霊界案内人の月雅
はじめに
みなさんこんにちは、月蘭と申します。
今回私と私の体を使い大切なメッセージを送ってくれた霊界案内人の月雅さんとの霊界の存在について
人間界で起こるであろう今後への警告などを自動書記と云うかたちで送ってくれました。
どうか最後まで読んでいただけたら幸いに思います。
以下、月雅さんからのメッセージです。
では、また最後にお目にかかりましょう。
月蘭
はじめまして霊界案内人の月雅と申します。
みなさんは、もし自分が死んだ時どうなると思いますか?
死んだら何もかもが終わり?死んだら天国へ行く?悪いことをすると死んだら地獄へ行く?
自殺した人は?事故により死んだ人は?人それぞれに考え方がある事でしょう。
でも亡くなり方によって行く場所が変わってきます。
私は、霊界案内人の役目として今まで見てきたことや霊界案内人の修行中に経験した出来事
それに人間界には、人には見えないやからがたくさんいて悪さをしたり危害を加えたりします。
最悪の場合人の命を奪う悪霊などもいます。私はそのような輩と対峙しつつも霊界に行けなく彷徨う霊を霊界へと導いております。
この書を読んでいただければ、上記に書いてます疑問にお答え出来るものと思います。
月蘭さんには、突然私が姿を現し驚かせてしまいましたが体を利用させていただいた事に感謝
申し上げたいと思います。
月雅
(月雅さんとの出会い)
私は、福岡県のとある小さな田舎町で泉願寺と云う寺で住職をしております。月蘭と申します。
昭和41年生まれの現在53才になります。妻と子供二人の4人家族でありまして上の長男は副住職としてただ今修行へと出ております。下の長女は高校を卒業して将来はパン屋さんになりたいなんて言いまして今は県内のベーカリーショップで仕事をしています。
私の自己紹介はこの位にしておきますが、これから私に起きた不思議な体験と出来事を書いて参りたいと思います。私にとっては不思議な事でもありませんが、皆さんにとってはとても不思議な事かもしれませんね。子供の頃の私は、近所で少し変な子として見られていました。
母と歩いていて近所の人が通り過ぎたときに母に「あのおばちゃんもうすぐ死ぬばい」と言うと
母は「えんぎでもない!なんちゅう事言ようとね!」って私の事を怒ってましたが、私が言った
一週間以内に必ず亡くなっていました。そう云う事が何回か続いたことであの子は変な気味の悪い子
だね~って噂になった事が有りました。
たぶん友達と遊んでいる時に友達にそんな話をしたからではないでしょうか!?
それ以来母は私に「もうこれから二度と人の生き死にを口にしたらつまらんばい!分かりましたか!
もし約束が守れないならもううちの子じゃないきね。出て行ってもらいます!いいですね!」その頃の私はまだ小学生ですから出て行ったら私の方が生きていけません。だからここは言う事を聞くしか有りませんでした。
「はい!分かりました!」私はものすごく大きな声で母を睨み返して返事した事を今でもかすかに覚えています。後で聞いた話ですが母はご近所の一軒一軒に菓子折りを持って頭を下げて回ったそうです。だから私は反省の意味を込めて近くの家に夕暮れ時火の玉が2.3個飛んでいた事や病院の曲がり角を
白い着物を着た透けて見える人が通り過ぎて行ったことは口が裂けてもいいませんでした
これまで生きてきた中でも霊体験は数々有りましたが、それをいちいち人にいう事でもないし言ったからって何のメリットもないので黙って過ごしていました。
子供の頃からそんな事が私の身に起こってました。この寺にもいろんな方がいらっしやいます。
檀家さん以外でも体の不調などで霊的に何か障害でも受けているんじゃないかと相談に来られます。
私が「病院には行かれましたか?」って聞くとその方は「いいえ病院にはまだ行ってません、普段からあまり病院にはいかないものでこちらへ伺ったのも知人の霊感の利く方から私には私に頼ってきた
あまり良くない霊がついていてそれが体の不調を起こしてる原因かもしれないと、それでこちらのお寺
でご相談されてみては?と言われまして」
確かにその方には何体かの霊がついてます、しかしながらそんなに簡単なことではありません。
霊と対峙するという事は命がけの仕事になるという事です。
時々テレビで見ますが心霊番組などで誰かの体にとりついた霊を霊媒師が除霊するシーンなどがありますが一度とりついた霊は簡単には離れることはありません。
いったん離れたとしてもまたとりついてきます。その場しのぎの除霊では通用しません。
霊は自分勝手でわがままです、人を欺く事など簡単な事でしょう。
何を目的にとりついているのか分かりませんからこちらも命がけで対峙しなければなりません。
なにせ私に「おぉくそ坊主良くわしの事が分かったな」と云うようななめた口から始まりますから。
そういう輩と対峙するには、それなりの覚悟がいるのです。
だからそんなに簡単に祈祷し霊を払うなどという事は、お引き受けできないのです。
だから私はそういう方には申し訳ないのですが「まずは病院に行って下さい」と言います。
それでももしダメな場合はどのような状態なのかお話を聞きつつ霊視させて頂きますが、差し迫った
状況でなければお引き取りをお願いしております。
何だか冷たいようですがそれも仕方ありません。場合によっては命がけの仕事になるからです。
それから何日か経ったある日の夜私の趣味である俳句を少しばかり捻っていた時でした。首から肩に
かけてすごく重怠い感じがして何となく嫌な感じがしていました。こう云う感じはだいたい霊を近くに感じた時だからです。そう思った時でした白くぼやっとしたものが天井の高さぐらいに見えたかと思うと人の形のように見えて来ました。はっきりとではないのですがよく中国の少林寺拳法をやってるときのお坊さんの着衣を着た感じのように見えました。
私が不思議そうに見ていると言葉ではないのですが何かテレパシーのような感じで私にペンとノートを用意するように問いかけて来ました。ちょうど俳句を書くところだったので用意はしてありますけど...「あなたはいったい誰なんですか!?」霊に聞くのもおかしな事とは思いましたが、思わず聞いてしまいました。
すると、「私は、月雅と申します突然姿を見せ驚かせてしまったことを申し訳なく思います。こちらの世界で{霊界案内人}の役目をしております。あなたの事は前から存じております。前からと云うのは前世からと云う事です。
前世のあなたはこちらの世界ではとてもきびしい修行をされて人間界へ送り出されました。
月蘭さんは私の事をきっと覚えて下さってるはずです。人間界の生活を終え霊界の門をくぐった後修行の地霊峰山へと案内して下さいました。あの時はまだ良太郎と名乗っていましたが....お上人様にも月蘭には霊界の記憶と力をある程度残しておるからと聞いております」
私がそう申しますと月蘭さんは私の方をじっと見つめその後何かに集中するようにじっと目を閉じておられました。そして「あぁ~あの時の思い出しましたよ、いやぁなつかしい立派になられたから見違えました。」月雅「今は月雅を名乗っております。この人間界で自然災害などに会い通常霊界へ上がれるたくさんの霊が彷徨ったままでいます。わたしは一つでも多くの魂を霊界へと導いてあげるよう役目を持って降りて参りました。それにこの世の人々にこれから起こるであろう自然界や人の心のバランスの崩壊それによっておこる大きな災害や猟奇的な犯罪や自殺者も大変多くなっております。私はそんな人々を少しでも多く救済出来ないかと役目を持って降りて参りました。」
月蘭「なるほどそのような大切な役目をなぁ私のようなこんな田舎町の小さな寺の坊主じゃたかが知れておりますからなぁ」
月雅「いえいえ月蘭さんがどれだけのご苦労をされたくさんの人々を悪霊から救って来られたかを存じております。今日私が姿を見せたのは一つお願いしたい事が有りまして月蘭さんの体をお借りし自動書記と云う形で今人間界では自然界のバランスが壊れつつあり非常に危険な状態にあります。
霊界でもそうならないよう努力をしていますが自然界の力を防ぐことはできません。
おそらくたくさんの人が命を落とすでしょう。私はその人たちを救済して霊界へと導いてあげたいのです。それにはまず霊界の存在を生きてる時から信じ認識しておいていただけなければなりません。
霊界案内人としてのこれまでの経験を一人でも多くの人々に知ってもらう為に書き残しそれを書にして頂き一人でも多くの人々に広めて行けたらと思っております。」
月蘭「んん...わかりました。それならばぜひとも私に協力させて下され。それからこの人間界には
とても強い恨みの念を持った怨霊がはびこっておりますぞ。たくさんの手下を引き連れて襲って来る
やからもおりますので十分気を付けて下さいよ。何かあった時はぜひともお知らせくだされ。」
月雅「ありがとうございます。月蘭さんの身体の負担の無いように時々参りますのでよろしくお願い致します」
そう言うと月雅さんは消えて行きました。それから時々自分の生い立ちから霊界案内人になった経緯や霊界の存在、地獄について自殺について怨霊との戦い今後人間界で起こるであろう自然バランスの崩壊
による災害など大切なメッセージをくれました。
(霊界案内人の月雅です)
お初にお目にかかります。霊界案内人を務めさせていただいております月雅と申します。
私が霊界案内人を務めるに至ったいきさつや、霊界案内人の役目について少しお話させていただきす。
私は明治18年質屋のせがれとして福岡県の小さな田舎町に生をうけ名は良太郎(24才)と申します。
両親と兄一人妹ひとりの5人家族でした。
私の家族は、父の平吉(53才)兄の良一(27才)母のきぬ(51才)妹の節(22才)の5人家族でした。
兄の良一は、家業の質屋の手伝いを母のきぬは主婦業を妹の節は看護婦をしておりました。
私は、子供の頃より体が弱く床に伏せている事の多い日々でした。
その日は夏のとても暑い寝苦しい夕暮れ時でした。このところ気分がすぐれず三日前より息苦しく
耳鳴りのする感じが有りました。
私はなかなか寝付けないので障子をあけて少し外の空気でも吸おうとした時でした、急激な胸の痛みに
耐えきれず気を失ってしまいました。
その時を見越したかのように私の体は渦巻の中に吸い込まれるように押し上げられて行きました。
「何だどうしたん!!」と私が戸惑っていると、その瞬間まばゆい光に包まれ周りにはきれいな花が
一面に咲いていました。「ここはいったい??」私はそう思いつつもそこから少し歩いてみました。
でもちょっと考えるとおかしな気がします。先ほどまで布団で寝込んで歩けなかった私がなぜこのように普通に歩けるんでしょうか?それに体も痛くもかゆくもありません。
と言う事は、私は死んでしまったと云う事でしょうか?私は今まで死んだらすべてが無くなってしまう
ものだと思っていました。実際に体もこうして。狐につままれたような感じだなぁ。
すると、ふ~っと 霧がはれるように日差しが私を包んできました。「あ~夜が明けたんか。やっぱり夢でも見とったんかな」私がそう思ったときちょっとおかしな状況が見えてきました。
家の中にいるのは分かるんですが、天井から下を見下ろしているのはどう云う事でしょう?
