EP1 生徒会に入らない?
こちら私の初投稿作品となります。設定自体はもともといろいろ考えてはいたのですが、こうして物語として書いてみるのは初めてのことです。温かい目で見守っていて欲しいと思いますが、ぜひ読んでいただけましたら感想、意見、質問等していただくと私も勉強になりますのでよろしくお願いします。
「ねぇ君、生徒会に入ってみない?」
図書室で本を読んでいると、一人の女子生徒が目の前に立ちそのような言葉を口にした。
「・・・どなたですか?」
この会話が俺国枝 悠陽と全校生徒一の美少女数野 羽月との出会いだった。
高校に入学してから約1週間ほど経過したことでクラスはある程度のグループが出来ていた。俺はというと、入学というめでたい時に母の病状が悪化し、式後のオリエンテーションを早退、病院へ向かっていた。大体3時間ほど経過したあたりで母はこの世を去った。そうして葬式やそのほかのもろもろで入学して早々休みがちだったのだ。やっと一息つき気持ちの整理もついてきたことで学校へ向かったのだが、すでにお先真っ暗のぼっち確定といえる状況である。
(まぁ、初っぱなから葬式したやつとは仲良くしにくいよな・・・)
最後の授業を終え、賑やかなクラスの雰囲気を見ながら心の中で自分を客観視するとなんとも話しかけづらいやつになると苦笑いをする。幸い、一人で過ごすことには苦には感じないし、部活にも所属するつもりもないので一人でも問題ないだろうと、気分転換に本を開く。
20分ほど読んでいると、なにやら視線を感じるため、顔を上げると、教室には女子生徒しかおらず、なにやら不審的な視線を送られていた。
(女子生徒しかいないところを見ると、部活の着替えとして教室を使うのか?)
「すみませんでした、堂々と覗く趣味はないのですぐに退散します」
一言謝罪をいれ立ち上がり、教室を後にする。しかし、読みかけの本がなかなかいいところなので今読んでしまいたいと思い、図書室へと向かう。
切りのいいところまで読み終え、帰ろうとしたとき、目の前を一人の女子生徒が立ちはだかる。顔立ちは、少し幼さが感じられはするものの、ワインレッドの髪を型当たりまでなびかせ、手を腰にあて堂々と俺の目を見ていた。
「ねぇ君、生徒会に入ってみない?」
開口一番に声を上げたと思えばいきなり勧誘されたので、すこし回答にとまどいながらも最初に浮上した疑問が頭の思考を支配し、口にしてしまったいた。
「・・・どなたですか?」、と
趣味でとりあえずやってみようといった見切り発車なので、突然終わる可能性もあります。投稿主は社会人なこともあり、作業時間もあまりとれないため、投稿できても不定期、遅いことが多々あります。しかしながら楽しい作品にしていきたいと思います。ぜひ一度拝読いただければ幸いです。