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高校生生活

森下榛名

出身:日本国

在籍:白川高等学校(私立) 高校2年生

身長:170cm 体重:65kg  髪型:ウルフカット

総合的な見た目:ボーイッシュ、クール、筋肉質

性格:実は明るく優しい、真面目。

好きな〇〇:筋トレ、読書、猫、皆と過ごす時間、料理

嫌いな〇〇:ホラー

11月3日 金曜日

0500

自宅


「ん......?」

 まだ少し早い朝。変な時間に起きてしまった。

 おはようございます。森下榛名と申します。

「ふぁ......。二度寝したい。」

 二度寝したい気持ちを我慢して取り敢えず、ベットから起き上がる。

 欠伸をしながら部屋を出る。

「眠い。」

 朝起きた時、本当にやる気が起きません。でも、楽しいこととか、イベントがあればやる気というより目が覚める気がするけど、皆さんはどうですか? 因みに私は、今日は金曜日なので少し調子がいいです。

 明日は土曜日で学校はお休み。今日も放課後は自由、お楽しみは放課後からになるね。

「ふぁ......。」

 インスタントコーヒーの袋を開けてコップに入れる。

 やかんに水を、そして、沸かす。

 ほぼ毎日となっているモーニングコーヒー。皆さんはコーヒーは飲む?

 カップにお湯を入れ、少し牛乳を入れる。無糖もいいけど、微糖の方がいいかな。

「ふー。美味しい。」

 ソファに座り、テレビをぼんやりと見ながらコーヒーを飲む。

 ......ニュース見てるけど、情報リテラシーはやっぱり必要よね。ネットもだけど......。

 ぼんやりしているとスマホに通知が入る。

「ん? 誰からだろう?」

 友人の子からだ。

 高校2年生となり、現在3週間目。そろそろ慣れてきた時期だが、この子とは1年生の時から同じクラスメイトで友人だ。


【友人】

「おはよう。今日、一緒に行かない!?」  


「ふっ。」

 自然と笑みが出てくる。


0600


 朝ご飯。

 さて、なに作ろうという思いは朝にはないので、昨日作っておいた、おにぎりだ。中身は、鮭だ。

 電子レンジで温めて......。

チン!

 ......焼きおにぎりにすればよかったかも。

 気を取り直して。

 味噌汁は、今日はインスタントで済ませる。


 テーブルに置いて並べていく。

 うん、上出来。

「いただきます。」

 ......うん、さすが、私ね。

 自画自賛が止まらないね。でも、本当に美味しい。

 新潟県産のお米を使い、佐賀県産の有明海苔を巻き、鮭をたくさん使った。

「うん......美味しい。」

 

「ご馳走様でした。」

 皿洗いをし、歯磨き、トイレ、そして制服に着替える。

 スカート良し、髪型良し、全てOK。

 0650、そろそろ行こう。

 リュックを背負い、サングラスをかけ、自転車に乗り込む。

 私の自転車は、パラトルーパーという自転車。

 この自転車は、モンタギュー社がDARPA(国防高等研究計画局)の助成を受け、空挺隊員向けに開発した折り畳み式タクティカルマウンテンバイクがこの“パラトルーパー”。パラトルーパーはフルサイズホイール仕様の折り畳み自転車で、頑丈な構造と折り畳み機構を備え、タクティカルな使用に耐えうる設計となっているそうだ。

 この自転車は、バイト先の社長から譲り受けた自転車だ。

 サングラスは、ESSという会社のサングラスだ。

 ヘルメットも被って、コンビニでお昼ご飯を買い、友達との集合場所まで行く。


0730

駅前


「榛名〜!!」

「ん?」

 邪魔にならない場所で自転車を止め、待っていたところにやってきたのは......。

「おはよう、結月。」

「おはよ〜榛名!」

 朝、「一緒に学校に行かない?」というメールを送ってきた親友、桜島結月。ー結月がやってきた。

 結月は入学式後すぐに話しかけてきた。そこから仲が良く、1年生から今の2年生と同じクラスだ。

 結月の見た目? ......可愛い。髪型は、ポニーテール。身長は160cmだそうだ。性格は真面目で優しい。クラスでも人気者でありつつ、風紀委員会で副委員長を務めている。部活動は、剣道部。しかも、エース。私としては、質実剛健な美女と我ながら評価している。



「ごめんね、待った?」

「ううん。待っていないよ。」

 こういうところも、優しい。

 結月が、下から上へと私を見た。

 ???


