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出来ること、出来ないこと

 天から声が聞こえてきた。雲が二、三個光っているから、きっとそこは力の中継場所になっているんだろう。

「天子ちゃん、ありがとう。ベワーフの側にいてくれて。きっと最後に君の優しさに触れて、ベワーフは世界が輝いて見えたと思うよ」

「神様…」

「どうしたんだい?」

「何で、ベワーフを助けてあげないんですか?」

「天子ちゃん…。

 それは、神に死ねって言ってるのと同じことだよ。神は一定の命の管理は出来ても、命の繁栄・衰退までは難しくて、色々、簡単じゃないんだ。全てを早くどうにかしようとすれば、私の存在はもたなくて、消えてしまうだろう。

 だから、ベワーフの心を少しでも元気にして、死ぬまでを過ごしてもらうしかないんだ」

 天子ちゃんは、神様の言葉が正直で、心が痛いところもあった。それでも、ちゃんと答えてくれたので、神様のことを信じられる状態でありたいと、思った。



             続く

神様は、出来ることを探している途中なのかもしれない。

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