第9話「知らない男と大群の討伐開始」
読者の皆さんこんにちは。とうとう紅薔薇君に天罰が降る日がきたのでしょうか。ということで本日のお話も楽しんでもらえるとありがたいです。
紅薔薇は絶望した顔で立ち尽くしていた。
「(?)まぁ、その辺にしといてください」
「(色原彩人)うわぁぁぁ!」
色原が紅薔薇にトドメを刺そうとした時、新たな、トップシャドーがやってきて、色原を覇気のようなもので吹き飛ばした。
「(伏見麗華)すみません!将軍様。大群を引き連れていたトップシャドーのような人物をそちらに逃してしまいました」
「(色原彩人)あぁ、まさに今、そのトップシャドーのような人物とご対面してるところだよ」
「(?)はぁ〜。コイツらはこっちの戦備が整ってない時に凸りやがって」
「(色原彩人)攻撃してこないんですか?」
「(?)あ!すみません。うちのバカ共が。こちらの戦備が整ってから戦おうと思っているので、今日はここで我々は撤退させていただきます」
一方、石塚は。
「(エレキテル)はぁはぁはぁ。なかなかやるな、お前」
「(石塚被官)はぁはぁ。お前もな」
「(?)おい、ハガ野郎」
「(エレキテル)なぜ?ここに?」
「(?)そんなこと少し考えればわかることだろ?撤退するぞ」
「(エレキテル)で、でも…」
「(?)黙れ」
するとそいつは、手のひらを広げながら「シャット」と呟き、エレキテルを拘束した。
「(?)みなさん、どうもお騒がせしました。今度はきちんと戦いにきますので、楽しみにしています」
そう告げると、その男は紅薔薇とエレキテルを連れて去っていってしまった。
「(色原彩人)なんなんだよ、あいつ」
色原がそんなことを考えていると…。
「(三峰理恵)彩人君!助けて!」
「(色原彩人)どうしたの?」
「(三峰理恵)いなくなったのはトップシャドーだけで、残りのシャドーたちが襲ってくるの!」
シャドーの大群は退散をしておらず、三峰たちと戦闘を繰り広げていた。
「(色原彩人)そりゃあ、自我をシャドーに乗っ取られてるんだから、人の言うことに従うわけないし、無作為に襲ってくるに決まってるでしょ」
「(三峰理恵)いいから早く来てください!」
そう言われ、色原は大量のシャドーの元へ向かった。
「(色原彩人)おぉ〜(棒)パッと見、5000体ぐらいか?まとめてやるか」
「(縁鰐玲央)クロコダイル」
「(赤川神)マグマ」
「(青天天ノ)ギャラクシー」
3人の放った技は混じり合い天の川のような色に輝く鰐が現れ、マグマで作られた道を走ってシャドーへと突進していった。
「(色原彩人)おぉ!三原色アタックか〜!久しぶりに見た!だが…」
三原色アタックは見事に大群のど真ん中へとヒットし、そのまま爆発四散した。
「(伏見麗華)全然倒れてないな」
彼らの放った三原色アタックは大群のおよそ1割程度しか倒せていない。
「(赤川神)クッソ!」
「(縁鰐玲央)あれ〜?上手くいったと思ったのに」
「(青天天ノ)はい!2人とも、切り替えていくよ。手が空いている人たち!倒したシャドーを後ろに下げといて」
「(色原彩人)よし!余った人は、コイツらをさっさと片付けるぞ!」
「(全員)はぁい!」
色原の掛け声と3人の放った技に感化されたのか、怯えてた目をしていたナイトたちの目はギラギラとし始めた。
「(シャドー)ゔァ"ァ"ァ"」
「(色原彩人)こうやって対面で戦うのは久しぶりだね〜。まだ不完全燃焼だから…ちょいと力入れてみようかな」
色原の挑発にムキになったのか、シャドーが殴りかかってきた。しかし、色原は体を後ろに倒し、バク転をしている途中に倒立した状態で、足でアッパーをシャドーの顔面に食らわせた。
「(色原彩人)これで終わらないよ」
その瞬間、色原の全方向に15体のシャドーが集まってしまった。
「(色原彩人)コイツも合わせて16方位全部に敵がいる。俺が逃げられないなら、お前らが逃げられなくなればいい!」
色原は地面に着いていた手で体を捻り、足をT字に広げ、予備の剣を服の中から2本取り出し、剣を構え、捻った回転を利用し、シャドーの腹にキックを食らわせ、全員の足を切った。
「(色原彩人)さて、これの問題はここからなんだよな〜」
そう、この攻撃には唯一の問題点がある。
「(色原彩人)どうやって着地しよう?(汗)」
手は剣で塞がっており、足は上にあるため安全に着地することが出来ないと言っても過言ではないのだ。
「(色原彩人の心の声)このまま風属性を使って空中に吹っ飛ぶって言うのもありだし、この状態でもう一度回転して…って無理か。う〜ん…」
そんなこと考えているうちに、「ドーン」っと色原の頭がコンクリートの地面に突き刺さった。
「(色原彩人)イッテェぇぇ!」
「(三峰理恵)大丈夫ですか!」
「(色原彩人)紅薔薇のランスより痛い」
「(石塚被官)っぶ…はっはっはっ(笑)地面に突き刺さって、ポールみたいになってやがる!っぶっはっはっはっ!」
彼は、いくら強くても、所詮…優柔不断な、ただのバカである。
その頃、後衛では…第10話へ続く
いや〜。まさかまだ紅薔薇君が破れないとは…
うざいですね(原作者)。今回の感想などを書いてくれると嬉しいです。今回の第9話に限らず、他のお話にも感想を書いてくれても嬉しいので、是非書いてください。では、また第10話でお会いしましょう。