというと簡単な話だ。
親同士が仲がいいから。
生まれた病院がたまたま同じで、なおかつ誕生日も1か月しか変わらない。
そんな関係だから昔から親同士は仲がいい。
だからたまに親から彼女のことを聞いていたから知っていたのだ。
「んで、なんで帆奈美がここにいるんだ?それにその荷物も…」
「詳しくはこの手紙を読んで、そこに全部書いてあるから」
そういって帆奈美は一通の手紙を出してきた。
「・・・つまり要約すると、叔父さんの転勤に叔母さんがついていくことになり、帆奈美を一人にしておけないからここに住むと・・・」
「そういうこと、一応お父さんとお母さんは叔父さんと叔母さんに話して許可は取ったそうよ」
「俺なんも聞いてないんだけど・・・。ていうか帆奈美はいいのかよここに住むなんて」
そういったときに、スマホに1件の通知が届いた。
「あ、母ちゃんからだ。・・・って今連絡来るんかい」
内容は手紙とほとんど同じ内容だった。最後に一言「帆奈美ちゃんに手を出すんじゃないよ」と書いてなかったらよかったのに
「とりあえず、奥の客間を使ってくれ。最近母ちゃんが泊りに使っていたから綺麗にしてはあるから。荷物の整理が終わったらまたリビングに来てくれ」
「わかったわ、それとここに住むことは別に嫌ではないわ。学校からも意外と近いしそれに・・・」
「はいはい、とりあえず荷物の整理を先に頼む。」