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77話 混浴風呂

 シュナリと楽しいひと時を味わっていると、脱衣所の方で音が。

 気のせいかな?

 

「誰がいます!」


 シュナリはキリッとした目に変わり、脱衣所を注視して気配を感じ取る。


「……」


「見てきましょうか?」


「いや、大丈夫だ……」


「……入ります」


「チユか?」


「そうです。進と一緒に入りたくて」


 脱衣所から入ってきたのはチユであった。

 これで3人が風呂場に。

 なんとも贅沢な風呂になってきて混浴風呂なんて夢のようである。


「もうっ……」


 シュナリが悔しそうに言う。

 俺と2人きりの時間を邪魔された感がヒシヒシと伝わってきた。

 

 俺としてはシュナリと2人きりも楽しいし満足してますが、チユも加わればいっそう楽しいというもの。

 とてもシュナリには言えませんが。

 

「熱っい〜」


「風呂は熱いものさ。すぐに慣れてきて気持ちよくなる」


「……お二人で何をしてましたの?」


「えっと、湯にいただけだよ」


「そうよ……」


 シュナリはちょっと照れくさそうにした。


「あの、言いにくいけども、私のも買って欲しいの」


「買って欲しいて……お前、聞こえてたのか?」


「はい。お願いします」


 どうやらチユは脱衣所で全部の話を聞いていたようなので、買い物に同行は決定した。

 もともと、2人分の買い物をする予定であった。

 

「わかったよ。それじゃあ明日は買い物をしに行こう」


「楽しみ」


「買い物なんて嬉しい。なんにしようかしら」


「欲張りなチユ」


「好きな物を考えておくのもいいな」


「そうします」


 長く湯にいたので、のぼせてきたようで、そろそろ出るとした。


「俺は先に出るぞ」


「私はもう少しいます」


 シュナリとチユを置いて風呂を出て、自分の部屋に行き、ベッドに横になる。

 風呂上りで何もしたくない。

 こうして、ゆったりとしていたい。

 ポカポカして温まったせいか、眠くなってきてそのまま寝ていた。



 朝になり目が覚めた。

 ベッドで眠気には勝てずにグッタリしていると、両腕にはしっかりとシュナリとチユが腕に抱きつくようにして寝ていた。

 おお。

 普通に抱きついてるから俺も普通にしていたけど、どう考えても普通じゃないです。

 

「おはようございますご主人様」


「おはよう」


「おはようです〜」


「おはよう」


 2人とも同時に起きたようで、いつベッドに来たのやらて感じですが、そこは深く考えずに朝食に。


 朝食は軽めにサンドイッチ。

 チユはハムと野菜を挟んで作ってくれた。


「サンドイッチだね」


「あら美味しいです。ソースはなにか塗ってあるような、食べたことないな」


 シュナリは食べたことない味に不思議がっている。

 俺の印象ではマヨネーズに近い。

 酸味があってサンドイッチに絶妙な味に仕上げていた。


「マヨネーズかい」


「そうです、私が作ったのよ」


「チユの手製か。どこで作り方を覚えたんだ」


「保存できるので便利だからという理由でね。なかなかの物でしょう」


「やるわね」


 シュナリも褒めるあたりは、この味をかなり気に入ったようです。

 食後にはコーヒーを飲みました。

 ひと息ついてから着替えにいき、待望の買い物の準備に取り掛かる。


「買い物に出掛けるぞ」


「待ちわびてました」


「わくわく」

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