表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/103

32話 スピア

 迷宮屋に到着して、カウンターでお姉さんに騎竜を2匹頼む。


「騎竜を2匹お願いします」


「はい。ではお外にいって下さい」


 笑顔で受けてくれると、外に案内された。

 昨日と同じく魔物使いが騎竜といた。

 背中を撫でている。

 騎竜も気持ちいいようだ。

 邪魔して悪いがまたエハロ迷宮まで頼む。


「エハロ迷宮ですね。了解」


 俺とシュナリも騎竜に乗る。

 砂漠を走る間、俺は考えていた。

 シュナリの思い。

 人狼族は今、窮地に追いやられている。

 国王軍は手助けはしない。

 ならば俺が力になれないのかなと。

 俺独りで出来ることではないとは思うが、見過ごすのは心が傷んだ。

 シュナリの仲間全員を救えるかと言えば困難かもしれない。。

 1人でも救い出せればシュナリは喜ぶのなら、力になれないものか。

 俺にとっても嬉しいし、この世界に来てやりがいや、目的が欲しいと感じていたのだった。

 迷宮に行く理由。

 迷宮は突然生まれて町を飲み込む。

 迷宮は国そのものを飲み込もうとしている。

 攻略で迷宮に死を与える。

 迷宮の攻略をし国の安定に貢献しつつ、人狼族を守る。

 どちらも共通の敵は盗賊団となろう。

 俺に出来るのかと言われたら、即答は難しいです。

 いや、やるしかない。

 やってやろう、俺にはバジリスクもある。

 騎竜は軽快に走り続けエハロ迷宮に到着。

 魔物使いには、夕方まで待つと約束しよう。


「昨日は急がせたな」


「ご無事でなによりです。またお持ちしてます」


「よろしく」


 魔物使いと別れて突入する。

 メモ帳を確認してみる。

 アイテムボックスからメモ帳を。

 地下1階のフロアマップを確認。

 地下2階へ行く階段の場所を覚える。

 ある程度のマップを頭に入れておいて出発としよう。

 エハロ迷宮地下1階。

 進む前に、武器の装着をしておく必要があるので、まずはレベルん確認と。

 

 堀進 

 冒険者レベル7


「よし、レベル7にアップ。昨日のバトルの成果が出たな」


「かなり倒しましたからね。私はどうでしょうか」


 レベル6から7に上がった。

 1だけではあるが嬉しいものだ。

 たとえ1つとはいえ馬鹿にできない。

 この積み重ねが大事。

 素直に喜んでいいだろうな。

 次はシュナリ。

 俺よりもスノーシュリンプを倒した。

 数では上なので確実にレベルアップしてるはず。

 人狼族のレベルアップの速度が俺と同じなのかはわからない。

 見てみればわかる。


 シュナリ 

 冒険者レベル3


「喜べ。レベル3になってるぞ」


「嬉しい。ご主人様のおかげでしょう。私のステータスも上がってるはず」


「ステータスが上がってるなら戦闘では有利になるな。攻撃力が上がれば与えるダメージも増えるだろうし、防御力が上がれば体力の温存にも繋がる」


「ステータスが上がってるなら胸のステータスも上がってるはず。どうですか、上がってますか?」


 何を血迷ったのか両胸を衣服からむき出しにして確認をするように求めてきた。


「胸はあ、上がってることはない。そもそも胸にステータスなどあるわけないのだ。早く服にしまいなさい!」


「てっきり胸も大きくなってるかと思ってしまったのです」


「冒険者レベルが上がる度に胸も大きく膨れて行ったら、大変な事になるぞ! レベル20くらいになったら歩けなくなるんだぞ!」


「ご主人様は大き過ぎるのは好きではないと言うのですか。歩けなくなるまでハチ切れそうな胸は」


「そんな引きずるような胸は魅力的ではないんだ。もちろん大きいのは良いがな。ただし形の良い胸というものも存在している。お椀形といってお茶碗のような形で見た目も綺麗だ。上にツンと向いている釣り鐘型の胸もあり、服の上からでもわかるのが特徴的で男には威嚇的な胸だ。さらに半球型という球体が付いてるような形で大きな胸もあり、歩く度に揺れるのは間違いない」


