第10話「シャドーの恐ろしさ」
投稿が遅くやってすみませんでした。今回のように遅くならないように最低でも2週間以内には新しいエピソードを出していけるようにしたいと思います。
その頃、後衛では…
「(宿元柱五)さて、そろそろ俺たちも行くか!」
「(宿元の友人)あぁ!そうだな!」
「(三囲稲荷)ちょっと!あなたたちは後衛でしょ?なんで前衛に出ようとしてるの!」
しかし、そんな三囲の話に2人は耳を傾けず、宿元は勢いよく前衛へと走り出し、それにつられて友人も走り出す。
「(宿元柱五)俺の矢を喰らえ!」
宿元は空中へ跳ね上がり、空中でシャドーに向けて、矢を放った。
「(宿元柱五)よし!皆中!」
宿元の放った4本の矢は全て命中した。
「(宿元の友人)柱五ナイス!今度は俺の番だ!俺の槍先は鋭いぞ!」
宿元の友人はシャドーの腹に槍を突き、一体倒した。
「(宿元柱五)流石だね〜。やっぱり一真の攻撃速度速いわ」
「(一真)ありがとう」
「(宿元柱五)よし!この調子でどんどん…」
すると…
「(三囲稲荷)一真!危ない!」
「(一真)え?」
三囲の鎌がシャドーの首を飛ばした。その瞬間、「グヂュッ」という音がした。
「(一真)グぅ…ッガァァァ…」
「(三囲稲荷)間に合わなかった…」
三囲がシャドーの首を刎ねると同時に一真はシャドーに背中を引っ掻かれてしまった。
「(一真)あぁぁぁぁぁぁぁ!」
「(三囲稲荷)背中の爪痕のような傷口から…黒い気が…」
一真の傷跡からは黒い気が漂っていた。
「(色原彩人)ちょっとどいてくれ!」
すぐさま色原が向かった。
「(一真)将軍…様…ニ…ゲテ」
一真は自分がシャドーになり仲間に危害を加えるのを恐れているようだ。
「(色原彩人)俺と宿元君以外は残ったシャドーを片付けてくれ!」
それでも色原は引かなかった。紅薔薇は一真が苦しんでいる姿を見て足が一歩も動かず、とてもシャドーを倒しにいける状態ではなかった。
「(一真)あぁぁぁぁぁ!うぁぁぁぁぁぁ!」
「(宿元柱五)早く運ばないと!」
「(色原彩人)運んでいる暇はないかもしれない」
「(宿元柱五)じゃあどうするんですか!」
「(色原彩人)ここでやるしかないか…」
「(宿元柱五)え?何を言ってるんです…?」
すると色原は一真の傷口に手のひらを近づけ…
「(色原彩人)浄化!」
すると色原の手のひらから青緑色の光が放たれ、一真の傷口から出ていた黒い気がその光に吸い込まれていった。
「(一真)はぁはぁはぁはぁはぁ」
「(色原彩人)落ち着け一真。深呼吸をするんだ」
「(一真)スゥー…はぁー」
「(宿元柱五)一真…大丈夫か?」
「(一真)お…俺は…所詮、シャドー1体しか倒せないクソ雑魚だ…」
一真は怯えながら自分を傷つける言葉をぶつぶつと言ってる。
「(宿元柱五)おい!ない言ってるんだよ!雑魚なんかじゃないだろ!今こうして戦場に立ってるんだから!」
「(一真)うるせぇ!ナイトなんかクソくらいだ!」
「(宿元柱五)え?なんだよいきなり感情的にやりやがって…」
「(一真)え?…なんで俺今…柱五に向かって怒ったんだ…?」
「(色原彩人)浄化したからと言って症状が治るわけじゃないからな。後遺症が少し続いてしまっているだけだ。
いきなり怒鳴りかかってきた一真に怯えてしまった宿元に色原が手を伸ばし真剣な表情をしながら宿元の背中を撫で落ち着かせた。
「(色原彩人)宿元君…一真君は鬱になってしてしまったんだよ…これが、ナイトの辞職率の高い理由だよ…」
「(宿元柱五)え?」
シャドーの攻撃を喰らってしまうと、攻撃を喰らった人間はシャドーになる1段階前の「鬱」という症状を起こしてしまうのだ。しかし、シャドーの攻撃をモロに喰らってしまった一真は、感情に任せて無作為に人を襲うシャドーのように感情的になってしまう後遺症のようなものが残ってしまった。
「(色原彩人)伏見先輩…聞こえますか?一真を本部のメンタルケア室まで運んで欲しいんですけど?」
「(伏見麗華)わかりました」
無線で色原が伏見を呼び出し、一真を本部まで運ぶように命じ、その後一真は伏見によって運ばれていった。
「(宿元柱五)なんで伏見様なですか?将軍様?」
「(色原彩人)知らないのかい?先輩は回復属性も持っていてね、治療やリハビリ、その他もろもろのケアなどを任せているんだよ」
「(宿元柱五)え?それじゃあ伏見様が大変じゃないですか?」
「(色原彩人)普段は君たちの教官である桃井さんが担当しているんだよ」
そんな会話をしていると…
「(シャドー)ヴァァァァ…」
シャドーが宿元と色原の背後に現れた。
「(色原彩人)おっと!俺たちは…」
「(宿元柱五)そう簡単にやられるわけないだろ!」
色原と宿元はバク転をしてシャドーの背後をとった瞬間に色原は体剣で真っ二つに、宿元は矢でシャドーの心臓を射抜いた。
「(色原彩人)さて、一真が心配だろうけど、気を取り直していくぞ!」
「(宿元柱五)うっす!」
いやぁ〜一真君が可哀想に思えてくる話ですね〜。宿元と一真の深い友情もなかなか見どころだったと思います。皆さんはどう感じましたか?また次のお話でお会いしましょう!