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BLACK/KNIGHT  作者: sprite ch
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第1話「始まりの戦い」

この世にはナイトという職が存在する。そのナイト達は日々シャドーを倒すための訓練を行っているがここ数年シャドーが現れなくなり平和な日々を送っている人々だが、ある男をきっかけにそれが大きく動き出す…

時刻は夜になり、社会人たちが揃って酒交える。

「お前は使いもんになんねぇんだよ!」

と、酔って顔を赤くした中年男性が一緒に飲んでいた男性に大声で怒鳴っている。

「あぁ?やんのかゴラァ!」

怒鳴られた男性は挑発に乗るようなノリで喧嘩腰になっている。

そして、2人は大喧嘩を始め、飲んでいた店から追い出され、裏路地の方へと歩いて行った。

「ったくよ!お前が止めてくれりゃ、こんなことにはなってねぇ〜よ」

「あぁぁぁ?」

またもや喧嘩が始まってしまいそうな雰囲気の中…

「まぁまぁ落ち着いて下さいよ」

通りすがりの青年が男性たちに話しかけた。

「んだ?てめぇ?やんのか?」

と、水を差されたのが気に食わないのか、中年男性は青年に殴りかかった。

しかし…

「はっはっはっはっは!弱すぎますね〜」

青年は拳を受け止め、余裕な表情を浮かべた。

「なんだお前!調子に乗りやがって!」

そしてもう1人の男性も殴りかかってきた。

「丁度いい、母さんから貰った道具を試すときが来たみたいだな!」

すると青年は「#0x6」と唱え、男たちの横腹を目掛けて注射器を刺し、打ち込んだ。

「あぁぁぁ…ヴァ…ヤミフヤス…ヒカリ…ケス」

男性たちは体に黒い煙を纏い、人とは程遠い、痩せ細って爪が鋭い邪悪な姿へと変わってしまった。

「ッフ…ッブっはっはっはっはっは!これは期待が上がるねぇ!大群を作り潰すぞ!光や色彩もなくして真っ黒な世界に!」

青年の表情からは憎しみと喜びが混ざり合ったような感情が読み取れるほど邪悪な顔だった。

「おい!そこの君!こんなところで何している!」

青年は巡回している警察に見つかってしまった。

「丁度いい!お前ら、アイツに攻撃してみろ!」

青年は(元)中年男性たちに警察を攻撃するように指示をした。しかし、青年の方へと攻撃してこようとした。

「おっと!?危っねぇ〜!今日は撤収だな」

青年は2人を手のひらの中に吸い込ませ、

「人が消えた?君!ちょっと待ちなさい!」

警察もしぶとく追いついてくる。

「しつけぇな!でも残念!ここで見たことは忘れろ!」

と、青年は警察の頭に記憶を飛ばす麻酔薬の針を飛ばし刺した。

「これは…」

警察官はその場でバタッと倒れてしまった。

「それでは、また」

青年はポータルのような空間を作りその中に入って消えてしまった。

「まさか襲ってくるとはな…でも改善したらもっと使える!これで…これでアイツを!はっはっはっはっは!」

そして…そこから5年後…

茨城県鹿嶋市

とある豪邸では…

「(?)ん?今日は朝から訓練をしていないのか?」

「(?の執事)いえ、本日も移動式ロボターゲットを使って剣術の訓練をしているはずですが?」

その時「スパン!」と何かが切れる音がした。

「(三峰理恵)ん〜まだ切り込みが浅い。もう少し切先に力を入れないと」

それは、白髪ロングの女だった。彼女の名は三峰理恵(みつみねりえ)という。体には赤色の装備を付け、手には片手剣のようなものを持っていた。

