プロローグ.02
もういっちょ!
(追記10/4)前に前書きで報告した気分転換の新作を先程投稿しました!
*新作*
俺でなきゃ見逃しちゃうね ~圧倒的なモブ感満載な俺が異世界で旅団を作ろうとしたんだけど誰か助けてっ!~
ページ最下部にリンク張っておきますので皆様よろしくお願いいたします。
プレイヤー、『神鋼』こと神鋼陽は15歳の高校受験間際にこのゲーム、ワールドゲートと出会った。それまではゲームと無縁だったが、父親が忘年会のビンゴの景品として当てた物をもらった事がきっかけであった。
当時世界では没入体験型のゲーム機が主流となり、世間を賑わしていた頃、満を持して発売されたのがワールドゲートというファンタジー系VRMMORPGであり、瞬く間に世界へと広がりを見せていた。
数あるゲームの中でもこのゲームが革新的と呼ばれていた点がいくつかあるが、その一つは拡張時間技術と呼ばれる、世界初の体感時間を大幅に引き伸ばした技術を導入したのが挙げられるだろう。
ゲーム内で体感した時間は、現実世界の時間よりも3倍速く感じられ、結果として現実世界の時間よりも多くゲームに費やす事が出来るため、爆発的にヒットしたのであった。
精巧に作られたワールドゲートは、王道ファンタジー系VRMMORPGとして全世界に約4億人というプレイヤーを抱えるまで至っていた。
そんな神鋼は父親からもらった当初は受験が迫っていたため、押し入れに眠ったままであった。元々ゲーム自体にさほど興味も持っていなかったせいか、もらった本人も「後で売るか」位にしか考えていなかった。
そして受験が終わり志望校に合格した後、暇を持て余していた神鋼はふと押し入れに仕舞って置いたあのゲームの事を思い出す。そして暇つぶしの一環としてプレイしてみたが、まさかここまでにハマるなんてその当時の神鋼は思いもよらなかっただろう。
初めて跨いだその世界は自由だった。
何をしてもいいのだ。誰も止める事は無い。
筋書きなどどこにも無い、圧倒的にまで自由なそのゲームに神鋼陽は、すぐに虜となるのは明白だった。
そしてやり始めてすぐに最初の試練がやって来る。
それは神鋼は圧倒的なまでに戦闘が苦手だったのだ。才能が無い、そう言い換えても良いだろう。元々はお勉強しかしてこなかったのだ。それはこの世界でもそのまま当てはまっていた。
だが神鋼は挫けなかった。この世界は自由なのだ。何も戦うだけが生き方だけじゃないのだ。
そしてすぐに生産職へと方向性を変え、そこから長い時間をかけた研究と研鑽に明け暮れる日々となる。
神鋼陽は友達が少ない。
生来、不器用な性格であった神鋼は友達が少なかった。いわゆるコミュ障というアレで、ゲーム内でも圧倒的にフレンドと言われる友達はおらず、ゲームを初めて1年経った後でもフレンド登録5人というコミュ障ぶりを発揮していた。
だが、神鋼は何ら不満に思う事はなかった。
毎日決まった時間にインしては研究に籠っており、そもそも友達がいる方が研究の邪魔だったのである。そうして最初の1年は錬金という分野に入れ込んでいたが、後に武器へと興味を抱き、結果として鍛冶士の方面へと向かうのは自然の流れだったかも知れない。
このワールドゲートはゲーム内の技術開発も自由だった。
お決まりの魔法やスキルはあるが、それをプレイヤーが『魔導式』と呼ばれるゲーム内魔法言語を使用して開発出来るのだ。様々なプレイヤーが、専用スキルや専用魔法を開発していく中で、神鋼はゲーム初期に素材分野でその才能を発揮することとなる。
きっかけはとある未知の素材を手に入れたことが発端だった。
それを解析するに従って様々な物質を経て出来た金属が、後に神鋼陽の名前を一躍有名にした『神鋼<カミハガネ>』という金属風素材であった。
そして同時期、神鋼は困難に直面していた。
それは鍛冶に必要な素材を集めてくれる伝手が無い、である。
当時市場では様々な素材が取引されていたが、神鋼が望む素材は世界でも相当に貴重であったため、入手が困難だったのだ。それを冒険者ギルドを通じてクエスト発注するも、難易度が高い割には報酬が少ない、または魅力的ではなかったせいか、中々受けてくれるプレイヤーがいなかった。もちろん面白いクエストだと受けてくれる貴重なプレイヤーもいた。まさかそのプレイヤーが後の128神階位、その筆頭まで上り詰める事になるとは当時の神鋼も思ってはいなかっただろう。
『クエストの報酬は、希望する専用の武器・防具を一つ進呈します』
今となっては途轍もない破格の高報酬であり、今この条件を神鋼が提示すれば、断るプレイヤーを見てみたい程である。
こうして受けてくれたプレイヤーを実験台にしながら、様々な実験的な武器・防具を提供し続けた結果、鍛冶士として認められ始めたのだが、根本的な素材不足は解消するに至らなかった。
そこで神鋼が下した決断は、『自分で取りに行く』であった。
だがそこには大きな壁が立ちはだかっていた。
鍛冶士としてはそこそこ名前が知れ初めていたのだが、冒険者としての実力はほぼ無く、欲しい素材は一級冒険者でなければ気軽に立ち入る事すら出来ない場所だったのだ。
そこで神鋼は方針転換する。
自分の戦闘力が低いのならば、俺の代わりに戦ってくれる武器を作ればいい。
当初は自動で敵に向かう武器等と想定していたが、ここで新たに開発した魔法融合スキル『魂滅』を得た事により、大きく前進するのである。
そして同時期にとあるプレイヤーが開発した『召喚』というスキルが実用化されており、召喚魔法ブームがゲーム内で巻き起こっていた。それに目を付けた神鋼は、剣を媒介に全く別の形態を模した戦闘体を召喚魔法を通じて変身させ、戦闘用に特化した疑似プレイヤーを作ろうと試みたのだ。
それから数年が経過した。
様々な困難があったが、神鋼は初心を忘れず貫き通した結果、世界初の武器から人へと変身する神位武器を作り上げたのだった。
後に公式から神位装備と認定されたこの神鋼陽専用12武装は、世界を驚かせた。
それぞれ役割分担を設定された12武装は、それぞれが強力な戦力を持ち合わせていた。
『全ては脆弱な主を護り、願いを叶えるため』
そう設定された12武装は、世界の名だたる難関ダンジョンを脆弱な主と共に次々と突破していった。
【※ここまで読んで頂いた皆様へ大事なお願いがあります※】
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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(追記10/4)前に前書きで報告した気分転換の新作を先程投稿しました!
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