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「ねぇ、サラ?」
「なに、チカ」
「今度のさぁ、休み何するか考えない?」
「あー……いや、ってか今どうするかも決めてないじゃん」
チカに問いかけられたサラは呆れた声を出す。
チカは「そうだけどぉ」と間延びした返事をしながら目線を上へと向けた。
「何か決めておかないと、また頑張れないじゃん」
「それもそう」
「どうせ次も晴天だしさぁ」
二人で「うーん」と声を溢し、腕を組んだ。
辺りは煌々と日差しが照り付けている。
「ってかその服何」
「えぇー? 宇宙服、今宇宙対戦にハマってんだってぇ」
「なにそれ」
「いやそっちこそじゃなぁい?」
「これは……っ! あたしの趣味じゃないし」
「どういうことぉ? そのメイド服」
「メイドとお茶会なんだよ」
「はー、意味わかんなぁい」
日差しは変わらず真上にあって、二人を照らし続けている。
真っ青な空が映し出されるそこは、見続けると溶け込んでしまいそうな青さがあった。
「いやまぁ、こうして話せてるだけであたしは嬉しいし」
「うん、それはわかる。これいつぶりだっけ? もうそういう感覚もないんだけどさぁ」
「今回は長かったよなぁ……。にしても宇宙対戦とメイドお茶会ってどういう」
「あれ、めっちゃ面白かった。サラがダンスさせられてたやつ」
「見てんじゃねぇよ! あたしこそ、チカの助けなのか足手纏いなのかわからない隊長姿に爆笑だったから」
「やめて?」
二人がケタケタと笑い合うと、遠くでバタバタと足音が聞こえてきた。
二枚の扉を開く音がし、足音がだんだんと近づいてくる。
「え、何。今回早すぎない?」
「ほんとそれ、どういうこと」
「一時帰宅?」
「だったらいいけど、これまた外に持ち出されるの嫌なんだけどぉ」
「……ま、自分達じゃどうすることも出来ないからな」
「あー、もう次意識持つならせめて体動かしたいー」
近づいてくる足音が二人の前で止まる。そして、
――ガチャン!
「ただいま! わたしのお人形さんたち!」
開かれた扉と共に、少女が挨拶をした。
二人は目配せをして、少女に身を委ねるしかなかった。