「なに?」

「うん、今日もイケメンだね。」

「あはは、ありがとう。」

 こういうのも慣れた。最初こそは驚いたり困ったけど、自信を持って受け入れている。私としては、私の見た目は嫌がられると思っていたからだ。

 私と結月は、歩いて学校に向かう。駅から学校まではだいたい徒歩で、15分くらいだ。私が自転車を押して結月と話しながら歩いているが、余裕に到着する。

「榛名。今日からの体育、何だっけ?」

「えっと。30分間走。」


「うわぁ。嫌......。」

 私の高校の行事には、ロードレース大会というのがある。それは、男女が約10kmを走るというものだ。その日は授業はないので、完走後は各自で解散であり、自由である。しかし、それまでの体育の授業では合計6回走らなければならない。欠席した場合は、補習走というある意味鬼畜ゲーだ。

私達はある意味運動はまだ好きだけどさ......なんか精神論はやめてほしいのよね。

「うん、そうだね。」

 そりゃ、授業ではあるし、運動にもなるから走るけど。でも、走っている私達に向かって、甘えるなとか、言ってほしくない。受験生の3年生の先輩も走らされているそうだが、その先輩達は総合型推薦旧AO試験や指定校推薦のような面接がある人に該当するが、面接では綺麗事を言って行動しないのか!?とか、意味が分からない。先生達だってそうじゃなかったのかな。それは変で嫌だと感じる。皆さんはどう思う?

 高校生は軍人のようにみんながみんな鍛えていないのに。

 陸上自衛隊とかアメリカ軍のレンジャーとかは、レンジャー!!とか、YES!!みたいなのはあるけど、「高校生にそんなのを求めてるのかな......?」

「はぁー、まぁ昼食前だからいいかな。他クラスとか他学年に昼食後のクラスも普通にあるみたい。」

「うわぉ。可哀想にだねぇ。」

 結月は飴玉を頬張りながら私にも飴玉をくれる。

 てか、いつも持ってない? 大阪のおばちゃんみたい。

 よくよく見たら袋にたくさん入ってる......。まぁ、あって困らないものではないし。

 結月が剣道の竹刀や防具が入ったバックを持ち直す。

「くっ、やっぱり重い。」

「ほら、貸して、持つよ。」

「え? いいよ、そんな!」

 そう言いつつ、重みでバランスを崩している。

 結月の教科書や弁当のあるバックは私の自転車にあるカゴに入れているが、やはり剣道の道具は昔も今も重く感じるらしい。竹刀や木刀のような道具だけを持つなら軽くていいらしいが、やはり防具もあると重いらしい。

「ほら、貸して。」

 受け取りながら。

「......てか、なんで防具も持っているの? いつも学校に置いてるじゃん。」

「あぁ。ちょっとお手入れとか。......臭いも気にするし。」

 小声で言ったことは私にはしっかりと聞こえた。

 剣道の防具はやはり臭いも気になるらしい。女子の結月なら尚更だろう。

「別に、私は気にしないけどね。」


「私が気になるの!!!」 

 顔を真っ赤にした結月が睨む。

 可愛い。

 耳元に顔を近づける。

 低い声でー

「可愛いね、もっと臭い、知りたい。」

「ひゃ!?」

 これまた可愛い声で反応したね。

 さらに真っ赤になった結月が私にポコポコと叩いてくる。こういうのも可愛いんだよね。

 ポコポコと叩いていたが、少しずつボコボコという音がするのような力で叩いてくる。

「痛い痛い!」

「このイケメン女子めっ!!!」 

 少ししてから叩くのをやめた。

「この......イケメン女子め。」

「褒めてるの?」

「バカ、意地悪。でも、いい。ちぇ......。」

 可愛い。

 私は自分のリュックを背負い、剣道の防具が入ったバックを持つ。

 一方で結月は、結月自身の鞄に私の自転車を押してくれることになった。

「重くない?」

「大丈夫、まだ軽い。」

「流石というか......何と言うか。まだ筋トレ続いている?」

「当然。」

 昨日もジムに行った。ベンチプレス110kgを達成できた。私の体重は、だいたい63kg。ベンチプレスのノーギアで、アメリカのジェニー・トンプソンという方が63kg級で世界記録142.5㎏だ。もう少しで、世界記録にも達成できるかもしれない。達成できたら嬉しいものだ。

