殺気を背中に刺さないでください。
氷東 雅人
・容姿 某超次元テニスアニメの不二周●
みたいな感じ
・性格 優しくて紳士的。好きになった物 はとことん追究するタイプ
ちなみに氷東家は日本舞踊の名家で、小崎家とは親戚らしいッス。
今あたし、どこに居ると思う?
あのね、ここ、生徒会室なんだって。
「ムダに金掛けるなぁぁぁあああ!!」
誰だってこの部屋を見れば、叫ぶよ?絶対。保証書、あげてもいいよ、真面目に。
(説明しよう!今優輝ちゃんが目の当たりにしている光景は、普通クラスの教室の二倍の広さで、ふかふかの絨毯、天井にはカナリでかいシャンデリア。そして、高級な装飾品の数々……)
なんだか自分が、場違いな人間に思えてきた。どうしよう、あたしのメンタルがもうヤバいかもしれない。
「おい齋藤。お前、大丈夫か?」
不意に、小崎さんがあたしの肩を叩きながら言った。
「何が大丈夫なんですか?」
「いや…頭が……」
「いえ、至って正常です」
「…………」
小崎さんはあたしを、可哀相なモノでも見るような目で見る。
「もういいです。ところで、会長さんは?」
「ああ、もうすぐいらっしゃる」
普通、あたしたちより早く来てるもんなんじゃないのかね。
そんな事をぐだぐだと考えていると、突然、両開きのドアが開いた。
入って来たのは2人の男子。1人はお金持ちクラス、もう1人は普通クラスの制服をそれぞれ着ている。
「小崎、ご苦労様。僕の方もやっと連れて来れたよ」
と言ってにこやかに微笑むのは、天使。第1印象がこれだ。小崎さんも普通にイケメンだけど、目の前にいるこの人は、尋常じゃないくらいのイケメン……いや、美形かな。
「初めまして。僕は生徒会長の氷東 雅人です」
「あっあの、あたしは…」
「齋藤 優輝さんだよね。来てくれて、本当にありがとう」
ヤバい!会長の笑顔が眩し過ぎて、直視困難だぜ!
tk……なぜか背後からただならぬ殺気を感じるんだけど。あ、そっか!小崎さんか!ならいっか。←
そんなこんなで会長の言葉は続く。
「で、こちらは室山 竜美君だよ。竜美君には会計を頼もうと思っているんだ」
会長の言葉と共に、あたしの視線が室山君に移る。
「室山君……どっかで合ったこと、ある?」
何故そう聞いたのか、自分でもイマイチ解らない。
「…………さーな」
室山君はぽつりと呟いた。
あたしは、何処からか現れた懐かしい感覚に、不思議と胸が高鳴った。