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神様、あれこれと考えてしまう

「ゲームセンター…」

 そう言って神様は、難しい顔をした。

「やっぱ、無理ですよね」

〈そうだよね。神様がそんな人間の俗っぽいとこ行く訳がない。神様は、神の力をもっていて。常に、あらゆる現象を把握して、地球を見守っている。いわゆる管理者。

 時間を使って、遊ぶことを目的としている所なんて行ってもしうがないって分かっていたはずなのに〉と、天子ちゃんは自分で提案したので、焦っている。


「行こうか。天子ちゃん!!」

「ええっ!!?」天子ちゃんは、自分で言い出しておいて、自分でびっくりしている。

「神様、行くんですか?」

「行くよ。私は、今まで人間の外側の部分ばかり見てきて、中を、興味があることなど知らなくても把握出来ると、あまり知ろうとしなかった。

 まあ、でもね、これまで十五回ぐらい色んな人間の身体を乗っ取って、その人間の記憶を使って調査はしたことがあるんだ。ただ、どうしても、その人間の意識が強くて、私自信で体感した感じがしなかった。思ったように動かすのは出来ても、その人間として動いた感じしかしなかった。

 だから、神として、ゲームセンターに行くのはとてもワクワクするかもしれない。

 まあ、ただ、ゲームセンターはうるさ過ぎるし、ちょっと衛生的に汚れているイメージがあるがな」

「まあ、そうですね。神レベルで見ると、そうかもしれません。でも、気になってきたら外に出たらいいし、後で手を洗えば、人間目線でいても大丈夫ですよ」


「ウム。しかし、私は何処に向かっているんだろうな。私の姿は、人間そっくりだ。

 何故、自分と姿が似た人間を造ってしまったんだろう?そして、今、私は人間を知りたいという欲望を抱えている。自分が、生み出したのに」

「天使だって、人間に似てますよ。

 もしかして、神様は人間を神として生きられる生き物にしたかったんじゃ、ないですか?」

「神として!!?そんな、バカな…」

「けれど、人間が振る舞えるのは、あくまで人間の領域ですよ。だけど、どんどんその領域が神様に近づいているといえば近づいてますよね」

「だとすると、人間はやはり、神になるのか…」

「神様…」

 天子ちゃんは心配になった。今じゃないのに。考えなくちゃいけない時は。そんなの今考えたって、まさか人間を滅ぼすなんてこと、いきなりする訳にもいかないだろうに。だって、乱暴だから。

 神様は天子ちゃんに向かって、手を向け、天子ちゃんの心を読み取った。

「そうだな。言っていても、仕方がない。ゲームセンターに行こうか?」


 神様は、ゲームセンターへと向かい出した。



             続く

神様って、孤独なのかな?それとも、仕事が楽しい存在なのだろうか?

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