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【GGR】

「凜環等鎖」


カーン!

と淡く光るリングがミハエルの腹部一周を頭ひとつ分程間隔を開けて取り囲んだ。


「…ッ!」


「無駄だよ?わかるよね?」



ロアが動こうとするのを静止するアルバドリー


「フフ…仲がいいなぁ、姉弟は。」


「あのね。姉弟って言ったってタイプとして姉弟型の神獣ってだけだよ?」


「ロア。」


他愛ない会話をする2人をよそに、ミハエルはロアへ向け、人差し指と親指だけで何かを摘むような動作をする。


「…。」


少し俯き、目を瞑って思案したロアが行った行為は。


「ウフフ、やあ♡」


????????????????????????



「「「「  誰  !? 」」」」




ロアが今一歩踏み出せなかったその間に、見知らぬ人物が1人ホムラの目の前に立っていた。


「誰…?この人。」


アルバドリーも驚く、というより恐れていた。


仮にも神の瞳力を司る一柱であるアルバドリーがホムラの目の前で声を出すまで毛ほどもその存在を気取らせなかったのだ。


しかし、ホムラは知っている。



 

「アルバドリー、下がるんだ。」




片手で制したホムラにはしかし、焦りの色が見えていた。



「(彼が僕の側についてくれないとは…)」



ホムラが焦るのも無理はなかった。


「!!…お兄ちゃん!!」


彼、ディサイドスネークは??の兄である。


当然、それだけならセンチネンクルスの一員に選ばれていない。


地平を超える千蛇の怪物(テュポーン)


大地を飲み込む(ヨルムンガンド)


そう言った蛇を逸話とする異形の存在の原型とも言われる次元の輪郭、


超弦理論のウロボロス的概念生物。


次元を跨ぐ存在であるセンチネンクルスでも、バラムロンゾとは別の意味で特別、別格の存在である。


そうした背景を知りながらセンチネンクルスとして見出したホムラ本人が彼の危険性を1番理解していた。


彼に善悪はない。


当然だ、そう言った指標で生きる存在ではないからだ。


人の身に治って生きているのも単に彼の死生観として、『家族に倣って生きる』という考え方がその枠に彼を納めているにすぎない。


「(本当の意味で彼に死を与えることができる存在はこの場にはいない。そしてむしろ逆に僕を一撃で屠れる存在といえば、この場でそれは彼だ。)」


ホムラはノアの【破天裁魔】実権を握り、超次元的存在として強固な存在となった、だが、彼を次元的立ち位置で足蹴にできる存在であれば、そんな事実は薄紙一枚よりも脆いヒエラルキーでしかない。


そして、


「テメェ、邪魔だよ♡」


バッ!とホムラが構えを取る。


よりも早く(・・・・・)








ホムラの首から下の左半身が消し飛ぶ。



「…!!!…カプッ!」



ホムラの口から飛び出したのは、嗚咽ではなく、血反吐であった。



しかしこの状況、好機と見たのはロアであった。




致命傷こそ与えられず決定打に欠けるとは言ったものの、本来、ロアもロアでディサイドスネークと同等の次元を超える力を持つ神獣である。



「【GGR】」


次話で語られることになるが、○○によって、バラムロンゾを倒されたことで晴れていた特殊な領域は、

??やその他会場に存在した人々の衆目にセンチネンクルスとミハエル・ロアの戦いを晒すことになった。



が、ロアにとってはそれこそがチャンスであった。


【GGR】によって停止させた無辜の人々を連れて次元の通り道へと誘導するロア。


「君らも早く!」


マリヤやその他センチネンクルスにも引けを取らない強力な異能者たちを意識的にとある場所へ送り、


最後にミハエルを送り出した。


「時間の流れを使ってこの拘束は解く。」


「あぁ。…だがここまで見えていてこのプランを?」


プランとしてサブプランの大筋を追うよう考えたのはミハエルだった。


「いや。初めから私は民とノア様とで合流し世界を再建するつもりで動いているだけだ。」


「フ…お前というやつは…」

「だが、それでこそノア様の側近だ。」


「あぁ、それでは次元の向こうで。」


「また会おう。」


2人は、

いや、この場にいたセンチネンクルスを除くすべての人物が世界から離れた。


一方、


「…ハー。」


次元を用いた攻撃により自身の能力だけではなく、【破天裁魔】を用いた修復により、姿を取り戻したのはホムラだ。


「☆☆。貴方はこれで私に借りができましたよ?」


ディサイドスネークはどこ吹く風といった形で素知らぬ顔をしていたが、


「…いや、そうだな、流石にオマエに迷惑をかけすぎたか。」


何を思い直したのか、殊勝な態度を取る。


実際彼がその気になればホムラを殺せるとはいえ、

彼もまた本気でホムラとやりあえば無事では済まないという背景もあった。


「さてどうしようかな」


「とりあえず、不甲斐ない彼らには【目覚め】を与えておくわ」


アルバドリーがフードをまとったセンチネンクルスの一団へ向けて歩み出す。


「さすがだよ、アルバドリー頼もしいね。」


君のような存在がもっといれば…


そう言いかけて、ホムラは、


「確かにそうか、彼らだけでなく、特別選出のセンチネンクルスを、精鋭を別個に集める必要があるな。」


いずれ来るであろうノアという脅威に備え、

対策する精鋭集団。


超越異能顕現集団アウトエリアシェンデウス


「これからは信頼できる同胞をそう呼ぼう。」


楽しそうに、ホムラは歩み出した。


これより3000年の時を遡り、


歴史(・・)を変える。


そのために。


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


かくして、歩みを始めた彼らセンチネンクルスであったが死した者もいた。


それは深淵道化・バラムロンゾである。


時は、ホムラが??に割り込んだところは遡る。



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