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長くは続かない幸せ
〈なんにしても、終わりが近付いている〉露天風呂でそっと、心底信じているように三分の二の神様に寄りかかって目を閉じている天子ちゃんの頬を触れながら、三分の二の神様は、思っていた。
〈私は、天界を無断で留守にしている。天使たちが心配になって捜しまくるだろう。そしたら、茂みに隠した、石になった三分の一の私を、見つけるかもしれない。
そして、簡単には出来ないようにしているけれど、石化の解除の成功をする。それで、私を何とかするための作戦を立てるだろう。
それに、もしかしたら、天使たちではほぼ無理になっているが、神の神様に助けを求められるということも、ある。まあ、だけど神の神様は多忙だから、直ぐには来なさそうだが…〉などと、三分の二の神様は思考を巡らせていた。
だが、確かに、このまま催眠をかけた天子ちゃんと、ずっと旅は出来ないだろう。どうなるんだ、三分の二の神は…?
続く
たとえ自分でも、痛めつけて得た幸せは、無理だよね。




