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悪魔リリスの復讐譚  作者: 猫みかん
第一章-海の悪魔
11/22

黒船来航



「兄さん私、菜月さんを探しに行ってくるよ!」




走って何処かへ行ってしまった姫咲さんを遥が探しに出てくれた。



レヴィも無言のまま、俺達から離れるように何処かへ行ってしまった。





「レヴィ!どこ行くの!?」




リリスの呼び声すら無視をするレヴィ。



一体何がレヴィの人間嫌いを作ったのだろうか





「昔はこんな酷いことする子じゃなかったのに…」




「昔って、俺より年下なのに、そんなに子供の頃から何かあったのか?」





「あ、いえ、レヴィ…といいますか、私もなんですけど…たぶん魔王様よりかなり歳が上だと思います…」




リリスは何を言っているのか、どう見てもリリスは女子高生くらいだし、レヴィも中学生か小学生に間違われるくらいの年代だろうに




「悪魔は一定の年齢を超えると見た目の変化がなくなるのです。私は今513歳ですし、レヴィも503歳だったかな?それくらいです!」






言葉を失った。




いや、そうなるよね?




もう桁が違うもん。




「……そんなに生きてるのか…お前ら」




「そんなにでしょうか?まだまだ若い部類だと思いますが」




悪魔の基準が俺にはわからん





「それじゃあ昔にレヴィは何かあったのか?」





「はい。昔ルシフェルに連れられて私とレヴィは人間界に行きました………」






ーーーー150年ほど前ーーーー





「ねぇねぇルシフェル様!どうしてサタン様は来なかったの?」




「サタンは次の王位継承者だからな、迂闊に人間界で問題事を起こしてもらっては困る。それと、最近じゃあ天界の動きも気になる……"殺戮の天使"と呼ばれる悪魔殺しの天使が活発に活動していると聞く」





「へぇー、そうなんだ。サタン様早く魔王様にならないかなー?そしたら私サタン様の眷属になれるかなー?」





「お姉様!サタン様の眷属になるのはボクですよ!」




「レヴィには無理だよー!」




「ははは……でも、俺達は子供の頃からの幼なじみだからな。どちらかはサタンの眷属でどちらかは俺の眷属になるだろうな」




「ほんと!?ルシフェル様の眷属にもなれるの!?やったー!」




無邪気にはしゃぐリリス




レヴィもまた喜びを見せていた





その時だった。





辺りの人々がざわつき初めた。





人だかりが集まる。





その先に見たものは、とてつもなく大きな黒い船





後に歴史でよく聞く黒船来航と言うものである。





その黒船から出てくる無数の大きな人間





その人間達は黒船を見に来ていた人々を次々と殺していった。





「なんなんだ!あいつらは!やばい!逃げるぞリリス、レヴィ!」



危険を感じ、逃げる三人




しかし直ぐに取り囲まれてしまう。






「ル、ルシフェル様に近づくな!ち、近づくものなら私が殺すぞ!」




ルシフェルを庇うように、ルシフェルの前に立つリリス



「やめろリリス!俺達悪魔が人間を殺すと天界との条約を破った事になり天使達が魔界に攻めてくる……そうなれば皆滅ぶ」



しかし、それをルシフェルは止めさせた。




「それじゃあ、どうすれば………」





「あいつらを見ていると男は殺していたが女は生け捕りにしていた。つまり最悪お前達は無事でいられるはずだ」




「しかし、それじゃあルシフェル様が」




「ふん、これでも次期魔王の弟だぞ?舐めてもらっては困る。それと、確か条約では殺しはダメでも生かしていれば問題はなかったはずだ…」






そう言って、ルシフェルは翼を羽ばたかせ、取り囲んでいる大きな人間達に立ち向かう







結果は言うまでもなく、だった






「ふん、哀れな者共よ。俺に勝とうなど不可能だ、よし、行くぞリリス、レヴィ」







「やめっ、離して!ルシフェル様ぁ!」





「ボクに触るな!くそっ、なんで!?力で負けてる!?」




ルシフェルが戦っている間に増援に来た者により、囚われていた。





「……っく。リリスとレヴィを離せ!」





しかし、こちらの言葉は通じていなく、もちろん相手の言葉もルシフェルには通じていない。





そのまま黒船内に連れ去られるリリスとレヴィ







ーーーそして現代に戻るーーーー





「……そんな事あったんだな。てか俺の知る歴史と全然違うのな。黒船ってただの海賊じゃねぇか!」



学校で習った史実とリリスから聞いた話は全く噛み合うどころか別物だった。




「私も思い出したくない記憶です。これ程まで屈辱を受けたのは初めてでしたから………」





「ごめん、リリス。そんな記憶を思い出させてしまって」




「いえ、構いません。これもレヴィの人間嫌いを知る上で魔王様にいつか話さなくてはと思っていましたので」





「でもさ、そう言えばリリスは人間嫌いになってないよな?」




「いえ、私も人間の男は嫌いです。殺したい程に。しかし、サタン様に言われました。憎む心はあっても、それを人間に出してはいけないと。なので私は大丈夫です」





「サタンって結構いい事言うんだな」





「しかしレヴィは人間と言うのもそのものを嫌っています。私と同じ屈辱を受け、更には自分の大好きな海を汚す者がいるから、そこまで嫌うのだと思います」






一体リリスとレヴィは黒船で何をされたのか…





そして、リリスは話の続きを話始める。











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