そこには縁側で倒れている私がいるのですが、何だか不思議な状況です。私が私を見ている?
私は少し近づいて声をかけてみました。「おい!どうしたんか、起きんか!」そう言いながら
肩を揺らそうとしたのですが、肩に触れる事が出来ません。「いったいどうなったんか!!」
私が戸惑っていると、廊下の向こうから兄貴の声がした「良太郎、風呂入るぞ~」私は、訳も分から
ないまま兄貴の側に行って問いかけてみた。「兄貴!おれなんかさっきからおかしっちゃ何が何だか
分からんちゃ!」そう問いかけても兄貴は、私の事を無視するだけで何の返事もしてくれません。
「なしか兄貴!なしか?!」私がそう叫んでいると、兄貴は、私の部屋の方へ向かっていきました。
そして倒れてる私の姿を見て「良太郎~!良太郎~!」って叫び続けておりました。
家族も驚いてすぐに布団の側にいてくれました。
私に「良太郎しっかりしろ!!」って言う兄の声は聞こえるけど「大丈夫だ!!」って言葉を返す
気持ちはあるのに返せるだけの体力のない自分がそこにはいました。
病院の先生が着いた頃、私は夢でも見てるかのように幼少の頃友達とあの丘に登って柿をちぎって
食べたりトンボをつかまえたり楽しかった思い出が次々現れては過ぎて現れては過ぎて行きました。
その時妹の節の声がかすかに聞こえました。「お兄ちゃんしっかりしぃ~」私はもう駄目なんだなって
その時初めて思いました。死への恐怖はみじんも感じませんでした。でも最後にみんなにはちゃんと
お礼を言って死にたい。
私は何とかその思いだけで最後の力を振り絞って「あ・り・が・と・う」
みんなに届いたかどうかはわかりませんが..。
翌日私は布団に寝かされ、顔には白い布がかぶせてありまして周りには家族が見守るように座っています。「え~...死んだ?もしかして死んだんかなぁ..けど全然死んだ感じがせんけど」私は、自問自答
しながらあまり実感もなくただ戸惑うばかりでした。
自分が死んでしまったんだとなかなか理解出来ませんでした。そんな時でした「良太郎さん!」突然私を呼ぶ声がしました。「えっ!誰?」私が振り向くと見知らぬ男性がいました。
「どちらさんですか?」私が訊ねると男性は「あなたをお守りしていました。(月栄)と申します。」
「守る?」私がそう云うと男性は「あなたが生まれる瞬間から私はあなたを見守るという役目を受けました。そしてこの世での魂の浄化を全うし終えた時に私の役目は終わる事になります。
今日がその最後の日なのです。
「最後?寿命と云う事ですか?私は何となく納得いかずちょっと聞いてみました。「守ってくれていたのなら何で死なないけなかったんですか?おかしいじゃぁないですかぁ?」
「あなたの魂は少しばかり弱っておりました。それが体の弱さにつながったのでしょう。それにあなたは今日で寿命なんですよ。寿命はもう決まっているので助けようが有りません。
与えられた寿命は決まっているのですが、運命は自分自身で選んで行けます。寿命までの間どんな状況であれどう生きるかがとても大切な事なんですよ。
つらい思いをしましたけど、おそらくこれからのあなたには何か役目が待ってると思われます。
そう云う言葉を残してあなたの背後についていた(月幸)さんは、霊界へ行かれました。」
「えっ!!」私はおもわず聞き返してしまいました。
「月幸さんて誰ですか?他にも誰かいたんですか?」私が怪訝そうにしていると月栄さんは「月幸さんはあなたの背後にいつもいらっしゃいましたよ。まぁ・・・あなたの監視役とでも申しましょうか。」
「監視役?」
「監視役って何ですか?」私がそう聞くと、月栄さんは「あなたが日々どんな生活をしているのかどんな考えを持っているのか性格や日ごろの行いなどを記録にとっておく記録係とでも申しましょうか。魂が寿命を迎えた時ご報告に伺わなければいけないんです。
「何のためにですか?」私が聞くと月栄さんは「それはわかりません。でも何か役目があるのかも知れませんね。」
「何ですか役目ちゃ!?」私は問いかけてみました。
すると、「私にも分かりません、ただ四十九日後にあなたの行く先で分かるかもしれません。
今度お迎えに来られた方にでも聞いてみたらどうですか?」
それに今日が寿命と云う事は「呼ばれた可能性もありますね」
「呼ばれた?」私がそう聞き返すと月栄さんは「これからの世はとても大変困難な時期に差し掛かって行きます。少しでも必要な魂をこちらに呼び寄せているものと思われます。」
「なしですか?なしそんなに呼び寄せなければいけんのですか?」私はそう問いかけました。
すると「それだけの力が必要だと云う事です。もっともっとたくさんの力を持ってお題目を唱えないと殺戮。戦争、自然災害、大地震などから人々を救う事が出来なくなるからだと思います。
しかし、もう起こる事は止められないと云われてますが少しでも被害を最小限にとどめる事が今の私たちの使命なのです。」
でも私には現在起こっている事がとても理解出来ませんでした。そもそも私には死んだらすべてが終わりと云う概念が有りましたので余計にそう感じたのかもしれません。
「ところで一つお伺いしたいのですが?私はこれからどうすりゃいいんやろうか?」
私は、不安な気持ちのままそう質問してみました。
すると「あなたは現在、人間界と仏の世界の間にいるんですよ。お迎えに上がるのが四十九日位
かかります。その間心の整理を付けて下さい。
その為に住職がお経をあげて霊界への道筋をつけてくれます。
それにより思いや未練などは徐々に消えてゆく事でしょう。
今はとても不安でしょうけど、その不安も無くして下さる案内人が来てくださいますからそれまで
残りの時間を、そちらでお過ごしください。」
「お過ごしくださいって言われてもどう過ごせばいいのか...!?」私が自問自答しながら困った顔をしていると、月栄さんは、「今までと変わりなく普通でよいのです。」月栄さんはそう答えると私の側から消えていきました。
何が何だかよく理解できないまま外に出てしばらく歩いていると来た事のない道に来てました。
「ここは何処だろう?」
私がそう思いながら歩いているとき少し先に川が見えてきました。そう大きな川でもなさそうです。
その川に近づいてきたとき川の真ん中くらいに手漕ぎ船が一層浮かんでいました。
私がじっと見つめているとその手漕ぎ船がだんだんこちらへ近づいて来ました。
誰かが漕いでこちらに来ていますが見た事のない人みたいです。だんだん近づいてきて静かにその人は
私の前で船を止めました。その方は男の人で私に問いかけてきました。
「あなたをお迎えに参りました。」私はおもわず「迎えにですか?何処へ行くんですか?」と言いながら船に乗り込みました。
自分でもなぜだかわかりませんが、なぜかそうしなきゃいけないような感じがしたのですが。
船は岸を離れ深い霧の中へと進んで行きました。私にはちょっと今の現状が理解できず少し質問してみました。
「ここはいったい何処なんですか?」するとその人は、「これから大切な場所へと向かう入口ですよ」
私は、少し気になって聞いてみました。「あのぅ...そろそろ薬を飲む時間だと思うんですが、持ってくる暇もなくて忘れて来たんですよ、取りに帰りたいんですが今何時頃ですか?」
「時間ですか?ここには時間という概念は有りませんよ!それにあなたは、これから仏の道へと向かわれるのですから薬という物も必要ありません。岸に着くまで静かに待っていただけますか?岸に着いたらあなたを導いて下さる方がいらっしゃいますので...。」
「はい、わかりました。」わたしは、まだ聞きたい事も色々有ったのですが、これ以上聞くと何か
怒られそうな雰囲気だったのでやめました。
それからしばらくすると、岸が見えて来ました。誰かがこちらを伺うように立っているようです。
船が着くとそこには尼さんのような三十前後の女性が迎えに立っておりました。
私が船を降りるとその女性が、問いかけて来ました。
「良太郎さんですね、お待ちしておりましたよ。私はこれからをご案内させていただきます月華
と申します。今から参りますところは今後良太郎さんがやって頂けなければいけない事をお知らせする
場所ですのでそのつもりでいて下さい。」
「へぇ~!?、わかりました」私は、そう返事すると月華さんについて行きました。少し細めの道ですが道の周りには色とりどりのきれいな花が咲き乱れていました。綺麗だなぁ~と感嘆しながら少し過ぎた頃、左手の方向にとても大きな橋が見えて来ました。よく見るとその橋をたくさんの人が渡っていく
のが見えました。次から次へと行列のごとく渡って行きます。
私は月華さんにちょっと訊ねてみました。
「月華さんあの橋を渡っている方たちは何処に行かれてるんですか?」
すると月華さんは立ち止まって橋の方を見上げ「あの方たちは,霊峰山と云う山に
向かっているのです。
「へぇ~霊峰山!?...その山には何があるんですか?」私の問いかけに月華さんは、「あなたは、
これから修行の中で知識と経験を学んで行かなければなりません。これからご案内する場所も
あなたにとってとても大切な場所です。そこの教えの一つに今あなたが訊ねられた事も有ります。
詳しい事まではお伝え出来ませんが少しだけお教えしましょう。
まず霊峰山と云うのは人間界においてまっとうな人生を送り魂の浄化を終えた方々が行く場所です。
そこで何をするのかまでは言えません。それはあなたが修行の一環としても行く場所ですから、あなた
自身で見て感じて下さい。ただ一つ言えるのは霊峰山へ向かえるのは先ほど言ったように、人間界に
おいてまっとうな人生を送り魂の浄化を終えた方だけが迎えるのです。
だから、自殺したもの、殺人を犯し死刑になったもの、殺されたもの、事故死したものなどは
