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緋色の封印
magic factor。
それは、生命の誕生と同時に魂に付与される超自然的な因子。
中世の時代から存在を確認されていたこの力は近代から現代にかけて急速に発展し文明を大きく進化させた。
個人の遺伝子にまで影響を及ぼせば特異な“異能”を発現させ、
遺伝子に付与されずとも、意識的に魂の力を引き出すことができれば、必ず自然の断りを捻じ曲げるだけの“魔法”を引き起こす“力の源”として作用する。
明確に“魔法”や“異能”を扱える、いわゆる超自然的な力を持つものを、因子持ち…factor holder
と呼び、その親族は必ずfactor holderになることから2000年代より全世界的に因子持ちは増え続けていった。
時は西暦3000年代
因子持ち同士の掛け合わせが進み全ての人類がfactor holder
となった世界。
最強のfactorholderが生まれる。
後に「Blake Factor」と呼ばれる因子を持つその者が変えるのは。
人類か。
世界か。
運命を打ち破れ「Blake Factor」