表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔リリスの復讐譚  作者: 猫みかん
第二章:純真無垢な夢魔の少女
22/22

2人目の眷属







「サキ……嘘だろ!? まだ一週間もあるんじゃないのか! 」




「ま、魔王様……これはもうサキではありませんっ!! ただの怪物、はぐれ悪魔です!!




リリスの目付きは鋭くなり、戦闘態勢に入る。




それとほぼ同時に部屋に入ってきたレヴィ、遥、姫咲さんの三人。




「お姉様……? 朝から何事? 」




「レヴィ……大変な事が起きた サキが化け物に……今すぐ魔王様達を連れて遠くに逃げて! 」




リリスのその言葉に目が覚めるレヴィ



「なんで!? サキはまだ時間によゆがあったはずじゃないの!? 」




リリス曰く、ルシフェルの事を想いすぎて、理性が外れたらしい




「に が さ な い !! 全員殺してルシフェル様の元に帰るんだぁぁぁっ!!! 」




サキ……改め化け物は、リリスに向かって飛び掛る。


それを間一髪の所で体を捻らせて避け、そのままお腹に向けて重い一撃を放った。




「なぁ…今 あいつルシフェル様っていったよな……もしかして理性はあるんじゃないか!? 」



「魔王様!! 早くお逃げくださいっ!!! あいつはもうサキではありません!! 」




「待ってくれ……リリス、レヴィ……俺に話をさせてくれ」




リリスの言葉を無視して、化け物に近づく。 その間にレヴィは遥と姫咲さんを連れて家から出ていった。




「コロス……まずはお前からだ!!」




化け物の鋭く尖った爪が優理斗の腹を簡単に貫いた。




「魔王様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああっ!!! 」





「……どうしたサキ? それでおしまいか……ぐふっ! 俺を殺すんじゃなかったのか? 」




「黙れ! 黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れっ!!!あたしは戻るんだっ!! ルシフェル様の元に!! 」





「ほらな、やっぱり……まだ理性があるじゃねぇーか……サキ!! 」




化け物と化したサキにはほんの微かに理性が保たれていた





「なぁサキ……お前はどうしてもルシフェルじゃねぇーとダメなんだろ? 俺じゃダメなんだろ? 」







どうしても先を助けたい……。 今のあいつら悪魔達は何でも魔王様魔王様…自分の事なんてどうでもいいと言う……そんなのら絶対にダメだ!







「じゃあさ…… 」
















"俺がお前のルシフェル様になってやんよ"







その言葉にサキは反応した。





「 あたしの……ルシフェル様……そうだ……あたしはまだやるべき事が」





醜く姿を変えたサキの体は、だんだんと可愛らしい元の姿に戻っていった







疲れ果てたサキを、そっと抱きしめて、そのまま自分のベッドに寝かせた。




「お姉様!! ボクも参戦するよっ!! ……って、あれ? 」




「レヴィ……魔王様が、サキを元に戻してくれた……もう、大丈夫みたい」





「へへっ……腹痛てぇ……あいつ、本気で殺しに来るんだもんな……参ったぜ」





全て一通り、終わった。






ーーーーはず。 なのに、リリスの顔は未だに怒りが満ちていた





「あの……リリス? なんでまだ、怒ってんの? 」





「……魔王様っ!! 魔王様は私の魔王様ですっ!! サキに優しく……しないでください……」




「お姉様? もしかして妬いてるの?? 」




「ちがっ……!? レヴィ、怒るよ!! 」





その顔は恥ずかしさで赤く紅潮していた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