向かえません。
その者達は、ほかの場所へ行くか地縛霊もしくは悪霊となって人間界にとどまり続けるか地獄の道に
進む事になるでしょう。
あなたは、これから色んな事を学び大切な役目をまっとう出来ることを願っております。
では、参りましょう。」
私は今起こっている事がなかなか理解できませんでした。そう思いながら歩いていると今までに見た事もないようなものすごく大きなお寺か神社のような建物が見えて来ました。
私はなんだか懐かしい気分と今まで色々と感じていたものが、ス~~っと洗い流されていくような気分になりました。
建物の前に行くとものすごく高くて大きな門が有ります。月華さんと私はその門の前に立つとゆっくり
その門が開いてゆきました。
中へ入って少し歩いていると一人のお坊さんが来られました。「ごくろうさまです。お待ちしておりました。月仙と申します。さぁこちらへ」
月仙さんの案内で私たちは少し先にある緩やかな石段を登って行きました。
石段の周りは、濃い霧に覆われ何も見えませんが、不思議な事に石段だけはずっと先まで見えました。
しばらくすると、お経を唱える声が聞こえてきました。その場所に近づくにつれかなりの人数の声です。石段を登りきると建物の入り口が有り私たちはその中へ入って行きました。
入った瞬間「ひぇ~~!!」私はあまりの驚きにしばらく言葉が出ませんでした。「後光が差すとはこう云う事でしょうか!?」眩しいほどの光が私の体全体を包んできました。
私は何もできず立ち尽くしているしか有りませんでした。
光に包まれたその場所に見えるのは、びっしりと整列してお経を唱えているお坊さんの姿でした。
天井も左右奥行の壁も見えませんその中にびっしりとお坊さんが整列してお経を唱えて
いるんです。上からさす穏やかな眩い光が何とも言えません。「天井はないのかな?」
とにもかくにもすごいの一言です。
私が驚きのあまり立ち尽くしていると月仙さんは、「あなたには、これから会って頂く方がいらっしゃいます。とても大切なお話をされますのでよろしくお願いいたします。さぁこちらへ」
私は、月仙さんに案内されて整列してお経を唱えているお坊さんを横目で見つつ奥へと進んで行きました。かなり歩いて行きましたがお坊さんの列は途切れることはありません。
何処まで歩けばいいんだろうと思いながら右の方に道なのか廊下なのか良く分かりませんが、その方向に向かってしばらく歩いていると小さな橋が有りました。橋の下は霧に覆われて何も見えませんがかすかに水の流れる音が聞こえていました。
橋を渡り終えると小さな建物が有り私はその中に通されました。中に入るととても風格のあるお坊さんが座っておられました。私を見るなりそのお坊さんは「よくぞ来られましたな。そなたには大切な役目を申しつけなければなりませんのでここまで来ていただいたのです。」私は何が何だか解らず怪訝そうな顔をしていると「そなたには、霊界への案内人としての使命をやり遂げていただく事になります。
案内人としての厳しく長い行を務め終え人間界で霊界への道が見えず彷徨い苦しんでおる数多くの者たちを霊道へと導いてほしいのです。だがそなたの救えるのは人間界にて自殺、犯罪など侵さず命を失った者に限られると云う事です。救えたとしてもその者達の中から選ばれし者だけが再生され人間界へと降りて行くのです。
後の者は、霊界に残り他の者と共に自然崩壊が少しでも遅く最小限になるようそれぞれの役目をまっとうしていっていただきます。そなたはこれより人間界へ戻って頂きますが心配はいりません、案内人が時期が来れば必ず迎えに来ますからそれまで準備をしておいて下さい。」そう言うとお坊さんは、お経を唱えはじめました。私はなんだか眠くなりふ~っと気が付いた時には私の家に居ました。
どう云う事なのかな?夢でも見ていたのかなぁ?いやそうではなさそうだ喪服を着た多くの人がこの家であれこれ動いている。あぁ~葬式かぁ。そういえばあの飾ってある写真はどう見ても私だ。
そうかぁ私の葬式かぁ。自分の葬式を見ているというのもなんかおかしなもんだな。
何か死んだ感じしないんだが私は何だか落ち着かなくてあたりをきょろきょろしていると「良太郎さん」私を呼ぶ声がしました。「はい?」私は返事しながら振り向くと月華さんがいました。
「あぁ~月華さんじゃないですか、何処に行ってたんですか?」私がそう言うと「何処にも行ってませんよ私はずっとここに居ましたよ。良太郎さんが戻るまでここでお待ちしておりました。どうでしたか霊界は?霊界と言ってもほんの入り口ですけど、今後についてとても大切な事を聞かれたと思いますがこれから四十九日を迎えるまで私が側についておりますのでご心配なく。少し外に出てみましょう、
これから人間界で生きてた間に見えなかったものが見えたりしますからちょっと驚かれるかもしれませんが。」
そう言いながら月華さんは私の側について案内してくれました。
先程も感じたのですがあれだけ外も歩けないほどのつらい毎日だったのに今こうして普通に歩けているのがとても不思議な感じですし何年ぶりでしょうかねこの感覚はとても新鮮な感じです。
今歩くこの川沿いの道も私が元気だった子供の頃よく友達と学校に通ったもんです。
「あっ!!人が川に流されてます!助けなくては‼」わたしはあわてて月華さんに叫んでました。ところが月華さんは「はぁ大丈夫ですよあれは霊体です。おそらく入水自殺して流されたのでしょう。」
月華さんはそう言ってまた歩き出しますけど私は放っておけず月華さんに「でも助けたり何とかできないんですか?」すると月華さんは「自殺した者は霊界には行けずあの状態がずっとつづくのです。おぼれて苦しいままず~っとです残念ながら成仏はむつかしいです。私にはどうする事も出来ません。」
「え~そんなぁ~」
人が流されていく姿をただじっと見過ごして行くだけだと思うととてもむなしく感じていました。
そんな私を見た月華さんは「気にしてはいけませんよ!これは霊界における宿命です。
そもそも自殺すると云う事は神様から見れば裏切り行為なんです。あの自殺霊は人間界に降りる前に
神様と二度と自殺しないと約束の上で人間界に降りてきたはずです。おそらく前世でも何かの事情で
自殺したのでしょうね。だからどんな事が有っても、もう二度と自殺をしないと神様との約束の上で
降りて来たのでしょうけど神様はきっと今度は乗り越えられると思って前世と同じような試練を
与えたと思いますよ。だけどまた同じように自殺してしまったのでしょうね。もうカルマを刈り取って
霊界で大事な役目に着くことは出来なくなりました。残念ですね。自殺しないでもっと生き抜く方法は
きっとあったはずです。でも死んで楽になりたいと思ってしまうんですね。自殺して楽になんかなりません。
神様との約束をほごにしたのですから人間界以上の苦しみに合うことになります。心しておいた方がよいでしょうけどなにぶん自殺してわかる事ですから」私は一つ気になって月華さんに聞いてみました。
「あのぅ~一つ聞いてもいいですか?カルマを刈り取るってどう云う事ですか?」
すると月華さんは「カルマは因縁です。その魂が背負ったものです。どこかで浄化しないと続いて
行くのです。」へぇ~わたしは月華さんの云う事をあまり理解できませんでしたがただただ感心しつつ
流されて行くあの人を見ている事しか出来ませんでした。
そう思いつつ歩いていると月華さんが「あそこを見て下さい!着物を着た女の人がいるでしょう
あの方も霊ですよ。あの方は浮遊霊でまだ自分が死んだ事に気づいていないかもしれません。おそらく
何かの事故に巻き込まれあっと云う間もなく亡くなったのでしょう。そういう時はなかなか自分が死んだ事に気づかないのです。」
そう言う月華さんに私は「それだったらもう死んでる事を教えてあげましょうよ!」
月華さんは「教えても無駄なんです。この世に未練がかなりあるのでしょう。おそらく思う人がいるのでしょう。うすうすはおかしいとは思ってはいるのでしょうがあの方そのものが死んでる事を受け止めないといつまでも思う人に会えないままあの場所を浮遊し続けるでしょうね」
私は「でもあの人にも守護霊の方がついてるんじゃないですか?その方が説得したりしないんですか?」
月華さん「かなり説得したと思います。でも聞き入れてもらえなかったのでしょうね。もう側にいませんおそらく背後霊としてついていた方が霊界に指示を仰ぎに戻ってその事を守護霊に伝えたと思いますよ結果は分かりませんがどなたも付いていないと云う事は、あの方が自分自身で死んでしまった事を受け止めて霊界へ向かう事を決心するまで待つと云う事じゃないですか?」
私は月華さんに尋ねてみました。「月華さんちょっとあの人に声をかけてみていいですか?」
月華さん「いいですよ。」私は恐る恐るあの女の人に近づいて声をかけてみました。
「あのぅ~私良太郎と言います。ちょっとお話ししてもいいですか?」
女の人「えっ!!あんた私が見えるのかい!?」良太郎「えぇ私も死んでますから」
女の人「えぇ~あんた死んでるのぉ」良太郎「はい!死んでないとあなたの事見えませんから」
女の人「それもそうだねぇ」良太郎「おねえさんはもう死んでいる事は気づいているんですか?」
女の人「まぁうすうすはね。人にあれこれ訪ねても誰も相手してくれないし、物に触ろうとしても
触れないし最初は何があったか見当もつかなかったけどだんだん自分は生きちゃいないのかもしれないと思ってきたんだよ。でも久しぶりだよこうして話ができるとは嬉しいね。」
私はちょっと訊ねてみました「ところでお姉さん名前はなんていうんですか?」
女の人「志乃だよ」良太郎「へぇ~志乃さんですか。ところで志乃さんは何で