「(三峰の父)ほぉ!まだ半人前だが、なかなか素早い動きだ〜。関心関心」

「(三峰理恵)今日も良い感じ。やっぱりグラフェンの剣はよく切れる」

すると…「(無線)本部より至急、ナイトの召集をかける。繰り返す。至急、ナイトの召集をかける」

彼女の付けていた無線のイヤフォンから召集のコールがかけられた。

「(三峰理恵)まだ、朝の7時よ、朝ごはん食べてないのに〜。紅薔薇さん!召集かけられたので父に伝えといてください。行ってきます」

「(三峰家の執事)行ってらしゃいませ。お嬢様」

 ナイトたちは召集場所の「ナイト育成本部学校」というナイトを育成する場所に総勢約380名のナイトが集まった。そこには赤、緑、青のそれぞれの色の装備を身にまとったナイトがいた。赤はレッドナイト、青はブルーナイト、緑はグリーンナイトと呼ばれており、それぞれの属性がある。レッドは火・炎、ブルーは水・氷、グリーンは木・葉・風である。

「(教官)これから、ナイトの選抜試合を始める。ここで選ばれたものは各色のナイトのトップに立つことが許され、「アドバンス」という称号を与えられる。アドバンスの称号を貰った者は北・南・東・西の部隊配属される。この学校始まってる以来の初めてのナイト同士の戦いで、昇格もかかっている。気を抜くんじゃないぞ!」

私は緊張しながらも選抜試合に臨むことにした。

「(教官)今回は今まで高成績を残した卒業生も参加する。しかし、誰が誰とあたるのかがわかってしまうのを防ぐために名前は伏せて行わせてもらう。覚悟しておくといい!」

と教官は少し微笑みながら言った。すっかり日が登って選抜試合が始まった。名前がわからない分、人それぞれに番号が振られた。

「(三峰理恵)私は24番か」

ぐうぅぅぅ。

「(三峰理恵)お…お腹が…空いた」

「(謎の少年)お腹空いてるの?」

とフードをかぶっていた男の人が三峰に声をかけた。

「(三峰理恵)え?あ!ごめんなさい。聞こえてました?」

白峯は少し恥ずかしくなり顔を赤らめた。

「(謎の少年)別に謝ることないよ。そんなことより、これ食べる?」

少年は三峰に栄養補給食を渡した。

「(三峰理恵)ありがとうございます!」

「(謎の少年)よかったまだ残ってて…(小声)」

「(三峰理恵)ん?なんか言いました?」

白峯は食べながら話しかけた。

「(謎の少年)特に何にも?というか、食べてから喋りなよ〜」

「(三峰理恵)あ!ごめんなさい。ところであなたお名前は?」

すると…

「(係の人)はい次!第一リーグの23番さんと24番さん」三峰の番が回ってきてしまった。

「(三峰理恵)あ!ごめんなさい。行かなくちゃ。補給食どうも」

「(謎の少年)どういたしまして。別に敬語使わなくていいよ」

「(三峰理恵)え!んじゃあ、ありがとう!」

三峰は微笑みながら試合場に向かった。

「(謎の少年)よし!俺も行くか!」

少年もその場から去った。

「(三峰理恵)はぁ〜、緊張する!」

「(審判)いいですか?相手が降参する状況まで追い込み、参りました。と声を上げさせた方が勝者となります。また、相手の意識がない場合も勝利となります。なお、武器の制限はありません。しかし、改造・身体のドーピングなどは認めないものとします。不正が見つかった場合、ナイト免許の返納を行わせてもらいます。くれぐれも不正のないように。」

「(三峰理恵の心の声)このリーグは、4つのリーグで構成されていて各色のナイトたちが同じ色のナイト同士で戦うようにできている。レッドナイトのリーグトップに立つためにこの戦い…負けられない!」

