はいばるのつち 3
本日二回目の投稿です。
(追記10/4)前に前書きで報告した気分転換の新作を先程投稿しました!
*新作*
俺でなきゃ見逃しちゃうね ~圧倒的なモブ感満載な俺が異世界で旅団を作ろうとしたんだけど誰か助けてっ!~
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(魔導錬金鍛冶士…さっき親父さんから聞いたあれですか。ステータス上では空欄のままでしたが…元にそういう情報を登録していないか、もしくはステイタスUI魔法がまだ十分な情報をアカシックレコードから引き出せていないのか、ですかね。あとでその辺りを調整しときますか)
「ま、魔導錬金鍛治士?! お、おめぇその若さで一級鍛治士の資格を取得したってことなのか?!!」
「ふふん。当たり前さ! 国立魔導専門大学院を主席で卒業したこの僕が一級鍛治士の資格を取ってないわけがないだろう? つい先日行われた魔導錬金鍛治士の試験もトップ通過したし、次回の鍛治連会議で無事選出されるはずさっ!!」
ふふん、と鼻息混じりに諳んじる赤髪の青年は意気揚々と話す。
「まぁそんな資格はどうでもいいとして、そろそろその鈍を元の場所に戻しておいてくださいね」
興味を失った神鋼は部屋の奥へと引っ込もうと赤髪の青年の前を通り過ぎようとした時だった。
「待て。そんな資格といったかね?」
急に剣呑な雰囲気へと変わる中、神鋼はまるで興味が無いと言わんばかりの視線を投げかける。
「資格の話は正直言ってよくわからないので。どこまで難易度が高いのかは知りませんが、中身を磨いた方が良いですよ」
可愛らしい容姿をした幼子から発せられた言葉はまさかの挑発で、周囲は一気に冷えた心地を感じてしまう。
「中身、だと?」
神鋼は赤髪の青年が手に持つお店に展示してあったロングソードへと視線を向けると、
「そんな鈍を有難ってるレベルで鍛治士がどうの、と言われましてもってことですよ。製作者としては正直言って苦笑いですよ」
場が一層凍りつく中、赤髪の青年は大きく高笑いを上げた。
「あーっはっはっはっは! そりゃあそうだろうね! いかに観察眼が鋭い坊やでも一級鍛治士の領域にまでは手が届かないだろうねぇ!」
大声で言い放った直後、赤髪の青年自身が発した言葉の違和感に「んっ?」と短く言葉を切った。
「 あーちょっと待て坊や。今なんて言った?? 坊や、いまこのロングソードの製作者と言ったのかい?」
白髪の老人は同時に神鋼へと視線を移し、当の本人は軽く溜息を吐いた。
「ええ。好きに見ても良いですけどちゃんと片付けて置いてくださいね。そんな鈍でも鍛冶屋の親父さん(ガンディア)にとって見ればお手本みたいですから」
話は終わったとばかりにその場を退出しそうになる神鋼を慌てて呼び止める。
「待て待て待て!! 坊や! このロングソードは君が作った、そう言っているのかい??!」
「だから先程からそう言っているでしょう。もう質問は終わりで。僕もこう見えて研究に忙しい身ですので」
その言葉に赤髪の青年は身体をワナワナと振るわせ始める。そして、
「小僧!!! この俺様をおちょくるのも良い加減にしろっ!! そのような形で鍛治紛いなどとはっ!! 成人にすらなっていない子供が吐いて良い言葉ではないと知れっ!」
赤髪の青年は自身の誇り(プライド)を侮りと感じたのか、鍛治士としての誇りを傷つける行為だと思ったのかはわからない。だがそういった雑味の混じった感情に神鋼は辟易とした表情を見せる。
「はぁ。鍛治士紛いが煩いですね」
まるで汚物を見るような視線で赤髪の青年を見た神鋼はふと腰に帯刀している細身の、レイピアよりかは太い形状をした剣を目に留める。
「直剣ですか。ふぅん。魔力動線を引いた擬似魔剣、といったとこですか。それって最近流行りの魔道具に近い実剣ですかね。点数は…12点、てとこでしょうか」
手元に開いてあるステイタスUIの魔導錬金プログラムを発動し、具に検分を行なっていた神鋼は検分結果を見て途端に目の色から光を消していってしまう。
「な、なんだとっ! 12点…だとっ?! いや、その前になぜこの剣が魔剣とわかったというのかっ! 魔導偽装を施してあるんだぞっ!!!」
「魔導偽装? あぁそれですか。そんなもの僕の眼にかかれば見抜くのは造作も無いことです。その程度のノイズならものの数ではありませんよ」
この直後、このやり取りに割って入る者が現れる。
「ちょっと待つのじゃ童っ! お、お主、鑑定のスキルを所持しておるのか?!」
鑑定という言葉に鍛冶屋の親父はギョッとした顔を見せる。
「鑑定というスキルがどう言うものかは知りませんが、僕はそんなスキルは持っていませんね。まぁ持っていたとしても教える義理はないのですが」
「う、ううむ…しかしパッと見ただけで構成がわかる方法なぞ仮に方法があったとしてもスキル以外である訳でもなしじゃが…」
「……老体が真実に辿り着くのは不可能でしょう。いや、この場の誰でも、この世界を探しても」
神鋼は少しだけ気が良くなったのか赤髪の青年へ語りかける。
「その腰元にぶら下げてある擬似魔剣は貴方の作品ですね? まぁ基本的なことは普通に出来ているとは思います。作りたい作品のコンセプトも明確ですし。ですがその領域に手を出すには貴方の知識量では荷が重いでしょう」
「なっ?! こ、この俺を指して知識不足、だとっ?!!」
半ば激昂している赤髪の青年の前にススッと歩み出た神鋼は腰元の擬似魔剣を指さした。
「この剣見てもいいですか?」
「なんだとっ?!」
全体の会話の流れを無視する神鋼に思わず苦慮の声が漏れ出てしまうも、眼前にいる不気味な子供の要求にどうするべきか少しだけ悩んでしまう。
そして悩んだ結果、自身の腰元に手を伸ばすと剣帯から剣を外して神鋼の目の前に差し出した。だがその顔付きには若干の笑みが見て取れていた。
「いいだろう。よく見ると良い。天才魔導錬金鍛治士が鍛えた渾身の一作をっ!」
「では遠慮なく拝見しますね」
受け渡した直後、赤髪の青年は心の中で高笑いをしていた。
(くっくっく! 擬似魔剣などど罵ったお前を今度はこちらが笑う番だっ!)
この高笑いには確固とした理由がある。
今、神鋼が持っている擬似魔剣は盗難防止策として様々な魔法が刻み込まれていた。所有者登録以外の者が束を握ると強制的な眠りに陥いったり、無理に鞘から剣を抜こうとすると束から電撃が走る、等々様々な盗難防止対策が施されているのだ。もちろん神鋼へ受け渡した時は盗難防止機能を活かしたままである。
だがそんな小賢しい防止策を神鋼は意に介さず無言で鞘から剣を抜いたのだった。
【※ここまで読んで頂いた皆様へ大事なお願いがあります※】
ここまで読んで頂きありがとうございます。
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