死んでしまったんですか?志乃「それが覚えてないのよ町を歩いてたら突然暴走した馬がこちらに向かってきてさぁ。だけどその後何ともないからあぁ~あぶなかったと思ったんだけどよく見ると私が口から血を流して横たわっていたんだよ。それを見ている私は怪我一つしてないのに何が何だかわからないまま様子を見ていたんだよ、そうしたらたくさんの人が集まって来てそれぞれが言ってる事が聞こえるんだよ「あぁもうこれは駄目だ!」「あぁ息してねぇよ」「誰か役人と取りあえず医者を呼んできてくれや!」
「かわいそうにねぇ~まだ若いのに」「私らももう少し遅れてたら同じ目にあってたんだよねぇ」
志乃「そんな声が周りから聞こえてそうしているうちに役人と医者が来て私を運んで行っちまった。
ここで待っている人がいたのに。」
良太郎「へぇ~待ってる人ですか!?志乃さんが待ってる人だからきっと素敵な人なんでしょうね!」
志乃「いい事言ってくれるね!私が初めて心底惚れた人なんだ。向こうも私をすごく気に入ってくれて
今日は私の事身請けしてくれるって言うんだそれでここまで迎えに来てたんだよ。
なのにこんな事になっちまって。こんな事になっちまった以上はあの人に一目会って伝えたい事が有るんだよ、だからさっき戻って来てこうして待ってるんだ。」
身請けって...あぁそう云う事かぁ。私は自問自答しながら志乃さんに尋ねてみました。
「志乃さんは誰か身寄りはいないんですか?」志乃「いるよ、田舎に両親と弟がでもこっちへ来てからは一度も帰ってないからね。どうしてるか...。元気でいてくれたらいいけど。」
私は思いました志乃さんが死んだ事家族は知ってるのかなぁ。
良太郎「志乃さんはいつ頃そんな暴走馬に巻き込まれるようなめにあったんですか?」
志乃「明治5年だね。たしかお客さんが言ってたよ東京で鉄道が開業したって」
良太郎「へぇ~今44年ですからもう40年近くももここで待ってるんですか?よく待ってましたねそんなに長い間でもそんなに長い間その人が来ないと云う事は何か来れない事情が出来たんじゃないですか?」
志乃「そんなに経ったのかいそんなに経ったなんて思わなかったよ。なにしろ馬が迫ってきた後の記憶がないからね。今日の出来事のようにね。でもそんなに年が過ぎたのならあの人もおそらく生きてても80は超えてる事になるよね。そうかぁ...あたいもさぁうすうすは分かってんだよ何となくもう来ないんじゃないかって、でももしもってだから今まで何度も案内人が来て霊界へ行く事を進められて来たけど拒否して来たんだ」そういいながら空を見上げた志乃さんの目から涙がこぼれていました。
私はそんな志乃さんが、とても不憫に思い「もういいんじゃないですか。霊界へ行きません!?私ももうすぐ霊界へ向かうんです。志乃さんと霊界でもう一度会えたらいいなぁと思っています。それに待ち合わせしてた方にもずっと此処に留まるより出会えるチャンスがあるんじゃないですか?もし今会えたとしても思いを伝えることもできないし」
志乃「あぁあんたの言うとおりかもしれないね...。わかったよ、まぁ少し考えてみるよありがとね。」
良太郎「月華さん志乃さんはちゃんと霊界へ行く決心してくれますかね。」
月華「ご心配する事はありません。案内人がついておりますから。それにしてもよく説得してくれましたね。」
良太郎「いえいえそう云うつもりはさらさらありません。それにまだ決心されたわけではありませんからただもう来ないと薄々感じていながらいつまでも待ち続ける志乃さんがとても不憫に思えて、霊界へ行くきっかけになってくれるといいんですけど。」
月華「志乃さんは、いつでも霊体そのものが成仏を望めば霊界に行ける状態ではありました。」
良太郎「そうですか。それはよかった。」
私は死んで分かったことが多々ありました。
この世には霊界に行けない霊がかなり存在しています。浮遊霊、地縛霊、自殺霊、それに怨霊
浮遊霊は、この世に執着しいつまでも未練を残したり成仏出来ないでこの世に留まる霊体です。志乃さんもひとつの浮遊霊だったのでしょうね。
住職を呼んで葬式を終えたとしても成仏出来るとは限りません。問題は住職がきちっと誰の為にお経をあげているのかを明確にし心から相手に成仏を願いお経をあげていかないと、霊界でもだれを引き上げていいのかわかりません。
だから誰の為にあげているかわからないお経だとそのお経を聞きたくて身内にかかわっている霊体や
近所の不成仏霊などが続々集まって来て、収拾がつかなくなってしまいます。
おそらく霊感のきく人は体に異変が起きて苦しんだりする事になると思いますよ。体に憑依したり後ろに行列をなして付いて行ってたり不満のある霊体はその体を通して訴えて来たりします。
でも分かりませんよね生きてる人には、昔からお世話になってるお寺だとかどの住職がどうだとか、だからこんなにも増えて来るんですね浮遊霊がなんとかならないんですかね。死んでる私でも呆れてしまいます。
地縛霊はその土地または住居に何らかの未練を残し居ついてしまう霊体です。住んでる人に危害を
くわえて来る輩とそうでない輩がいます。最近よく具合が悪くなって病院に行っても原因がわからないなんて人間界では良くあり苦しんでいる方がたくさんいるようです。
でもまさか自分が悪霊に危害を与えられてるなんて思わないでしょうからね。
どなたか霊体が見えるほどの強い霊感をお持ちの方がいらっしゃればその方から信頼出来ちゃんと
祓えるお寺か神社にお願いしてくださるといいのですが、なかなかそんな方もそう簡単には見つかるものでも有りませんしねぇ...。
なかにはたちの悪い輩がいます。
自分の子孫はみんな成仏しているのに自分だけが成仏できないと云う嫉妬心から自分の存在と成仏したいという気持ちを気付かせる為現在の人間界で生きてる子孫又はその土地の建物に住んでる者に対していたずらを仕掛けてきます。
たとえば金縛りにあわせて怖がらせたり誰もいないところで音をさせたりモノを動かせたり、それでも
存在に気付いてくれないと、今度は危害を加えてきます体調を悪くさせたり寝たっきりの状態にしたり
挙句には命をも奪いかねません。
そもそも成仏できない理由がそこにはあると思うんですよね。
そのことを棚に上げて自分勝手にそんなことをするのがこの悪霊特有ですね。
自殺霊はとても悲惨なものです。
人間界でどんなにつらい出来事が有っても、自殺だけはやめた方がいいですよぉ。
死んだ後に必ず後悔するのが自殺霊です。良く死ぬ前に死んで楽になりたいなんて思って命を失ってしまう私が月華さんと歩いて行く間にもたくさんの自殺霊を見て来ました。
まず柿の木に首を吊っているのを見ましたがもう死んでいるのに「たすけてくれ~...苦しい~たすけて
くれ~...」って苦しんでます。月華さんが言うには、自殺霊はほとんど成仏する事は無理と云う事です
当然霊界へも行けないそうですよ。
だから先に亡くなって霊界へ行った身内や友人などには会えるチャンスはなくなります。
自殺霊は、自殺した時のままの状態で苦しんでいます。首を吊って死んだ者は生きたままの意識で首を
吊っている状態がずっとつづきます。誰も助けてはくれません。当然生きてる意識はあっても死んでるから誰も気づいてはくれません。気づいて助けてほしいからいたずらしたりちょっかいだしたりするんですね。だから霊界でも引き上げてはくれません。自殺すると云う事は神様との約束を破る事ですから人間界で約束を破る事とは意味が違います。これは大変な事だと月華さんは言います。
どんな自殺方法でも同じ状態になりそうです。自殺はぜったい止めておきましょう。
怨霊はとても厄介です。恨みつらみを持ったまま人間界に居ついています。そもそも霊界に行く気は
さらさらありません。
人間に危害を加えたり障害を与えたりします。時には人間を自殺する方向へ心を導いたり健康な人を
病気によって苦しませたりします。それに同じ怨霊を仲間に引き入れたりします。そうしてそれを手下にして人間に憑依させ人間に障害を与えさせて来たりします。病院に行っても原因不明になりますが
何か病名をつけて薬を服用する事になるでしょうね。効き目は有りませんが。
怨霊は死んだ人間ばかりではありません。どうぶつの怨霊もいました。特に蛇の怨霊です。私が見たのは近くに住む八百屋のおじさんに憑く蛇の怨霊でした。その蛇の怨霊はおじさんに八百屋の裏にいた時に石を投げつけられ殺されて挙句に石を蛇の上に置いたままにされたそうです。それでかなりの恨みを持ってそのおじさんに憑りついているようです。おじさんの様子がおかしくなったのは一年前のちょうど今頃でしたから原因がそれなんでしょうがどうしようも有りませんでした。
怨霊と対峙するときはそれを説き伏せるだけの力と覚悟が必要になってきます。
(四十九日を迎え霊界へ)
色々有りましたが、本日私は四十九日を迎える事になりました。
家族と近所の方が私のために集まって来てくれてます。淋しいですが仕方ありませんね。
もう心の準備は出来ていますから。最後の日、月華さんが来てくれました。
すると月華さんは「いよいよ最後の日になりますね。思い残す事は有りませんか?」私は「はい。月華さんのおかげで不安なく迎える事が出来ました。有難うございました。」月華さん「それは良かったです。
これで私の役目を終える事が出来ます。これから私は霊界へと戻ります。」
私は「霊界ですか?一緒に行かないんですか?」月華さん「私は良太郎さんとは違う場所へ戻らないといけないのです。心配しなくてもいいですよもうすぐお迎えに来られますから。また霊界の方で会えると思いますよ。それではこれで」月華さんは上に向かってす~っと消えて行きました。
「ありがとう!!月華さん」
四十九日の法要も終わりに近づき来てくれた人に挨拶していると「良太郎!こっちじゃ!
