出会い 1
よろしくお願いいたします!
(追記10/4)前に前書きで報告した気分転換の新作を先程投稿しました!
*新作*
俺でなきゃ見逃しちゃうね ~圧倒的なモブ感満載な俺が異世界で旅団を作ろうとしたんだけど誰か助けてっ!~
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そんな生活から2年が経過した。
相変わらずの引きこもり生活を続けている神鋼は寝室でニチャアと、粘着質な笑顔を見せていた。
「よし…これでステイタスUIの基本機能はほぼ回復した…!!」
この2年で神鋼が最優先したのはステイタスUIの本来の機能を復元することであった。
それに辺り大変な苦労と研究に研究を重ねたが、本日無事に機能の復元を果たすことに成功したのだ。
細々とした機能はかなり初期の段階で復元していたのだが、一番難航したのは【魔導解析機能】だろう。
これはワールドゲート内では基本機能の一つであり、ゲーム内に存在するありとあらゆる物を分析し、解読する機能だった。魔法はもとより、錬金士や素材士にとっては必須の機能であり、もちろん鍛冶士にとっても大事な機能であった。ゲーム内では解析結果を基に素材の調合・組成などを行うことによって新しい金属を作り上げたり、素材の構成を変えることにより細かい調整が可能となるのだ。鍛冶士にとっては武器防具のチューニングは必須であり、ケースバイケースで様々な属性を持たせることで多様性を確保していた。
「ここまで来るのに5年か。長かったような短かったような」
ようやくスタートラインに立てた、そう自覚する神鋼であったがここからが本番と気合を入れ直す。ワールドゲート内での生き甲斐でもあった【 鍛冶士 】になるためにはここからこの世界の錬金術を学ばねばならないのだ。そして錬金に限らず素材に関しても研究していかなければならない。俺はこの世界にどんな素材があるのかを知らないのだ。5年間引きこもっていた俺はとうとう外の世界に飛び出す時期が来たのだ。
「未知なる素材が眠る世界…わくわくしますねぇ…(ニチャア)」
第126号拠点の朝は早い。
日が昇る前からたくさんの人が拠点の中央を走る大通りを通り抜けていく。その脇を固めるかのように多くの商店が活気あふれる言葉を通り抜ける人々に投げかけていく。
「さぁさぁ!! 本日の朝売りは回復ポーションセールだっ!! 通常価格より更に値下げだよ!!」
「腹が減っては戦は出来ぬっ!!! たいめい商店の携帯食はどうだいっ!!」
「おいおい! そんな装備で大丈夫か?!」
様々な掛け声を魔狩人たちに向けてそれに応じた魔狩人たちは「どれどれ」と吟味しながら狩りに必要な備品や装備品を購入していく。これはこの拠点のいつもの朝の光景であった。
そんな中、大人の半分にも満たない大きさの子供がウロウロと商店を周っていたのだった。
「ふむ…この拠点ではどうやら鉄以上の素材は取り扱っていないようですね」
片っ端から店頭に並ぶ商品を解析し、情報収集をおこなっている子供に周囲の大人たちは怪訝そうな顔色を向けていた。
そんな視線にも何ら気にする素振りも見せない神鋼は一通り解析を終えると、今度は行き交う魔狩人たちにターゲットを向けた。
「あの集団の平均レベルは8…HPは22、MPは0、オーラも0…うーんゴミですね」
ブツブツとつぶやく子供に周囲の大人たちは関わらないでおこう、そんな感じで無視を決め込んでいく。
ここ数年は外に出歩かなったため、世情に疎い神鋼は一先ず情報収集を行うことを決め、朝の日課として市場並びに魔狩人たちのレベルを調べていた。最初は嬉々として情報収集を行っていたが、次第に笑顔が消えていき、やがて無の表情を見せていった。
それもそうだろう。この拠点で販売している素材や装備品、アイテムはどれも似たようなレベルで、低品質、さらに種類も少ないとあってはテンションもだだ下がりになるのもしょうがない。
魔狩人たちにターゲットを絞ってみてもレベルが総じて低く、明らかにザコと呼べる者しかいないのだ。こんなレベルで魔物を狩るのだからこの世界の魔物はさぞレベルが低いのだろうと思わざるを得ない。
そんな時、死んだ魚のような目をした幼児はふと変わった髪色をした青年に目が留まった。
(黒の髪色…珍しいですね)
この拠点では金髪や茶の髪色をした者が多く、顔立ちも西洋風の端正な顔立ちが多いのだが、黒の髪色をした者はまだこの世界では見たことがなかった。
そういう自身も母親であるネリサの髪色を濃く受け継いでおり美しい銀髪であった。
(地球で流行っていたお約束の展開ではこういう異世界で黒髪は転生者、っていうことが多かったですけどね)
苦笑交じりにステイタスを開くと、どうやら魔狩人でステイタスも特質するものは無かった。
(……やっぱりお約束の展開ってのは現実世界においては中々に希少なことなのでしょうね)
自分にしか見えることのないステイタスUIを上から下まで流し見して閉じようとした時、目の端に何やら見慣れぬ文言が引っ掛かる。
(ん? ……GIFT…金剛不壊…??)
