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神様、人間に声を掛ける
「どうも。上手く取れませんか?」
「まぁ」
「私、取るのが得意で報酬はもらわずお教えしますが、どうですか?」
「あっ、結構です」
神様は、若い男性に声を掛けて、普通に断られた。
神様は、また休憩スペースのベンチに座る。
「天子ちゃん。断られた。私、神様なのに…」
神様は、人間と接客対応以外で、コミュニケーションするのは、二千年振りぐらいだった。その頃の、人間というのは、圧倒的な神の力を前に、素直に頼った。
だから、断られたら弱いのだ。
「神様。結構、打たれ弱いとこありますね」
天子ちゃんは、〈まあ、あれで、断ってしまうのは、知らない人間だと思っているから仕方ないだろうけど。でも、やっぱダメージは、結構あるよね。神様、元気になってよ〉と、思っていた。
続く
まあ、断られたら、仕方がないと思っても、へこむよね。