こっちじゃ!」
「えっ!!」私は声のする方向へ行ってみました。そうして玄関を出ると向こうの方から手招きしながら呼ぶ声がしました私が近づいてみるとそこには前に亡くなったはずのおじいちゃんがいました。
「えっ!じいちゃん!何でじいちゃんが此処へ!」私は驚きのあまりそう問いかけていました。
するとじいちゃんは、「お前を迎えに来たんじゃよ。お前にはもっとこの世界でいろんな経験を積ませてやりたかったが、そうもいかぬようじゃな。お前は霊界の方で必要なようじゃ」
「へ~じいちゃんがまさか迎えに来てくれるなんて思わなかったからびっくりしたよ」私はもう一度会いたいと思っていたおじいちゃんにまさか会えるとは思いませんでした。
「みんなへの挨拶は済ませたのか?」じいちゃんは私の方を見て優しく問いかけて来ました。
「うん!」私がそう返事をするとじいちゃんは「ではそろそろ参ろうかな。ついて来なさい!」
私はそう言われるとじいちゃんの隣に行き一緒について行きました。
「ところでじいちゃん?霊界って遠いん?」
「すぐそこじゃよ!隣に行くようなもんじゃ」私の問いかけにじいちゃんは答えてくれましたが私は
不思議に思いました。迎えに来てくれるのにだいたい四十九日かかるのにとても隣に行くような距離だと到底思いませんでした。私はさらに聞いてみました「じいちゃんは迎えに来てくれるのに四十九日ぐらいかかったんでしょう?とても隣ぐらいからとは思えないけど...」
するとじいちゃんは「ははは」じいちゃんは笑いながら「人間界じゃと時間に刻まれておるが霊界には
そう云う概念がないのじゃすなわち今ここにいる場所こそ霊界なのじゃ人間界から言わせればもう四十九日は経っておるぞ」
「えっ!まだ僅かしか経ってないと思ったのに」私は信じられない思いで驚いているとじいちゃんは
左側の方を指さして、「あそこに大きな橋が有るじゃろうあれは霊界の門につながる橋じゃ人間界で
まっとうに生き寿命を迎えた者だけが渡れる橋なのじゃ」
それにあの橋の先にはいくつもの分かれ道になっていて分かれる方向に一つずつ印がついているんじゃ
橋を渡るときにあらかじめ渡されたしるしと同じ方向の道を行けばその者の行くべき場所へとたどり着くのじゃ、分かれ道になるのもいろんな意味があるんじゃよ。
確かに左上の少し遠くの方向に大きな橋が見えています。その周りを夕焼けのように眩く赤い空がその橋を包んでいるように見えます。でもあの橋に似た橋を何となく前にも見たような気がするけど...「じいちゃん、おれはあの橋を渡らんでもいいん?」何となく疑問に思ったのでちょっと聞いてみました。
するとじいちゃんは、「お前は一度霊界へ来たはずじゃぞ。そうしてそこで役目があることを伝えられたはずじゃ。よ~く思い出してみなさい!」そう言われて良く考えてみると何となく思い出して来ました。
たしかにお寺のような門を一度くぐりどなたかに会って役目を告げられたような気がしてきました。
「じいちゃんおれたしかにお寺の門のようなところをくぐったのを思い出したよ」私がそう言うとじいちゃんは、「そうじゃろうお前には大切な役目があるからもうあの橋を渡る必要はないんじゃよ。あの橋の向こうには門があるがそこはお前が行く場所とは違う場所じゃそれはこの先に分かる事じゃ。さぁ参ろう!」
あの橋を渡った人たちはどうなるんだろう?そう思いつつ私はじいちゃんの後をついて行きました。
「良太郎着いたぞここじゃ!」じいちゃんの言葉と共に突然目の前に現れたとても大きな門に驚き私は
言葉も出ませんでした。でもよくよく見るとここは一度誰かに連れられて来たような気がしますが...。
そう思っていると門が開いてまばゆい光が射して来ました。
「良太郎わしはここまでじゃ。しっかり修業を積んでりっぱに役目を務めてくれ。」
じいちゃんはそう言うけど私はこれからどうすればいいのか不安でした「じいちゃんこれからどうすればいいんだよ!」すると「お前は一度ここへ来た事が有るはずじゃ安心して中へ入りなさい。」
私は思い切って中へ入りました。それを見届けるとじいちゃんはス~ッと消えて行きました。
「あっ!じいちゃん!...ありがとう」
わたしはおそるおそる周りを見渡すと確かに見覚えのある光景でした。
すると前から誰かが近づいて来ました。「あっ!月栄さん!?月栄さんですよね!」
私は思わず口走ってしまいました。
月栄「覚えてくれてましたか!?」
良太郎「はい!私はてっきりこの場所を夢でも見たのかと思っていました。でも今鮮明に思い出しました。」
月栄「それではお上人様よりこれからの大切なお話が有りますのでこちらの方へお越しください。」
私は月栄さんに案内されお上人様の待つ部屋へと案内されました。
月栄「お上人様良太郎さんが御着きになりました。」
お上人「おぅそうかそうか着いたか。どうであったここまでの道のりは?」
良太郎「色々と経験させていただきました」
お上人「それはなによりじゃ。それではさっそく話をしてまいろう。これより良太郎改め月雅を名乗るがよい。それでは月雅としての役目を伝えておく。
まずは霊界案内人となって人間界で苦しんでおる魂の救済をしてやってほしいそして一つでも多くの魂を霊界へ導いてあげてほしい。その為には案内人となる為のかなりきつい修行に耐えなければならん。なぜなら魂を救うに当たってそのものの周りにはびこる悪霊や怨霊と言った邪悪なものが邪魔をしてくる可能性がある。その時にそれを打ち払うだけの力を持っていないと己の魂を消滅させられてしまう事になる。
だからそれだけの力を身につけなければならん。今から修行の地、霊峰山に入ってもらうぞ」
月雅「この私がですか?何をどうしていいのか不安で。」
お上人「無理もない今参ったばかりじゃからのぅ、だが前世のお前はいろいろと人々の助けとなり力強く人生を全うしたのじゃ、だから今世の人間界での魂の浄化も短い時間でよかったのじゃ。それだけにお前には苦しくきつい修行にも耐えていけるものと信じておるのじゃ、それにお前ひとりではないほかにもたくさん仲間がいるそれらと助け合っていくがよい」
月雅「分かりました。この月雅やる以上はどんな修行にも耐えどんな邪悪な霊体にも負けないだけの力を身につけここへ戻ってくる事をお約束します。」
お上人「そうか頼むぞ。それでは霊峰山に向かう為の案内人を一人つけましょうぞ。月蘭!」
月蘭「はい!」
お上人「月蘭。霊峰山までの案内を頼んだぞ」
月蘭「はい!」
月雅「では失礼いたします」
わたしは月蘭さんの案内で霊峰山に向かう事になりました。
月雅「霊峰山は遠いんですか?」
月蘭「いえいえすぐ近くです。あそこに川が見えるでしょう。あの川を渡ると山の入り口ですよ」
月雅「わたしはこれからどうしたらいいんでしょう?」
月蘭「不安でしょうね!わたしもそうでした。」
月雅「へぇ~月蘭さんも入られたんですか。」
月蘭「はい!私の場合は人間界で人に危害を加えたり惑わす霊を取り払い霊界へ導くだけの力を備える為入りました。わたしももうすぐ人間界へと降りて生まれ変わるものと思われます。まずはお経を唱える事から始める事です。」
月雅「そうですね。お経はこれまで聞いても唱える事は有りませんでしたから。」
そんな会話をしているうちにわたしたちは、川に架かる橋を渡っていました。
渡り終えると大きなお寺がありました。
どこかで見たような感じのお寺です。
月蘭「着きましたよ。ここです。さぁ入りましょう。」
わたしは月蘭さんと共に中に入ってみました。中に入ると一人のお坊さんがいました。
お坊さん「月蘭さんご苦労様でした。」
月蘭「月雅さんです」
月雅「月雅です。よろしくお願いいたします。」
お坊さん「月永と申します。これから月雅さんにとってはとてもきびしい修行になると思いますが,当面はここでの修行となります。ここにはほかに五百万もの者たちが修行をしております。それでは本堂へとまいりましょう」
私は月蘭さんとともに本堂に案内されました。そこにはほかの者たちが整列しお経を唱えておりました。月永「ここではお経を唱えることだけではなくいろいろと大切なことを学ぶ場所じゃ分からぬ事があれば遠慮なくほかの者に聞くとよい。それでは月蘭さん月雅さんをお滝場へと案内してあげてください。」
月蘭「はい。では私は案内した後そのままお上人の元へ戻らせていただきます。」
月永「はい。ご苦労でした。」
そして私は月蘭さんに案内されお滝場へと向かいました。山を少し上っていくと緩い下り坂があり
それを下っていきました。下ってる途中から滝の音がだんだん激しくなり下りきった時にはすさまじい
ほどの水しぶきが上がっていました。上を見上げると先が見えないほどの滝場が続いていました。
月蘭「ここで滝行を行いどんな事にも負けないだけの精神力をつけていただくことになります。かなり
きつい修行となりますが月雅さんにはそれだけの役目が待ってます頑張って乗り切ってください。」
月雅「はい!ありがとうございます。」
月蘭「私はこれにて戻らせていただきます。」
私の長い修行が此処から始まりました。
(修行を終え人間界へ)
人間界が明治.大正.昭和と移り変わり平成も終わりを告げ年号も令和に変わる頃私の修行も終える事に
なりました。
滝行は想像以上の辛い行でした。しかし滝行の中で唱えるお経の一つ一つの思いが私の魂をどんな輩
にも負けないだけの力を授けてくれたものと思います。
これからはその力を人間界で発揮できればと思っております。
人間界の認識だと明治から平成の時代までは、とても長く感じますが霊界に於いてはそう長くも感じません
私は最後の滝行を終えると念ずる事を身につけ、行きたい場所を集中して念じれば一瞬にして移動できるようになりました。
そうして最後の滝行を終え寺へ戻りました。
寺へ戻るとお上人様の元には、私と同じ修行を終えた何万もの精鋭たちが集結していました。
私はその精鋭たちと共にお上人様をお待ちしておりました。
すると「皆の者ご苦労であったなぁ。最後までよくぞ耐え抜いて終えてくれた。礼を言うぞ。
これから皆の者には霊界案内人としての役目を申し付ける。そなた達には霊界案内人として
人間界にて魂の救済をしてほしいのじゃだがすべての魂ではない。自然災害に於いて彷徨える
魂及びまっとうな人生を送りながらも何かの事情で命を失った行き場所のない魂を霊界へと
導いてほしいのじゃ。だがひとつ気を付けてもらいたい事が有る魂の救済を行うにあたっては
仏の世界へと上がれず地獄の道へと落ちてゆくものもたくさんおる。それが怨霊や悪霊となって
自分の仲間に引き入れようと裏に隠れて邪魔をしに来る可能性もあるから惑わされず十分に気を
付けて役目を果たしてほしい一つでも多くの魂を救ってほしい。では皆さん頼みましたよ。」
精鋭たち全員「はい!!」
精鋭たちとともに参ろうとするとき私はお上人に呼び止められました。
お上人「月雅に一つ申しておきたいことがある。私は月蘭を生まれ変わりとして人間界へ下した。
月蘭には生きている人間に憑りついて害を与える邪悪な念を持った霊体を鎮め説得し霊界へ導いて
一人でも多くの苦しんでいる人々を助けるよう伝えておいた。
月蘭は今寺にて住職をしておるが月雅のそれまでの体験とこれから起こり得る事を出来るだけ多くの
人々に知ってもらいたいのじゃその事を月蘭に伝えてほしい」
月雅「わかりました。ひとつお伺いしたいのですが地獄へ落ちた者は救えないとは思いますが、いったい地獄とはどう云う場所なのでしょうか?
