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ベワーフに、持って行く
〈神様は、星にいる全ての存在にえこひいきなしに関わらないといけないんだ。神だから〉子供の天子ちゃんは、考えていた。
ベワーフに、天子ちゃんは話し掛ける。
「君の、飼い主の男の子は、きっと宝物だろうに、このコマを捧げて、君の病気を治してくれって願ったんだよ。胸がジワッとなる感じであったかいね」
「そうか、あの子が、そんなことを願ってくれたのか。
私は、あの子が赤ん坊の時から飼われていて、一緒に育ったんだ。
あの子はコマが強くて、これを大事にしていたのに。
そうか…」
ベワーフは鼻をコマのところへもっていき、目を細めた。
きっと、匂いで男の子を感じているんだろう。
続く
男の子の気持ちが伝わって、ベワーフは死を前にして、光を見たよ。光って、やっぱ、希望って意味が強いな。




