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海に降り注ぐ雨
天子ちゃんが、質問する。「しかし、神様。この星が出来てから四十六億年ぐらい経ってますけど、どうして三百年前、女神様の櫛で私をつくったんですか?」
「それはね、やっぱり前の妻を忘れられなかったし、櫛をくれた女の子が女神だったことも関係してる。お互い神であるなら、上手くいくのではとちょっと私は、思った」
〈確かに、そうだ。神様同士であれば上手くいくかも〉と、天子ちゃんは思った。
神様は少し困った顔で、笑いながら言った。「だけどね。神になってから四回も愛してると告白したのに断られてね。三回目の時に、性格が合わないから無理って言われてほぼ、納得した。まあ、もしかしたらと、後一回だけ告白したけどね」
〈海の上で、少し強めに雨が降っている。その、海の水は、これまで神様が流した涙なんだ、きっと〉というイメージが、天子ちゃんは神様を見て浮かんだ。
続く
神様の、告白の挑戦の仕方が、結構人間っぽいよね。それぐらい、諦めきれなかったんだろうけど。