「身長も高いし、スタイルいいし、筋肉もある。本当に、モデルさんみたい。」

「言い過ぎ......。」

 確かに、たまに男女関係なく先程の結月のように言われたり、褒められたりする。勿論、ほとんどないが誂ったり嫉妬されたりもする。馬鹿にもされるし、軽蔑もある。

 それでも、私の見た目も性格も変えるつもりは、ない。


0800

白川高等学校


 しばらく歩いて、途中で結月がコンビニに寄りつつ、学校に到着した。

 自転車を置き、結月と共に教室に向かう。

 まぁまだ早い時間なので教室には私と結月の一番乗り......と思っていたが、違ったみたいだ。

「おはよ、神無月美子さん。」

「お、おはようございます。」 

 私と結月よりも先に来ていたのは、クラスメイトの神無月美子さん。とてもメガネをかけ、ロングヘアーのおとなしい性格である。実際、まだ苗字で呼んでいたり敬語だったりする。もっと仲良くなりたい。

 でも、美子さんは静かでおとなしい性格でありつつ、清楚で綺麗だ。髪、綺麗だし。

美子さんは、美術部だ。1年生の時、文化祭で展示されていた絵が印象的だった。感動した......。今でも、泣いてしまう。なんでだろう。

「おはよう、美子さん。」

「おはようございます、桜島さん。」

「あれ、何描いているの?」  

「あ、いや、これは......。」

 絵を描いていたが、結月が見ようとすると隠してしまった。

 まぁ、急に見たら、見てほしくなくて、隠したくなるだろう。

内緒......。

「ご、ごめんね、美子さん。」

「ううん、気にしないで。」

 そうしていると美子さんは慌てて教室を出て行ってしまう。

 申し訳ないことしちゃったな......。

「申し訳ないこと、私しちゃったなぁ。」

 顔が落ち込んでいる。責任感の強い結月だからこそ、意外と後に後にと反省や後悔をずっと考えてしまう性格だ。風紀委員会副委員長の前に、一人の優しく責任感の強い女の子だけど、脆くて弱いということでもある。だから、私が支えないと......私が、支えないと、私が......。

「......るな、榛名? 榛名!!」

「え? あ、うん?」

「大丈夫? 顔、怖かったよ?」

「え? 何でも無いよ、ごめんごめん。」 

 悪い癖だ。私の悪い癖が出てしまった。

 ふぅ。良し、落ち着いた。

 しばらく雑談していると、少しずつ学校に到着したり、教室に入ってくる友人達が増えてきた。

 美子さんも戻ってきたようだ。......もっと仲良くなりたい。

 

1210

授業体育


「15分経過。残り半分だぞ!!」

 さて、朝からここまでやっと授業が終わりました......が、まだです。4限目、現在1210、授業開始からだいたい20分くらい経過。1155くらいから走り始め、まぁだいたい30分走の半分くらいまで経過しました。

「はぁ、はぁ。」

 校庭で、一周500m。現在、6周目。まぁ自分としては、いいペースです。

 女子の陸上部の子には追いつけないけど、何とかついていくことが出来ている。

 にしても、キツイ。走るのはまぁまぁ膝にくるから嫌だ。でも、鍛えたい。

 ......筋トレしている人は、ある意味、Mだと思ってます。だってキツイのは気持ちいいから。私もそうです。だからと言って嫌ったり、軽蔑の目では見ないで下さい。これは私の意見です。

「榛名。」

「ん? 」

 隣に陸上部の陸奥隆が来た。隆は、クラスメイトでありつつ、よく私に勝負を仕掛けてくる。例えば、テストの点、大食い、この30分走といったことに勝負を仕掛けてくる。てか、性別違うのだけど......。

