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工夫をする神様
六合目の宿へと、辿り着いた。
宿で出た晩御飯は、地元のブランド牛を使ったカレーライスとサラダ。それと、山菜(天ぷらと漬物)だ。
天子ちゃんは〈嬉しいな。やっぱその土地の美味しい物を食べられるって、本当に幸せだ。
普段は、節約で質素だからその分、さらに美味しさを感じる。
さて、神様は、きちんと味わえているだろうか?〉といったことを考えて、神様を見た。
神様は、スプーンで持ったカレーの匂いを、かいでいた。その後も、またかぐ。
〈すっ、凄い。何度か食べる度に、匂いをかいで自分の中の期待値を上げているんだ。
なんて、進化だ。今朝、味わった方がいいんじゃないかって提案したとこだというのに。工夫までしている。
さすが、神様〉と、天子ちゃんは思って尊敬の眼差しで神様を見つめていた。
続く
神様であっても、工夫をする。神様は、変わり始めているのかもしれない。