お上人「それはそれはとてつもなく苦しい場所じゃ。霊界が仏の世界とすれば地獄は神が人間界の行いに対して罰を与える場所じゃ地獄へ落ちた者も再生して生まれ変わることも出来るが生まれ変われたとしても人間としてはもう生まれ変われない。たとえば蚊やハエ、ゴキブリなどそう云ったたぐいのものになるであろうぞ。
それも人間界で生きてた記憶のままなのじゃこれは苦しいぞぉつらいぞぉ。それに自殺した者は、だれしも自殺した後に後悔する。そもそも自殺者は神様との約束を破り自分勝手に約束を保護にした訳なのでこれも厳しい罰が下るおそらく私が知ってる事でいえば、何処へも行き場所がなく死んだその場所に留まって地縛霊となる。
どんな死に方にしても死ぬ寸前の痛みや苦しみをずっと感じたままなので、これはとても辛い事じゃそれも永遠に続くからのぅ。だから死んだら早く天国へ行って楽になりたいなんて思って自殺する者が増えておるが自殺したら地獄が待っておる。この事を知って死んだ後に後悔しないよう思いとどまり生き抜く覚悟を持つべきなんじゃよ。月雅!こう云う自殺した者に決して手を下さぬよう気を付けるんだぞ。苦しみから逃れようと偽りを言って惑わそうとするやからがたくさんいるからな。十分気を付けるように。それにもし仲間の力が必要な時は仲間に思いを念ずるがよい月雅の元へ必ず参るであろう、
そうじゃこの数珠をしんぜよういざという時必ず役に立つ。」
月雅「ありがとうございます。!この月雅苦しんでいる霊体行き場を失い彷徨う一つでも多くの霊体を
霊界へ導いて参ります。」
お上人「頼んだぞ月雅」
月雅「はい!」
私は霊界を後にし人間界へと降りて行きました。
私が最初に目にしたのが東北地方のある町でした。ここは自然災害を受け多くの人々が犠牲になった
場所です。町を見渡しているとこの世に取り残されたおびただしい数の霊魂が集まって来ました。
どう云った事なんでしょうかかなりの行方不明者が出たみたいですけど発見された遺体のほとんどの方は供養されて霊界へ上がって行ったのでしょうがそれにしても霊体が取り残されるとはいったいどう云う事なんでしょうか?「ん~...。」
おそらく遺体が発見されない以上家族の方たちが死を受け止められないでいるのかもしれないのでしょう。
私はここへ降りる前に一人の女性の霊体が上に上がれなくて困っていると云う事をその女性の守護霊であった月花さんから報告が有ったのでまずはそちらへ向かってみました。周りを見渡しているとまだまだいくたくさんの霊体が行き場なく彷徨っているようです。そう思いながら進んでいると一人の若い女性ががれきの上に座って泣いていました。「あぁこの女性だな」私が「どうしたんですか?」って尋ねてみるとその女性は私を見ると少し不思議そうに「私の事がわかるんですか?」って言って来ました。
わたしは「そうですよあなたと同じこの世の者ではありません。私は霊界案内人の月雅と申します。
あなたの事は月花さんにお聞きしてました。よろしかったらこの私に事情を話してはくれませんか?
お力になれると思いますよ」
女性「私あっという間に水に流されて気づいたらここでこうしていたんです。誰かに問いかけても無視
されてるようで何も答えてくれないんです。そうすると私の守護霊だったって云う月花さんっていう方が現れてあなたはもう亡くなっているんですよって言われたんです。
けどとても信じられなくて家にも帰ってみたんですが父や母に問いかけても何も答えてくれないんす。
父は今から私を探しに行って来るって言ってました。何で私はここにいるのにって思いましたが、その時にあ~ぁやっぱりもう私は死んで行方不明になっているんだなって思いました。でも父と母はまだ私が記憶でも失ってどこかで保護されてるなんて思ってるみたいで、生きてる事を信じて葬式なども行ってくれてないみたいなんです。だから月花さんは私はあなたの守護霊を務めて四十九日まであなたの側に居てサポートするつもりでいましたが、もうすぐその四十九日が参りますが今のままでは霊界への道へ上がる事が出来ません。これから私は霊界へ参ってあなたを救済していただけるようお願いしてまいります。心配しないでここで待ってていただけますか?」
そう言って月花さんは霊界へと上がって行かれました。
その月花さんを信じてここで待っていました。
月雅「そうですか。もう心配しないで下さい。その月花さんには貴女の事は伺ってますから」そう言うと女性は私のほうを見ながらほっと安心した顔をしていました。
しかしながらこの私に頼ってきた女性と同じ事情を抱えた霊体が続々と集まってきました。それはもう千体を超えるでしょうか?私だけの力では早急に引き上げるのはとても無理なので仲間に力を借りることにしました。私は仲間にこの思いを念じて送りました。
すると千体の仲間が姿を現して助けに来てくれました。
「月雅さんですね?」助けに来てくれた一人の仲間が声をかけてきました。
私が{はい」と返事をすると「私は月亮と申します。これよりほかの仲間とともに霊体を引き上げま
しょう。月雅さんはそちらの女性をお願いいたします。」
月亮「皆さんとても不安だったでしょうが、もうご安心ください。皆さんは人間界にて合同慰霊祭に
より供養され霊界へと導くよう申し渡されておりますので今から皆さんを霊界へと引き上げます。」
月亮さんはそう言うとほかの仲間に合図を送り一斉に各自が霊体に名前を聞き成仏できるようお経を唱え霊界へと引き上げてくれました。
すると女性は「霊界に行く前に家族にに最後のお別れをしてきていいですか?」
と、たずねてきました。私は「待ってますからどうぞお別れをしてきてください。」
私は女性を待ってる間できる限りの霊体を霊界へと引き上げました。
役目を終えた月亮さんは「これからももし助けが必要な時はいつでも力になりますので呼んでください。」
月雅「はい!お助けくださり有難うございました」
月亮さんたちは戻って行かれました。
丁度その頃女性が戻ってきました。月雅「お別れできましたか?」
女性「はい、ありがとうございました。」
月雅「ではこれより貴女を霊界へと引き上げます。お名前をお聞かせください。」
女性「きのしたますみともうします。どうかよろしくお願いいたします。お世話になりました。」
私はますみさんが成仏出来るよう祈りながら霊界へと引き上げました。
しかしまだまだたくさんの霊体がこの世に未練を残してとどまっているんでしょうねぇ。
それも各霊体を説得し霊界の道へと導いて行かなければいけないでしょう。
そう思いつつ進んでいるとなぜか民家にたくさんの霊体が集まっているじゃないですかこれはいったいどう云う事でしょう。私はちょっとその民家に行ってみました。「え~」私はその民家に着くなり驚きました。
民家の中と外にまで霊体でいっぱいになっていました。「いったいこれはどう云う事なんだ」私はそう思い
一人の霊体に問いかけてみました。「なぜこんなにたくさんこの家に集まっているんですか?」
すると霊体は「あぁ~お経を聞きに来とるんじゃ。みんなお経を聞きたくてな、ここは今日ここの主が亡くなって葬式で住職が来とるからなぁ」
それにしてもこれだけたくさんの霊体が近辺から集まってくるとはどう云う事なんだろう?