 一緒のペースで走っていると少しずつ私のペースが落ちる。

 やばい。2限目の後に食べたおにぎりが、響いてる。

「おっ先ー!!!」

「ちっ! クソがッ!」

 私はたまに口が悪くなります。たぶん。

 まぁ、どうせ私がまた隆を抜かしておいて行くんですけど。何か言っているけど無視無視。

「はぁはぁ......。」

「終了!!」

 ふぅ。やっと終わりました。一応、13周。

 因みに隆は12周。13周までもうすぐだったね。私と

 辛そうに息を整える美子さんを見つけた。

「美子さん。」

「はぁはぁ、m、も、り......森下さん?」

「大丈夫?」

「だ、大丈夫......です......。」

 絶対に大丈夫じゃないよね。

 手を差し伸べる。

「ほら、歩いた方がいいよ。」

「え、あ、ありがとうございます。......森下さんは余裕そうですね。」

「まぁ、でもキツイよ。」

 正直走るのは膝にもくるから、正直嫌ではある。けど、体力はつけておきたい。

 授業終了の挨拶をして、更衣室に向かう。

 更衣室に入り、着替える。

「榛名、本当にスタイルいいわね。」

「え?」

「隙あり!!」

「ひゃ!?」

 クラスメイトで友人の、山口彩花。

 彩花が後ろから抱きつき、私の胸を揉み。私の胸を揉み揉み。こう......揉みって。

 まぁ、皆さんなら、想像できることでしょう? 

 ちょうど体操着を脱ぎスポブラではあるが、下着状態での揉み揉みは、駄目。うん、駄目。

 いや、普通に揉むな。

「榛名はクールだけど可愛い声で反応するよね〜。」

「ぐっ。」

 朝に結月にからかったから何も言えない。

 目の前にいる結月も歯を見せてニヤニヤと笑っている。風紀委員会だよね!?

「風紀委員会だから止めろって思っている? 当然の報いよ。」

 心を読んだのかってくらい図星。

 風紀委員会副委員長からのお許しを受けたような状態だ。彩花は止まらない。

「覚悟〜!!」


......ご想像にお任せします。


1630

 

 なんやかんやあって、無事今日も学校が終わりました。一週間終わり、学校は緩やかな雰囲気です。

 結月は部活動へ。彩花も部活動です。

 結月は剣道部ですが、彩花は何部だと思いますか?

 ヒント。彩花の性格は超明るいです。まぁ、一言言えば、誰にでも明るく優しいけど、まぁギャルですね。ギャルの基準がよく分からないからなんとも言えないけど。

 テニス? バスケ? ダンス? 

 いえいえ、実は彩花の所属している部活は、なんとソフトボール部。小学校からやっているそうで、今も続いていて、活躍している。実際、試合を見ていてもいつもの彩花から、カッコいい姿だった。

 彼女らは部活動や委員会に向かって、私は一度家に帰ります。

 え? 帰宅部なのかって?

 はい、帰宅部です。まぁ、たまに部活動や委員会関係なく助っ人として手伝いにも行ってるし、別に何もしていないわけじゃないです。学力も維持してますよ。一応、前の中間テスト学年40位でしたし。

 美子さんのいる美術部は今日はオフらしいけど、美子さんは何してるのかな。

 

2000

猫カフェ


 じゃあ放課後何しているかって?

 あのバイトか、ジムか、猫カフェです。

「ふふ〜ん。」

 周りに集まってほしいきた猫を撫でていく。

 くぅ、可愛い!!

「癒やされる。」

 大抵私はジムに行ってからこの猫カフェに行く。ただ、ここ最近は行けてなかったので久しぶりに来れて良かった。

「ニャー」

「あ。」

 可愛いー!!!

