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短編集 冬花火

少女はつぼみ

作者: 春風 月葉

 彼女はまだ、人の持つ恋という気持ちがわからない。

 まだ開くことのない恋という白いつぼみを大切にしている様は、恋に恋しているようで可愛いらしい。

 恋というものは不思議な力を持ち、恋する全ての人間に特別な美しさを与える。

 しかし、私はまだ恋を知らぬつぼみのままの彼女が持つ慎ましい魅力に惹かれてしまった。

 きっと花開けば白く美しい薔薇の花のような女性になるのだろうが、私は今の恋を知らぬ少女である彼女が欲しいのだ。

 しかし、彼女に気持ちを伝えれば、彼女は人の恋に触れてしまうことになる。

 せめて彼女が高嶺の花であってくれたのなら、手を伸ばそうと思うこともできたのに。

 私は限りある美しさを放つ彼女をジッと遠くから見つめていた。

白い薔薇の花言葉は純潔、深い尊敬。

その蕾の花言葉は恋をするには若すぎる、少女時代。

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