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天使と神様の、朝
朝になったので、天子ちゃんは、起きた。
天子ちゃんは、和室の部屋にはなさそうな石膏像になって寝ていた。天使の眠り方である。もし、災害とかで緊急になって、旅館の人が入ってきたら、少しの間、用を忘れるくらいびっくりするだろう。
天子ちゃんは、脱け殻の神様を起こす。
神様は「待ってくれ。三分の一は今、天使に指示を出している」と、三分の二の神様が脱け殻の身体に言わせた。
「じゃあ、待ちますね」と、天子ちゃんは言って、しばらく神様を見ながら待った。神様は寝ない。だから、こうやって、寝ている風な姿は貴重だった。
続く
旅館の和室に、あるはずのない石膏像があったら、びっくりしてしまうな。




