頭部MRI検査の時にいつも感じる恐怖
12年前に人間ドックでPET検査をしたら脳内の血管に疾患があるらしいと言われました
まあ、その人間ドックを受けるきっかけがたまに失語症ぽくなるからだったのですけどね
言葉は出るけど話しにくい、呂律も乱れる
さて、PET検査後その治療が始まったわけです
で、当時は大きな病院に月1回通院して年2回の頭部MRI検査と、数回の血管造影カテーテルによるCT撮影をしていたのです
造影剤の注入時というのは聞いてはいたのですが・・・お尻の辺りがカッと熱くなるんですよ
聞いていたのに「おお~!」なんて思うぐらいですから、聞いていなかったらこれはいかんと!さぞかしびっくりしたでしょうね
CTは時間も短いしまだ良かったのですが、MRIがねぇ・・・
その頃は頭部MRIとMRAという検査を続けて行っていたのですが、MRIが20分、MRAが20分と合計40分間狭い中で微動だにしてはいけないのです
これけっこうプレッシャーなんですよね
まず、頭部の撮影なので、寝台に寝転がって頭が動かないようにヘッドギアーみたいなもので固定される
それとご存知の方もおられるとは思いますがMRIを撮影する器械って撮影中うるさいんですよね
何というかあの「グォーーーーーーーガォーーーーー・・・」と威圧感のある音
そのスペースに頭を入れる訳ですからね
耳栓みたいなものとかタオルで両耳を塞がれます
そして何と言っても狭い!
閉所恐怖症の人は無理らしいですね
前室で検査着に着替えたら、これでもか!と言うぐらいエアコンが効いている涼しいを通り越した寒い部屋に入ります
この寒さは器械の保護なんでしょうかね?
そして促されるまま寝台に寝転がって、耳栓してヘッドギアを付けられたら、何やらケーブルのついた手押しボタンのようなものを手渡されて、何か具合が悪くなったらこれを押してくださいと言われます
そして「両手はどちらも体の横に置いてください」と言われたら準備完了
技師さんが消えて操作室に入りスイッチ・オン
寝台がゆっくりと狭いドーム状の中に入っていきます
まあ、私は寝台で仰向けに寝ていますから、どんどん白い空間に入っていくのを観ているわけです
奥に入るにつれて何と言うんですかね、速いテンポで動く人工呼吸器みたいなポンプのシュポシュポシュポという音がだんだん大きくなってくるのです
寝台が止まったら今度は、位置調整されておられるんでしょうかね?
ゴーゴー、カッカッカッカッ、ゴーゴー、カッカッカッカッと聞こえます
それも終了して
「では開始します」との声が聞こえたら・・・
ついにあの「グォーーーーーーーガォーーーーー・・・」の音が鳴り響き始めるのです
40分間か・・・
動いてはいけない旅の始まりです
えっ?
それで一体何が怖いのか?ですよね・・・
これがですね・・・
「もし顔が痒くなったらどうしよう!」
なんですよ
動いてはいけないし、ましてや狭いスペースに入っていて手を入れることも不可能なのです
そう思うと怖くて怖くて
そんなことを思うとかえって顔が痒くなりそうな気がするから質が悪い
でもね・・・
このうるさい器械の中で大抵はいつの間にか眠ってしまうんですよ
「はい終了しました」との声で目が覚めるのです
この大きな病院からは6年前に出入り禁止処分をもらいました
でも、改善しているわけでもなく、その先どうしろとの指示がないので、近所のクリニックへ通院していて2ヶ月に一回あっという間の診察と薬だけいただいています
ただ、ここでも1年に1回はMRI検査をしています
ここでは20分間だけ怖いんですけどね
まあ、症状は変わらないので、最近はこのクリニックのドクターには生まれつきそうなっているようですなんて言われました
それじゃあ奇形なだけで病気ではないのでは?
で、治るわけないやんか!
ただ、生れつきのせいなのかお陰様で日々変わらず元気です
投薬の効果なのか虚血性失語症もほぼ出なくなりました
頭部MRI検査の怖さをお伝えできましたでしょうか?