「私の胸はどんな形かな。気にしたことなかった」


「シュナリの胸はとても大きくて半球型の形をしている。半球型に分類されるだろうな。付け加えるとすると先端が上に向かっているので釣り鐘型の形も併せ持ってるのが特徴的だ。とても綺麗な胸だ」


 俺は何を真面目に話してるのだろう。

 こんな話して自慢にもならないのだ。


「小さいのより大きいのがご主人様の好みなら、私は合格点か。でもそこまで胸の種類に詳しいのはどうしてですか。勉強したの?」


「べ、べ、勉強したっていうかその、本や映像とかで自然と見についたと言っておこう。説明しづらいのでな。ただし小さい胸もこれはこれで魅力的部分もあるのだ。中には小さい方が断然良いとさえいう男も存在している。これは胸に対する好みの問題だな」


「要するにご主人様は胸が好きっていう風に覚えておきます」


「そんな風に覚えておかれても困るが、嫌いではない。とにかくだな冒険者レベルが上がったのは褒めておこう」


 低いレベルなので上がり方も早い。

 砂丸の使用可能な武器もより強い武器も選べる。

 迷宮2階はもっと魔物に苦戦が強いられる。

 少しでも武器の選択ができたら楽になる。

 ますは俺のを調べる。

 アイテムボックスの魔書を開く。

 レベル7の魔力の武器を探す。

 レベル6はイーグルソードである。

 スキルで攻撃回避がついていた。

 レベル7の武器が判明する。

 パールスピア。

 長えな。

 剣よりも格段に先が伸びている。

 剣は振り抜くこともできる。

 このスピアは斬るよりも突くことで、敵に攻撃するのに適しているようだ。

 それだけではなかった。

 盾が一緒に現れたのだ。

 これは予想外である。

 片手でスピアを突き。

 片方で防御も出来るわけだ。

 剣よりも難しい気もするがな。


「スピアか。初めだぞ」


「剣よりも長い。盾があるのはカッコイイです。私はレベル3の短剣が希望です。軽いので戦いやすいし」


 シュナリは短剣が合ってるようだな。

 非力でも速度を活かせる利点があるし。

 魔書を開いて短剣で探してみる。

 

 レベル3なので切れ味もいいはず。

 シュナリの砂丸に読み込ませた。

 

「さぁ、やってみな」


「はい。炎の短剣」


 シュナリが呼ぶと炎の短剣は鋭い刃をみせた。


 スキル 水属性に効果

 

 水属性の魔物には効果的に戦えるようだ。

 大きさは前のと同じくらい。

 問題は切れ味だが。

 これは魔物を斬ってみればわかるな。


「どうだ。持ってみて」


「少し軽い気がします。スノーシュリンプで試したい」


「やる気があるのはいいことだ」


「さっそく来ましたよ」


 1階のフロアでスノーシュリンプ1匹に遭遇する。

 まずは俺のスピアをぜひとも試してみたい。


「俺がやるから、見ててくれ」


「見てます」


 1匹なので慌てる必要はない。

 しかも長い分遠くから攻撃できそうだ。

 近くまで来た時に、スピアを突いてみた。

 惜しくもハサミで防がれたか。

 惜しいな。

 でもハサミよりも長いので奴の攻撃は受けずに済むな。

 もう一度トライしてみる。

 やはりハサミで防がれたが、そこで終わらせずにいったんスピアを引いてもう一度突いた。

 感触はあった。

 スノーシュリンプは顔面にスピアが刺さりたまらずに後退。

 まだ死んではいないか。

 ならば再トライします。

 同じように繰り返して攻撃。

 またもヒット。

 スノーシュリンプを撃破達成。

 リーチの長さが有効なのがわかった。


「スノーシュリンプには有効だなスピアは」


「見ていて安心できました。さすがです」


「武器と魔物の相性があるな」


「スノーシュリンプは動きが鈍いし、スピアは遠距離攻撃でいけそうですね」


 このまま1階を進むとスノーシュリンプが1匹登場。

 今度はシュナリの番。

 俺が後方で見学としよう。




 堀進 

 冒険者レベル7

 

 装備 砂丸腕輪


 パールスピア  レベル7 魔力量250

 【盾付き】

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