 ずっといれる。

 しばらく椅子に座りながら猫と触れ合っていると......。

「おまたせしました、アイスコーヒーです。」

「ありがとうござい......ま、す......え?」 

「あ!」

 頼んでいたアイスコーヒーを持ってきた店員さんは、神無月美子さんだった。

 カフェのエプロンを身に着け、いつもは下ろしている髪も結月のように髪を後ろで結び、ポニーテールになっていた。

「ど、どうしてここに?」

「そ、それは......。」

 美子さん顔を真っ赤にして、しどろもどろになりながらお盆で顔を隠す。

 ど、どうすれば......。

 口を開こうとすると、先に口を開いたのは美子さんだった。

「森下さん......な、なんでここに?」

「あ、えっとね。ジムに行って近くにこの猫カフェがあるから前から来てたんだけど。ここ最近来れてなくて、久しぶりに来たんだ......。美子さんは、もしかして?」

「う、うん。バイト。先月から。」

 私がこの猫カフェに来れなくなったのはちょうど先月のことだ。入れ違いのような形でちょうど会わなかったのだろう。まさかの偶然だ。

「猫、好きなんですか?」

「う、うん。美子さんこそ、絵に描いてたよね。その、朝......。」

「み、見たの!?」

 朝、私と結月が美子さんの絵を見ようとして隠したのだが、私は見ていたのだ。 

 めちゃくちゃ可愛い猫の絵を!!!

「ごめん。でも、めちゃくちゃ可愛かった。この猫カフェの猫を描いたの?」

「わ、分かるの!?」 

 この猫カフェに行くようになったのは高校入学頃からだ。猫好きだし、覚えてくる。

 美子さんが描いた絵がこの猫カフェにいる猫だった。

「......森下さん。良ければなんだけど、私、バイト一時間で終わるから待っててくれないですか? お話ししたいことがあるんです!」

「え? うん、勿論いいよ。」


2100

ファミリーレストラン


「ごめんなさい、待たせてしまって。」

「ううん、謝らないで。私としては美子さんとも話をしたかったし。」

 事実、私は美子さんとは仲良くなりたい。

 まぁ、猫カフェのバイトとかしている理由も聞ければ聞きたい。

 少し遅い夜ご飯。ここ最近は店員さんを呼ぶ形式より、タブレットとかを使って注文する形式が多いのだけど、全然やり方が分からない。

 最終的に、美子さんがやってくれました。

「じゃあ、ドリンクバー行こっか。」

「うん。」

 私はアイスコーヒー、オレンジジュースを持っていく。美子さんはりんごジュースだ。

 席に戻り飲み物を飲みながら美子さんと話していく。

「美子さんは猫好きなんだろうけど、猫カフェのバイトを始めたきっかけは?」

「バイトをしてお金を稼ぎたかったし、猫が好きだったし。まぁ、私の性格からあまり人に接するの苦手だから、猫カフェならまだいいかなって。」 

「なるほどね。」

「森下さんは、猫、好きなんですね。」

「うん。」

 昔から好きだ。写真集とかも買っている。 

 あ。そうだ......。   

「......それと、いきなりだけど、敬語じゃなくていいよ。それに、さん、もいらないし、榛名って軽く呼んで。」 

「えっ。......いいのかな?」

 他の子らと比べても、美子さんは静かでおとなしい性格であるため、敬語で話すことが基本だ。さん付けでもあるので私としては、敬語もさん付けも不要である。

 美子さんは躊躇しながらも少しずつ言葉にしていく。

「は、榛名。」

「うん。美子。」

 少し恥ずかしく、お互い目を合わせられなかった。

 注文したのが店員さんによって並べられて、店員さんが去っていくと同時に私と美子は目が合う。

「ふっ。食べよっか。」

「うん。」 

 私は300gのステーキ。美子はカルボナーラだ。

 食べるのに夢中になっていたが、美子を見ると美子が私の顔を見ていた。

「?」

「榛名は、顔が整ってるのね。」

「あ、え?」

 結月や彩花ら言われていることではあったが、美子に言われるとドキドキする。

 オレンジジュースで恥ずかしさを誤魔化しつつ、美子を見る。

 猫カフェでのバイト時にはポニーテールだったが、いつも通りの髪を下ろしたロングヘアー。頬は柔らかそうだし、ぷにぷにしたい。勉強や絵を描いている時に眼鏡をかけているけど、眼鏡ありなし関わらず、綺麗だ。守りたい、この笑顔。