ここにこれだけいると云う事は、霊界にも行けず成仏できてないと云う事かぁ...。
私はもう一度霊体に問いかけてみました。「しかしなぜこんなにお経をわざわざ聞きに来られるんですか?悪行を重ねて此処に留まっている訳でもなさそうですが」
霊体「いやいやわしらは悪行なんかしとらんよまっとうに生きて来たんじゃこの村で。だが頭来とるんじゃここに来とるみんなも同じと思うが寺が一つしかないから今日ここに来とる坊さんに葬式などを
頼んどるんじゃがお経をあげてもめんどくさそうにあげとるし名前や戒名を読んであげてくれないから誰の為にお経をあげておるか分からんから上も誰をあの世へ引き上げていいか分からんと思うんじゃよ。だからいつまでもここでこうして人が死んだり盆やお彼岸誰かの命日のたびにお経を聞きに来るんじゃ。坊さんがだれの為にあげてるか分からんからわしらには好都合なんじゃ気兼ねせんで気楽に聞ける誰かの為に上がってたら気を使って陰で聞かんといかんからのぉ。それよりあんたこの辺では見かけないけどいったい誰なんじゃ?」
月雅「あぁ失礼しました。わたしは霊界案内人をしてます月雅と申します。今の話をお聞きしてみなさんのお力になれるかもしれません。
それにしてもちょっとひどい住職ですねぇなんとかしなければいけませんね」
霊体「そうでしたか。わしらをどうかあの世へ行けるようお助け下さいお願い申し上げます。あと気になってる事が一つあるんです。この家の主で新吉はこの葬儀が終わったら孫を一緒に連れて行こうとしておるんです。今その孫が苦しんでおるみたいなんじゃ何とか助けて下され。」
月雅「なんですって!それはいかん!」私はすぐ孫の元へと行きました。
そうすると苦しんでる孫をどうしていいか分からず両親は子供の名前を呼び続けていました。
月雅「何してるんだ!」新吉は孫娘の首を絞めているではありませんか。私は怒りが込み上げて来ました。」
新吉「一人淋しいからこの子を連れて行くんじゃ。私を慕ってくれたこの子が側にいてくれたらなんも淋しくはない。」
月雅「それは出来ん!それよりその手をはずしなさい」新吉はそう言ってもなかなか外そうとはしませんこれではまずいので仕方有りません。「・・・・・・。」
新吉「うぅぅ.....わ、わかったから止めてくれ」新吉は、孫娘の首から手を放しました。
新吉「あんたはいったい誰なんじゃ」
月雅「霊界案内人の月雅といいます。あなたはこのような自分本位の思いだけでこんな事をして息子さんと奥さんがどれだけこの子のことを心配して叫んでいたか分かりますか?それにあなたのために集まってくれた皆さんにも心配かけて、こんな事をするより孫の成長を見守っていくのがあなたの役目じゃないですか?
こんな事をしていたら当然霊界にも行けませんし成仏する事も出来ません。それをよ~く考えてみて下さい」
新吉「ん.....。わしが悪かった月雅さんあんたの言う通りじゃ孫娘にも苦しい思いをさせたわしがばかじゃったごめんのぅ。
その代わりと云っちゃなんだが、わしとわし以外の今日お経を聞きに来てる者たちも一緒に霊界へと導いてはくれんかね。あの者たちもかわいそうな者たちなんじゃ。わしも死んで分かったんじゃがこの坊さんは駄目じゃ。
何のありがたみもないお経が上がってもわしらを導いてはくれん。この世を彷徨ってばかりじゃ。
頼むから...お願いじゃ]
月雅「わかりました。約束は果たしましょう。その代わりもうこのような事は止めていただきます。」
すると「月雅様!」私の後ろから誰かの呼ぶ声が聞こえました。」
「はい!」私が振り返るとそこには一人の男性が立っていました。「あなたは?」
私が問いかけると「私は月治と申します。新吉の守護霊を授かっていました。
このような事になり大変申し訳なく思っております。何度もこのような愚かな事をやめるよう説得を
しておりましたがなかなか聞き入れてもらえずこのような事を起こしてしまいました。わたしには
それ以上止めるほどの力は有りませんでした。月雅様がいらして下さって本当に助かりました。」
月雅「月治さん、これからこの者たちを霊界へと導きます。月治さんは新吉さんを四十九日まで
見守ってあげて下さい。新吉さんは成仏できるよう私がお経を唱えて四十九日に迎えに来るよう必ず頼んでおきますからよろしく頼みましたよ」
月治「はい、新吉を見守って参りたいと思います」
月雅「それではみなさんこちらへ集まってください。これから皆さんが亡くなった日と名前を聞きます
から終わったら霊界からみなさんを霊界の橋を渡れるよう入口まで引き上げてもらいますから」
わたしはみなさんの上へ上がる為の処理を終えるとみなさんを霊界の道へと導きました。
ほっとしたあの笑顔を忘れる事が出来ません。皆さんの霊体は上へと引きあがって
行きました。
月治「みなさん嬉しそうでしたね、私からもお礼を申し上げます。」
月雅「いえいえ、これが私の役目ですから。それより月治さん、あのお坊さんはこのままでは
良くありませんね。このままだとまた同じ繰り返しですよね。この事は霊界に報告しておきます。
おそらく病気になるか亡くなるでしょう。そして霊界にもし行けたとしても何か罰があるでしょう。
かわいそうだとは思いますが仕方ありません。
後に来るお坊さんは霊界の方で何か道筋をつけてくれるでしょう。それでは私はこの辺で」
月治「これからどちらへ?」
月雅「はい、大きな水害が有った町の方へ参ろうかとこちらの方は仲間が見てくれているみたい
ですから、では新吉さんをよろしく」
月治、新吉「ありがとうございました」
この時は最大の危機が訪れるとは思ってもみませんでした。
VS怨霊
私は水害のあったある町を訪ねてみました。ここも大きな災害に見舞われた町ですね。
たくさんの犠牲者が出ている場所ですが、亡くなった方にはしっかり供養をしてあげて下さい。
亡くなった事を受け止められず、この世に未練を残す事になりますから。
そう心配しつつ進んでいると、一人のちょっと様子のおかしな女性が踏切の方向へ歩いて行っていました。
警報機が鳴っているのに...「あっ!!あぶない!」バーをくぐって中に入ろうとしていたのでわたしは
急いで女性の前に立ちはだかり念を送りこの踏切から退けました。
女性は驚いたようにあたりをきょろきょろすると腰でも抜けたように一時動けなくなっていました。
それを見かねた通りすがりの方が手を貸してくれ立ち去って行きました。
しかし何かおかしい...悪さをする輩がいるな。
怨霊「ヒヒヒ誰じゃわしの邪魔をする奴は」
月雅「ん!?...」私はあたりを見回してみましたが姿は見えません。
私は少し問いかけてみました。「なぜこんなことをする?」
怨霊「なぜ?ㇶㇶㇶ愉快じゃからのぅ。それに手下としても使えるしのぅ。」
月雅「何と云う愚かな事を」私はそう思いつつ辺りを見渡してみました。
「あぁ...あそこだな」私はそこへ近づいて行きました。
「そこに隠れていても分かっておるゾ~。姿を現すが良い!」すると二十体近くの霊体が現れて
来ました。
「良く分かったな。お前は何者じゃ」姿を現した中のリーダー格が問いかけて来ました。
「私は霊界案内人の月雅というものだ。」
リーダー格「霊界案内人じゃとぉ霊界案内人が何の用じゃ」
月雅「このまま黙って見過ごすわけにはいかん。この者たちはあんたが誘い込んだ者たちか!?」
するとリーダー格が「あぁ、わしが誘導して誘い込み死なせた者やこの世を恨み人を恨んで自殺した
者ばかりじゃからこの世には何の未練はないのじゃ今じゃわしの手下じゃ。
この者たちが誘い込み死なせた奴もおる。今の人間界は死にたがっているものがようけおるからのう
わしらがこちらへ来るよう手助けしてやってるのじゃ。あちこち散らばってのぅ ヒㇶㇶㇶㇶ。」
月雅「なぜそんなことをする!何の罪もない者たちではないか。」
リーダー格「なぜ?...意味はない、ただ愉快じゃからのぅ。死にたがっているものを死なせて何が悪い
もっともっと手下を増やして怨霊の世界を築いていくのじゃ面白くなるのぅ。」
月雅「そんな事をして何になる。あの者たちと共にこれまでの所業を償って改心するが良い。
改心すれば上へ引き上げる事も出来る。さもなくばあんたを含めて皆を消滅せねばばならん!」
リーダー格「上へ?ほぅ~霊界なんぞわしには必要のない場所じゃ地獄でもなく霊界でもない中途半端なこの場所がわしにはよう似あっとる。それに人の苦しむ姿を見ているのが何より楽しいからのぅ。
消滅だとぉ...消滅できるもんなら消滅させてみぃ!!その前にお前を下界の暗闇へと封じ込めてやるからおとなしゅうしておれ。ヒㇶㇶㇶㇶㇶ。お前たちこの者を封じ込めてやるがいい!!」
すると「ムーゲンベルトラルイサキエト.....」私らの周りを取り囲んで来た手下が何やら呪文の
ようなものを唱えてきた。私もそれを跳ね除けるようにお経を唱えるがかなりの怨念が私を押し返して
くる。この怨念のこもった呪文はいったい...」
月雅「!」
リーダー格「無駄じゃ無駄じゃ。そもそもわしには成仏する気は無いからのぅそれにわしを消滅させるだけの力があんたにあるとは思えん。ムーゲンベルトラルイサキエト.....」
残念だが私は消滅させるべく激しくきついお経を唱えてまいりました。
リーダー格「どういう事だ!?や・やめろ!く・くそ~!ムーゲンベルトラルイサキエト.....」
リーダー格「くく...苦しい...い.いいのか⁉このままわしが消滅すればたくさんの人間どもが
死ぬことになるぞ...」
月雅「どういう事だ何をした!!」
リーダー格「まぁ楽しみにしてるがいい、ヒッㇶㇶㇶㇶわしの手下が憑依した者がそろそろ事を
起こすころじゃからのう」
月雅「何だとぉ!」すると駅の方で騒がしくホーム上では駅員が走り回っていました。
「何があった?...暴走か‼何て事を...許さん絶対に許さん!!」
しかしこの輩をこのままにしておくには...。
女性の声「月雅さん早く行って!!」
月雅「ん⁉誰だ!」
女性の声「月乃と申します!お上人様より月雅さんの力になれと!詳しいことは後でここは一刻も
早く!」
月雅「お上人様が!では頼みます!!」
私は急いで暴走している電車へと向かうとやはり運転士に何かをしたであろうまっすぐ向いたまま
微動だにしないままでいる、車掌が非常用緊急ブレーキをかけようとしてもかからないでいる
このままではカーブを曲がり切れないぞ私は天界術を使い運転士から憑依している輩をを取り払い
ました。
運転士は驚いたように我に返り状況を把握できないまま何とかブレーキをかけカーブを曲がった所で
何とか停車することが出来ました。
私はそれお見届けるとと月乃さんの元へと急ぎました。
月雅「月乃さん大丈夫ですか?」
月乃「はい!大丈夫ですよ」
リーダー格「おぅ、あれを食い止めるとはな少しは褒めて遣わすだがわしには通用せんぞ!」
月雅「許さん!最後にもう一度聞くほかの者たちもまだこんな愚かな行為を続けていくのか!?