「(23番)あれ?女の子?それに身長小っさ!手加減してあげようか?」

と相手の選手は三峰を煽った。

「(三峰理恵)あなた確か、レッドナイトの中でもあまり人が集まってこないことで有名ですよね?」

「(23番)そう思われてるんだ!みんな俺の強さにビビって逃げてるのかな?(ニヤリ)」

彼はそう自信満々に言った。

「(三峰理恵)まぁ強いかどうかは別として、言葉遣いの悪い人に負けるような貧弱ではありませんから。私」

「(23番)ほう、言ってくれるね!なら、手加減なしで行くよ!」

そして試合が開始した。

しかし開始した途端、23番の体は動かなくなっていた。

「(23番)痛って!なんだ?これ?体に激痛が走ると同時に動かない!」

すると三峰は立っていたところから23番の背後に移動していた。

「(23番)い、いつのまに?ヴ、ヴェェェ」

23番は口から血を吐き出した。

「(三峰理恵)死にはしません。手足と肋の骨が折れただけですよ。もう一度、自身の性格を見直した方がよろしいかと。身の程をわきまえろ!クズ!」

「(23番)ま、参りました…」

「(審判)に…24番さんの勝利…」

審判は震えた声で判定を出した。

 その頃、謎の少年が向かった先は第4リーグの会場だった。

「(謎の少年)ここが混合リーグか」

「(謎の少年の心の声)この第4リーグは色別になっていない各色のナイトが混合で構成された特別なリーグだ。そして外部からの参加者はなぜか俺一人だけになってしまった。仕方ないか。他の皆んなはこの間の戦いで殺されちゃったし。あいつらのためにも、この学校にいる人たちと一緒に止めないと!」

「(係の人)はい次380番さんと381番さん!試合でーす」

「(謎の少年)やっべ!フード外して変装していかないと!」

そして、少年はレッドナイトに装って試合に出た。

「(審判)それでは、始めてください」

「(380番)お前なんか切り刻んでやる!」

相手は、動物のような爪型の武器を手に装着して少年に襲いかかろうとした。

しかし…

「(謎の少年)ねぇ君、太刀の強みって知ってる?俺の技は相手が攻撃してきたギリギリを狙って腹を切る技なんだけど…時間差でくるからビビると思うよ」

「(380番の心の声)攻撃のギリギリか…こっちが攻撃しなきゃいい話じゃないか。ここは少し挑発しとくか」

「(380番)はぁ?攻撃?全然なんも来ないし痛くもな…ウウ…ウガァァ…」

すると、相手はみるみるうちに弱まっていき、大量の血を吐き出し、意識がなくなった。

「(謎の少年)今すぐ医務室に連れて行った方がいいと思います。脈はと血管はなるべく避けるようにしたので死には至らないかと」

すると…

「(謎の少年)えーっと?これは俺の勝ちでいいんだよね?」

「(審判)はっ…はい!」

「(謎の少年)俺の話を鵜呑みにして「攻撃さえしなければ」とか思ったかもしれないけど隙を見せればいつでも殺れる準備は出来てるからね」

少年も無事に勝利を得た。三峰は勝利を重ねていきリーグのトップに立つことができた。

 そして表彰式。

「(教官)よし!全員いるな!これから表彰を始める。まず、レッドナイト。三峰理恵!」

「(謎の少年)そういえばあの()は勝ち上がったかな?」

少年がそんなことを考えていると。

「(三峰理恵)は、はい!」

三峰は教官の元へと歩いて行った。

「(謎の少年)えぇぇぇ?あの()が?マジで!?」

「(教官)はい次!ブルーナイト!伏見麗華!グリーンナイト!石塚被官!」

「(伏見・石塚)はい!」

そして…

「(教官)第1・2・3リーグの奴らは知らないと思うが、第4リーグはランダムで選ばれたナイトに色の属性関係なく、混合で戦わせてもらった。そう、ここでトップに立てたものがこの学校で1番強いと言っても過言ではないだろう、よし!それでは発表する!第4リーグ優勝者は…」

と、教官は名前を確認したその時

「(教官)し…しき…ばら…???」

と教官は驚いた顔をして、小声で呼んだ。

「(教官)し、色原〜!」

教官は大きな声で驚きながら優勝者の名前を呼んだ。

「(…)あ!は〜い」

その時三峰は驚いた。

「(三峰理恵)えっ?えっ?うそ?」

なぜなら…第2話へ続く

圧倒的な実力で選抜試合を勝ち抜いた三峰。三峰の空腹の危機を救った男も勝ち上がり、名前が呼ばれようとしているのだがその男の正体は…

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