引き摺らないで!!痛い痛いイタい!!!!
小崎 空
・容姿 赤毛で短髪。襟足がない。
・性格 いつも冷静で行動力がある。
会長以外の人に対しては冷たい。
ちなみに、会長に対してはとっても忠実。会長から貰ったイギリス製の万年筆を、いつも制服のジャケットの内ポケットに入れて、肌身離さず持ち歩いてるよ(´ω`)
真衣が出て行くのを温かく見守って、あたしたちは話を再開した。
「で、どうだい?やる気は無い?」
「んー……あるっちゃあるけど、無いっちゃ無いです」
「意味が解らん…」
「何か特典とか無いんですかー」
「……ちょっと待ってくれ」
冗談で言った筈なのに、小崎さん、電話掛け始めちゃったよ(^◇^;)
「……会長ですか?今、齋藤 優輝をスカウトしているのですが、齋藤 優輝が自分に何か特典が欲しいとかぬかして…」
小崎さん、あたしの事を悪いように言ってるんだけど。恐いんだけど((汗
「…はい、わかりました。失礼いたします」
通話を切って、小崎さんが此方を見る。
「生徒会書記になった暁には、君は学年トップの成績を取らなくても奨学金は継続されるそうだ」
「マジすか?!やったー!!これで勉強から解放されるー!!」
「しかし、トップ5くらいはキープしてもらうよ」
「それぐらいならいいですよ☆」
我ながら呆れるくらい現金な反応だけど、でも、奨学生の条件がとってもとーーーっても厳しいし多いので、そんな反応になってもおかしくはないのだよ((笑
まあとにかく、あたしは生徒会書記を引き受けた訳で。
「じゃあ、早速生徒会室にいくぞ」
「えっ?!今からですか?!」
「当たり前」
「わっちょっ!痛い痛い!」
ムリヤリ腕を引っ張られ、引き摺られる。
「まだ授業あるんですけど!!」
必死に叫んでいると、あたしのケータイに電話が掛かって来た。
『あっ!もしもし優輝?授業のことは、うちがせんせにうま~く言っとくから、安心しといて!』
「へ?」
『そんなら切るでー』
「あっコラッ!!」
『ブチッ…ツーツー…』
「やろう…切りやがった」
絶対真衣は、あたしのこの状況を楽しんでる。アイツはそう言う奴だ。
「真衣ぃぃいいい!!覚えてろよぉぉおおお!!!」
あたしは引き摺られながら叫んだ。