本当にそれでよいのか?今であれば話も聞くし消滅だけは許してやろうぞ!!」
リーダー格「こんな楽しいことはないからのぉ...お前たちもそうであろう…ヒッヒッヒ!」
だがやはりこのリーダー格の者に不満を持っている手下もいるようです。
何やらひそひそと話してるみたいです。
手下A「たしかあいつ霊界案内人て言ったよね。霊界人に話せば何とかなるんじゃない!」
手下B「あぁ月雅とか言っていたな。」
手下C「けどあの爺いに分かったらやばくねぇ。俺たちが今度は封じ込めにあうぞぉ」
手下A「でもいつまでも手下のふりしてる訳にはいないでしょう。まだ誰一人と危害加えたわけでも
ないし、いつかばれるよ」
手下B「でもあいつ信じていいのかなぁ。」
手下A「信じるしかないじゃん!あの爺より悪い奴なんているのかなぁ。」
手下B「それもそうだな。いるわけねぇよな(笑)
手下A「(笑)」
手下C「(笑)それでどうすんだ?」
手下B「あの女の案内人に話してみたらどうかなぁ?
手下C「じゃぁ由香利が話しろよ!早くしねぇとやばくなるよ。」
手下A「え~~わたしぃ~...う、うん。分かった。」
すると一人の手下が月乃さんに訴えてきました。
由香利「あのぅちょっと聞いてもらえますかぁ?」
月乃「いいよ、何だい!」
由香利「私らは、あぁ私らと云うのはあと二人健司と俊哉って云うのがいるんだ。大学の友達で休みに
三人でドライブしてたんだけど、夜になって山越えしてたら突然あの爺が車の前に現れてソレっきり
最初は何が有ったか理解できなかったけどあの爺が現れてお前たちはもう死んでるんだよヒㇶㇶㇶって
ヒㇶㇶㇶってあったま来ると思わない!私らは死ぬなんて思わないからず~~とショックで泣いてばかりいた。するとある時爺が言ったんだこれからはわしの手下になるがいい、わしが今から築こうとしている事それに手を貸せ!そうしなければお前たちの家族が全員どうなっても知らんぞぉヒㇶㇶㇶ.....
生きてる時に見たドラマのような設定じゃん!
私らはそう脅されて仕方なくあの爺の手下のふりをしてるんだけどさぁ。それに人を傷つけた事も無いしさぁ。出来れば霊界とか云う所に行けたらいいなって思ってるんだ。もう限界だしさぁ私たちが成仏
できるのなら何とか助けてもらえないかなぁ?」
月乃「分かったよ。必ずあなたたちを霊界へと導びいてあげるよ。どこかで身を潜めておきなさい。」
リーダー格「よくぞこのわしを欺いて裏切ってくれたな!このものを始末した後お前らをこれ以上のない苦痛を与えてやるから待っておれ。さぁお前たちこ奴を魔界の地へ封じ込めてやれ‼」
すると輩どもが一斉に私どもへ呪文を唱えてきました。
月雅「お前達には、天月明王に勝る力などない!!残念だがこのままのさばらせて
おくにはいかん月乃さん力をお貸しください」
月乃「もちろん!」
私たちは共に祈祷し苦しみを与え続けつつ輩に逃げられないよう数珠を投げ身動き取れなくし念を送り続けました。すると数珠の周りをまぶしいほどの光が包んできました。
リーダー格「わしらにそんな力が通用するとは思えんヒッヒッヒッヒッ...あっ⁉うっうっうっ...」
月乃「意外とあっけなかったですね」
月雅「人々に危害を加えたり惑わすあんな輩を何とかしなければいけませんね。」
月乃「あんたたち出てきなさい!」
月乃さんがそう声をかけるとあの若い子らが姿を見せてきました。
由香利「ありがとうございました。お陰であの爺から逃れることができました。それに最後のお別れを
両親にしてきました。」
月乃「そうかいそれは良かった。あとはあんたたちがちゃんと成仏することだね。さぁそれじゃあこっちへ来てそこへ並んで。月雅さんお願い致します。」
由香利・健司・俊哉「月雅さん月乃さんお世話になりました。よろしくお願いします。」
私達は三人を霊界へと引き上げました。あのほっとした表情は忘れることはできないでしょう。
月乃「そろそろ私も行くとしますか。その前にちょっと月雅さんにお尋ねしたいのですが私の事覚えてはいませんか?一度会ったことがあるんですよ。」
月雅「えっ!いつ頃ですか?」
月乃「私がまだ人間界にいたとき暴走した馬に接触し命を落としてしまいました。あの時は大切な方を
待っていたのですがなかなか見えなくて時ばかりが過ぎてそれに自分が死んだことも半信半疑でいました。
そんな時月雅さんが、いえあの時は確か良太郎さんでしたね。良太郎さんが声をかけてくれたんです。
あなたは死んでますよって死んでるわたしが見えると云う事は貴女は死んでるという事でしょう?って
そして霊界へ行ったほうが会える可能性があるんじゃないかって言ってくれましたよね。それで私は霊界へ行く決心がついたんですよ。」
月雅「志乃さんですよね。ビックリしましたあまりの変わりようで全然気が付きませんでした。ごめんなさい、まさか同じ役目を担ってたなんて思ってもなくて本当にビックリです。」
月乃「今こうして大切な役目を担えるのも月雅さんのおかげだと思ってます。じゃなければ私は今だに
浮遊霊のままだったかもしれません。」
月雅「いえいえ、それは月乃さんが霊界へ行くと決心したからですよ。それより待ってた方には会えたんですか?大切な方だったんでしょう?」
月乃「はい、お会いできました。別の場所で修行中だったのですがお上人様が呼んでくださり会って話す事が出来ました。話をよく聞くとお互いすれ違ってたんです。私が馬にけられて運ばれた後にあの方が来たみたいなんですが私の魂は自分の体と共に付いていきましたから私はその場所にいなくて丁度その時に来られたのですが少し待った後私が来ないのでお店に行ったらしいんです、その時はまだ私が運ばれて行った事がお店に知らせがいってなくて「志乃ならあなた様を迎えに行くといって先程出ていきましたけど」そう店の者に告げられた志乃はどうしたんだろうと思いつつ帰ったそうです。その後しばらくして私が死んだことを店からの知らせで知ったそうです。そんな事になってるとはつゆ知らず私はあの方をお待ち申しておりました。本当に月雅さんに声をかけていただいてよかったと思っています。」
月雅「へぇ~そうだったんですか。でも会えて事情が分かって良かったですね。」
月乃「はい。ありがとうございます。また必要な時は何時でも呼んでください私の役目は悪霊退治です
から。それでは私はこれにて。」
そう言い残すと月乃さんは消えていきました。
私が霊界で修業中に分かったことは、人間界を終えた方はそれぞれ霊界によって振り分けられます。
そもそも人間界に生まれ変わる方は、カルマを解消できるかが問題ですね。
カルマとは前世より現世へ引きずった因縁で魂が浄化されずにいることです。
どんな因縁をもって生まれ変わったか分からないので
その後私は一つでも多くの魂を霊界へと導く役目をはたしており、それも今後に起こるであろう大災害の為でもあります。近い将来この大災害は必ず起こります。どこで起きてもおかしくはありません。
特に南東の方角には気をつけておいたほうがよいでしょう。心しておいてください。
そう告げると私は日蘭さんの体から抜けていきました。
月雅「日蘭さん長い間有難うございました。」
日蘭「いえいえ月雅さんも重要な役目を授かってご苦労でしょうが私はこの事をさっそく書にしてたくさんの方々に霊界の存在を知っていただきたく思っております」
月雅「よろしくお願いします。それでは私はこれにて失礼いたします。」
(あとがき)
月雅さんのおかげで霊界の存在とこの世で起きている目に見えない出来事それに今後起きうるであろう
天災について忠告及びお知らせくださいました。
これからも霊界案内人として一つでも多くの魂を霊界へ引き上げてくれることでしょう。
私もこの世で霊的に惑わされ苦しんでいる方々がいれば住職として助けて行ってあげればと思います。
それと大きな自然災害がもっともっと増えてくることでしょう。
十分に気を付けてお過ごしください。
月蘭