そう、GIFTの項目が記載されていたのだ。
実は神鋼もGIFT持ちのようだが、表示が■で塗りつぶされて見ることが出来ないでいた。当初はGIFTという天から与えられた才能? らしき表示に心躍らせていたのだが、アップデートを繰り返したステイタスUI上ではまだ■で塗りつぶされていたままだった。
(どういうGIFTだ? ぱっと見で言えば身体的な何かに先天性のプラスが与えられているようにも見えるが…)
身体能力に寄与するのならば各種能力値になんらかの向上の痕跡が確認出来ると思うのだが、そこら辺の魔狩人と比べても特に特出したものは何もなかった。
(ふむ…まぁ…それ以外に何か目新しい物はなさそうですね)
神鋼は黒髪の青年から意識を外す。
1週間毎朝通い続けた神鋼は今日で調査を切り上げるか、そう思い行き交う人々をステイタスUIを閉じようとしていたが、不意にビンビンと知覚に刺さるような気配を拾い上げる。
「…4人組。外套で装備品を隠している…が…なんだろう。妙な力の波動を感じる」
すぐ目の前を通り抜けようとする4人組に目が留まる。
確認しよう、そう思いステータスUIを向けると急に画面に一部乱れが発生する。
「なんだ…?」
とっさに周囲の状況をターゲットレーダーにて確認すると、明らかに何かしらの妨害を受けている痕跡を見つけ出す。
「これは…魔導周波障害か? 出所はどこだ??」
ステイタスUIの機能で、探索機能をONにすると、周囲の地図が表示され、まるでドップラーレーダーのような波紋が神鋼を中心に広がっていく。そしてその発生源をすぐに特定する。
「あの4人組、二番目の小柄な人からだ。もしかして何かしらの魔法かスキルで妨害しているのか? 何のために…? あ、そうか。俺みたいな鑑定系スキル妨害か」
小癪な、そう言わんばかりに粘着質な笑顔を見せた神鋼は探索機能をいじり始める。
「出力と受信を強化し…邪魔な周波数をカット処理…こんなもんだろ」
カスタマイズが完了した神鋼はすぐさま上書き処理を行うと、少しだけズキンとするいつもの儀式を終え、改めて4人組の解析を行う。
「ふむ。これでよし、と。さて、あいつらは何者なのかな」
ステータスUIに表示されたステータス値に神鋼は思わず声を漏らしてしまう。
************************
Name:レイサ LV12 Age:21
Job:探索者
License:C級ブレイバー
HP:38
MP:9
Aura:0
ATK:22
DEF:13
STR:14
VIT:10
DEX:29
AGI:24
INT:15
SPI:8
MAG:7
LUK:43
Skill
ハイドアンドシークLV3 追跡LV★ 探知LV6 探知妨害LV3
短剣LV5 疾走LV4 投擲LV4
Magic
ブラインドLV1 ミラージュLV1
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(おぉぉぉ! これまでとは段違いのステイタス!! ってかブレイバーって書いてあるぞ!!)
神鋼は初めて魔狩人以外の職、ブレイバーのステイタスを隅から隅まで確認していく。
(魔狩人のステイタス平均値のおよそ三倍程度か。ゲーム内基準ではカス以下だが、この拠点で確認出来る範囲では上位のステイタス。となると後ろの奴らも同じブレイバーなのか?)
続いて隣にいる如何にも剣士風の男を解析しようとした時であった。
神鋼の目の前を塞ぐ壁が現れた。
「こらっ! ヨウっ!! もうお昼はとっくに過ぎているわよ!!」
目の前に立ち塞がるかのように現れた壁に視線を上向けにすると、そこには我が愛しの母親が仁王立ちしているのではないか。
「は、母上っ!!!」
「いっつもお昼前には帰ってくるように言ってたでしょ!! さぁお家に帰るわよっ!!」
そういうとネリサは神鋼を抱え込むかのように持ち上げそのまま家へと向かおう移動を始める。
「は、母上っ!! あと少し、あと少しだけここに居させて下さいっ!!」
必死な顔を見せながらも先程の4人組の方へ顔を向けた所、すでにその姿はなかった。
(なんてこった!! くそっ!! どこへ行った?!!)
周囲を見回すもその姿は無く、抵抗むなしく家へ連行されるのであった。
【※ここまで読んで頂いた皆様へ大事なお願いがあります※】
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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