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バラム・ロンゾ

紅焔が舞い上がる。


「!?…これは。」


ロアは驚く。


全てを停止させる【GGR】の干渉を受けない存在は自らの上位存在でしかあり得ない。


「攻撃…ではないな。」


よく見るとそれはノアの炎を放出しているものであった。

当然、いくら【破天裁魔】の権限を得ているとはいえ

あくまでも操っているのはホムラであり、同一人物でない以上、創造性の高い能力の完全再現はあり得ない。


ホムラはノアと戦った際に写しとった炎を目眩しに吐き出していた。


「しかし、このようなもので時間を稼がねばならないとは…」


それは破天裁魔の高度なコントロールを経ないことでバランスを崩して紅く変色しているようであった。

ホムラは【破天裁魔】なコントロールを得てから常時発動しているため【GGR】の効果を受けないが、

他のセンチネンクルスたちは違う。

そして今攻撃されていたことからおそらくミハエルもロアの【GGR】の対象を受けていないことがわかる。


「厄介だな…」


ホムラ本来の能力は一対一の戦闘向きであり、

多対一の先頭において、特に同等以上の相手では【破天裁魔】で応対してきたホムラにとって、

明確に致命傷を与える力とその技量を持つ同等以上の能力者との乱戦は初めてであり対処しようのない問題だった。


「ここは退かざるをえないか。」


センチネンクルスが発足したばかりであり、ノアも取り逃してしまった現状から、

ホムラはこの戦闘に至っては、今、ここに居続けてもリスクがあるだけだと判断した。


「【破天裁魔】」


「!?」


「!…逃すか!!」


ロアとミハエルがノアの炎によって煙に巻かれている隙に距離をとったホムラは破天裁魔によって、人間でない彼らならばこその次元移動を行おうとする。


ミハエルはホムラの意図を瞬時に見抜き巨大な光の剣を射出する。


ゴーン、と鐘がなるような音共にホムラの眼前で止まったそれはホムラが煩わしそうに右手を払う動作で砕け散り、雲散霧消する。


「この程度に助力は不要だ。そして戦闘はしない、もう撤退するぞ。」


「それはそれは…まぁテレパシーでその意図はわかっていましたが、余計な助力については謝罪しましょう。」


大仰な礼をしたのは素顔を隠しているセンチネンクルスの集団の1人。

バラム・ロンゾである。


その謝罪を半ば無視して転移能力を完成させたホムラは次元移動を開始し


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「!?」


ホムラがその警告通知で視界、精神、思考の全てを一瞬止められたと理解するまで一瞬かかった。

「ごめんね。止めちゃった。」


「…!」


急に耳元で囁かれて驚くホムラは瞬時に距離を取る。


「あなたが逃げようとしてるのが読み取れたから私の【構成記述者】であなたたちの(コア)に反物質を一時的に紛れ込ませたの。」


「次元移動を安全にするには自己同一性を取らないとだもんね。」


「そしたら、“予想通り”【破天裁魔】の方がコントローラーであるあなたを保護しようとしたから」

「"更に"、あなたが次元移動に障害が発生していると気づかないようにしたの。」


「…結果は今の通り、か。」

「そういうこと。」


ようやくホムラにも合点がいった。


滅多に起こらないことではあるが、先ほどの警告は【破天裁魔】自身による警告であったのだ。

あのまま行けば自殺行為を【破天裁魔】によって行う事になるため、コントローラーの意志と行動が噛み合っているかの確認が行われた訳だ。


「(この女…!)」


「ホムラさん…!?」


一瞬の出来事に遅れてバラム・ロンゾもその場にセンチネンクルスではない女が紛れ込んでいる事に気がついたようだ。


「チィ!」


即座に貫手による攻撃を仕掛けるバラム・ロンゾ。


しかし、


「 岩  ・  鉄  ・  拳  ! 」



「【狼爪】-黒き咆哮(シュバルツ・ラング)- !!」


「何…!?」


バチン!!と両サイドからの攻撃に弾かれるようにバラム・ロンゾが吹き飛ぶ。


「まさかお主が先に交戦するとはな。」

「何で先に動いた俺らより早く戦ってんだよ!?」


「ひみつ。」


三人はホムラとバラム・ロンゾに向き合った。



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