「美子も、綺麗だよ。」

「ふぇ?」

 美子はまた顔を真っ赤にして顔を隠してしまう。

 ......可愛い。結月とはまた違う、可愛さ。

 「私はーーーー!?」 という彩花の声が聞こえた気がするけど無視しておこう。

 しばらく食べていると、美子が聞いてきた。

「榛名の名前。はるな、という読み方は珍しくはないと思うけど、榛名という漢字は珍しいよね。」

「そうね。私の名前はね、戦艦が由来なの。」

「戦艦?」

 旧日本海軍の戦艦、榛名。榛名は開戦時すでに艦齢26年の老朽艦であるにも拘らず、最前線にあって日本海軍が戦った数多くの主要な海戦に参加し、損害を受けつつも生還してきた。

  『日本海軍の武勲艦』 

「まぁ戦艦榛名は、由来は榛名山からだから、ある意味榛名山が由来というのもあるけどね。」

「そうなんだ。なんか、榛名にぴったり。」

「そ、そう?」

「うん。榛名はカッコイイから、なんか戦艦とぴったりだね。」

 そして、学校や趣味、休日の過ごし方、勉強とかの話をした。お互いをさらにしていく上で、お互い甘い物ががとても好きだということがわかった。

 デザートも注文したけど、そりゃデカいパフェを頼んだらなんとなくでも分かる。

 このファミレス期間限定。季節の果物とアイス、チョコの巨大パフェ。

 まぁ、夜遅い時間に注文して、店側は大変だろうけど、1500円払うわけだし。まぁ、いいでしょ。

 え? 太る?

 女の子にそれはタブーだよ。


2200


「榛名、今日はありがとう。楽しかった。」

「ううん。こちらこそ。家まで送るよ。」

 美子の家は私の家から南の方だった。というか、意外と近い。

 美子の家に向かっている間も話を続けた。

「榛名は土曜日と日曜日は何するの?」

「う〜ん。バイトだね。明日は身内の人を向かいに行って、日曜日にバイトになるかな。」

「そうなんだ。大変じゃない?」

「大変だけど、楽しいよ。」 

 実際、色んな人と会えるし、とても楽しい。

 美子は明日、土曜日にバイトをして、日曜日は美術部の友人と買い物に行くそうだ。

 いつか美子とも買い物とかに行きたいと思っている。勿論、結月や彩花達とも買い物や遊びに行きたいな。あまり遊びに行くことがここ最近はなかった。夏休み以降、私達2年生が主体に大会の新人戦やコンクールにおいて指示したりサポートなどで忙しいようだ。

 いつの間にか美子の家に到着した。美子の家は一軒家。和風な雰囲気で、庭には小さな紅葉の木がある。私達が住む地域は静かで、とても過ごしやすい地域だ。美子の家のような家は複数あるけど、この家は落ち着く雰囲気を感じられる。こういう家に憧れる。

「送ってくれてありがとう。それと、今日はありがとう、榛名。」

「うん、こちらこそありがとうね。また来週。」

 手を振ってドアが閉まるまで見守る。

 完全にドアが閉まってから自転車に乗り、家に向かう。


2315


 お風呂に入り、服をパジャマに着替え、歯磨きをしていたら日付が変わる少し前になっていた。

 色々あった金曜日。正直、今まででも最高だった気がする。

 ピロン。  ピロン。

 メールが入った音が響いた。

 誰からだろう。

 2件入った。


【美子】

「榛名、今日は本当にありがとう」


 美子からだ。本当に優しい子だ。

 返信しなきゃね。


【榛名】

「こちらこそありがとう」


 さてさて、もう一件は?


【千崎】  

「お疲れ」

「明日は0600くらいにお前の家に向かいに行く」

「以前話したように大変だが、よろしく頼むぞ」


 おっと。そうだった。

 さて、明日も頑張りますかね。

 仏壇の前に座り、拝む。

「おやすみなさい。」



はじめまして、こんにちは。

『青春と銃と』スタートです。

物語は今後も続きます。宜しければ、今後もよろしくお願いします。

主人公、森下榛名。この名前に決めたのは、戦艦榛名、大和などの艦長を務め、天一号作戦(坊ノ岬沖海戦)では第2艦隊参謀長を務めた、『森下信衛』から苗字をお借りしました。榛名は、本文中にもあるように戦艦榛名から。まぁ、本音は『艦隊これくしょん』の榛名が好きだったからなんですけどね。

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